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言葉のチカラ

こんにちは。K-baraです。

はじめましての方は、以下をお読み下さい。

身近な人が大きな病気に罹った時、どのように声をかけたらよいか困惑した経験はないでしょうか?

今日は、私の経験から、言われてありがたかったこと、あまり言わない方が良いじゃないかと思うことを紹介します。

1.ありがたかったこと

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◯全てを忘れて治療に専念して下さい。

病気が発覚して病院から報告した時に、当時の上司に言われたのがこちらです。変な慰めや気遣いよりも、シンプルで安心できる言葉が一番助かりました。治療に集中させてもらえる環境ほど、有難いものはないですね。

もちろん、様々な職場や人間関係があって、簡単に長期間休めない仕事をされている方が居るのは百も承知です。それでもなお、大きな病気をした時は、いかにして遅れることなく治療を受ける環境を作るかが大事、いや、もはやそれが全てと言っても良いほどではないでしょうか。

だからこそ、この記事を読まれている方の周りに、かつての私と同じ境遇の人がいたら、どうか気を遣わずとも治療に行けるようひと声かけていただけたら幸いです。

2.あまりうれしくないこと

◯保険金たくさん貰えて儲かりますね笑

 これはちょっとね笑

 そもそもガン保険入ってなかったので、少額の入院保険くらいしか貰ってないです笑

 それはさておき、私の心境的には、もし目の前に神様が現れて、

 「一文無しになる代わりに、病気になる前の身体に戻してあげる。」って言われたら余裕で全財産差し出しますね笑

だって、失った臓器はお金で買えないですもん。

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 保険金って、プランにもよりますが、病気やケガで働けなくなった時の生活費や、高額な医療費を補うためのものです。さらに言うと、患者は、治療のためにお金で買えない「時間」というかけがえのないものをロスしています。だから、儲かるという表現は適切ではないですね。

 もちろん、言った本人はその辺の事情や私の心情も知らずに言っている訳で、怒る気は全くありません。

 皆さんには、闘病中の方に対して、そのあたりの事情に配慮していただけたら、今後、余計な不信を買うことはなくなるのではないでしょうか。

ちなみに、もっと現実的なお金の話は別の機会に話そうと思います。

3.まとめ

 今回は、特に印象に残った言葉を紹介しました。

 今日紹介した以外にも、沢山の励ましをいただき、深く感謝しているのは言うまでもありません。また、特に職場の同僚には、腫れ物に触るような扱いではなく、いつも通りに接していただいたのがうれしかったです。

 あと、これは患者としてのメンタリティ的な部分ですが、周囲の人の多くは医療に携わっている訳でも、専門のカウンセラーでもありません。当たり前ですが、全くの素人です。そんな人が、意図せず気に障る発言をしてしまうことは、仕方のないことと考えています。

 他人の言葉尻を捉えて罵り合うのではなく、自分の気持ちを素直に伝え合えられる。そんな世界を望みます。他人の気持ちや考えの大部分は、話してみないと分かりません。そこには正解なんてない。だからこそ、お互いに語り続けないといけないのだと私は思います。