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12月31日と、1月1日。#note書き初め

東京生まれ、東京育ちの私にとって、お正月というのはどちらかといえば静かなイメージがあった。

東京なら賑やかじゃない?と思われそうだけど、それは場所による気がする。
確かに賑やかな場所はテレビでもよく特集される通りの賑やかさがある。でも、私の地元も今住んでるところも住宅街だから、話声は少なく、道はいつもより広く感じた。

学生の頃。冬休みに入るとみんなおじいちゃんおばあちゃんの家に行っていた。おじいちゃんおばあちゃんの家は東京じゃないどこかにあった。それが帰省だということを知ったのはもう少し後のこと。
だからお正月は、友達もほとんど東京にいなかった。
うちは両親も東京生まれだからおじいちゃんおばあちゃんもずっと東京にいた。だからおじいちゃんおばあちゃんの家には頻繁に行っていた。

でも、それも学生まで。
小・中・高でおじいちゃんおばあちゃんはみんな亡くなったし、親戚は逆にみんな遠くにいるから、集まることもほとんどなかった。
だから友達がいない静かな地元は、ほんの少しの寂しさが漂っていた。

だからなのか、お正月というのは私の中で家族とゆっくり過ごす期間になっていた。

2022年の大晦日は午前中に蕎麦を食べ、軽く掃除を済ませてから、午後に実家へ顔を出して焼肉を食べに行った。

2022年もみんな健康に過ごせたこと、来年も健康で過ごせますようにと願いながらモリモリと肉を平らげ、夜には自宅に帰った。
そのまま泊まっても良かったけど、実家にある私の部屋がとんでもなく寒いので(笑)今回は自宅で年を越した。

2023年の朝は初日の出を見に6時に起きた。初日の出を見に行ったことがなく、今年は見に行ってみようと頑張って起きた。
2023年はやりたいことを口にして、ちゃんと動く年にしようと思い、まずは毎年行こうと思いながらも結局起きられず見逃していた初日の出を拝むところからスタートしたかった。

湿気で前髪が濡れる。肌をツンとさす風に体の奥が震える。それでも、今、行動に移せてる自分に対して気持ちは清々しかった。


太陽が昇るまでは長く感じたのに、地平線の向こうから見えてきてからはあっという間だった。その瞬間だけ速度が上がったのかというほどぐんぐん顔を出してきた太陽は、とてもまぶしかった。
橙色に輝く、まんまるの太陽を眺めた。
本当はここで色々願ったりしようと考えていたのに、あまりの眩しさにそんなことはすっかり忘れていた。
きっと次の日も、その次の日も、同じように太陽は昇るのに、1月1日ってだけでどこか特別な色をしていた。

家についても目はすっかり覚めてしまったから、いつも通り洗濯をして、ちょこっと掃除をして、実家でお裾分けしてもらったお餅を入れたお雑煮を作って食べた。

我が家のお雑煮は醤油ベースで、お餅とほうれん草が入っている。私も同じように作った。
友達のいないあの期間、あの朝と近い味に出来上がって嬉しかった。


そんな年末年始。
今年はどうやら前厄らしいので、とにかく健康第一に過ごしたいです。

2023年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


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