見出し画像

Fintech企業のCTO職を辞して、ギフトの未来を創るAnyReachにジョインしました 【 #入社エントリ 】

こんにちは、あるいははじめまして。
2024年9月1日付けでAnyReach株式会社に入社しました、エンジニアの岩藤です。(現在40代後半のおっさんエンジニアでして、気がつけばかれこれ20年以上もIT業界、中でもいわゆるベンチャー企業ばかりを渡り歩いてサバイブしてきました。)

今回「入社エントリを書いてほしい」と言われて、今まで【入社エントリ】なるものを書いたことがないことに初めて気がつきました。いったいどんなことを書けば良いのか、けっこう悩みましたが、あまりない機会になりそうなので、これまでの自分の経歴を振り返ってみることにしました。

結果、案の定というか、長文になってしまいました。。。
目次を作成したので、興味があるところをかいつまんで見ていただけると幸いです。


経歴まとめ

2004年4月〜 株式会社ワークスアプリケーションズ(WAP)
2015年7月〜 Fringe81株式会社(現Unipos株式会社)
2018年8月〜 株式会社Kyash
2020年5月〜 株式会社Fivot
2024年9月〜 AnyReach株式会社 ← 今ここ

株式会社ワークスアプリケーションズ(WAP)

新卒2期として入社し、会計シリーズの開発チームにエンジニアとして配属されました。社員数200〜250名くらいの会社に約70名の新卒が入社するという、今考えると相当クレイジー(良い意味で)なことをやっていたんだな、と思います。
主にERPパッケージの会計システムの開発に従事しました。私のソフトウェアエンジニアとしての根っこは、まさしくこの会社で培われました。私大文系出身でプログラミング経験ゼロの私が今でもエンジニアとしてやっていられるのは、就職氷河期でほかに行き場のなかった私を拾ってくれたWAPのおかげです。関わりを持ったすべての方に感謝してもしきれません。いや、本当に。

Fringe81株式会社(現Unipos株式会社)

モダンな技術スタックでよりスピーディな開発をやりたい、ということで転職をしました。
開発マシンとしてMacBookProが支給されてScalaで開発をするようになり、テンション爆上げ状態だったのも束の間。MacOS、関数型、AdTechという未知との遭遇の連続で、最初の2ヶ月くらい成果を出せなくて相当焦ったことを覚えています。
また、優秀なエンジニアが多く在籍していて、@mtoyoshi@jshosomichi@chidakiyo といった面々をはじめ、多くの方からたくさんのことを学びました。DDD、Clean Architecture、並行処理、分散システム、さまざまなタイプのKVS、億単位のデータを処理する上でのTipsなど…苦労したぶん、ここで得られた知識と経験は今でも役に立っていて、自分の血肉となっています。

株式会社Kyash

今のように『〇〇Pay』が乱立してキャッシュレス群雄割拠状態になる少し前、国内のウォレットアプリの草分け的存在の1つである『Kyash』の存在を知り、「面白そうだな」と思って飛び込みました。toCのアプリ開発もやったことがなかったので、やってみたかった、というのもあります。
この頃、「builderscon 2019」で登壇したり、「WEB+DB Press vol.114」に記事を寄稿する機会に恵まれました。イベントでの登壇や雑誌記事の執筆はこのときが初めての経験で、紹介してくれた @konifar@lamanotrama をはじめ、背中を押してくれた同僚や上司に心から感謝しています。

株式会社Fivot

Fivotの存在を知ったきっかけは創業者からのDMです。「WEB+DB Press」の記事を読んで私のことを知ってくれたようでした。まったく知らない人からすごい熱量のDMがいきなり送られてきて、最初は「え、こわ…」と思ったことを覚えています。とはいえ熱心に誘っていただいたことで少しずつ心が動き、結局3ヶ月ほどの後にFivotに入社します。気がつくと名刺にCTOという肩書がついていました。
当時のFivotは創業者2名のみで、私は3人目の社員でした。コロナ禍の中、4人も入れば満員といった感じのワンルームのオフィスに毎日出勤して、各自黙々と作業していました。会社の電話もメールアドレスもなかったので、私の最初の仕事はGoogle(Workspace)を契約…するために会社のウェブサイト(会社概要ペライチ)を用意することでした。

創業者が作りたいと思っているもののイメージと、どうすればそれが実現できそうか?という私なりのイメージはあり、技術スタックやクラウドベンダーの選定、各種契約、提携システムベンダーとのやり取りやバックエンドシステムの設計、開発ロードマップの作成などは比較的スムーズに進みました。が、すべてを私一人で開発していたら資金が尽きるまでに終わらないことは明らかだったので、全力でエンジニア採用にも取り組みました。幸運にも、あまり時間をかけることなくリファラルを中心に正社員、業務委託それぞれ数名のエンジニアを採用することができ、1年足らずで個人向けFinTechアプリ『IDARE』を世に出すことができました。あの頃の何もなかったFivotに参画してくれたメンバーがいなかったら、確実に不可能だったことです。

時間も人もお金もかなり制限されている中で、カード決済、プリペイド残高管理、入金、融資、外部システム連携を要する様々な機能を実装せねばならず、かつ、金融システムとしての堅牢性も求められるという、今振り返ってみると結構無茶なプロジェクトでした。そのわりに、システムとして結構良い感じのものになったのでは?と思います(要件の複雑さに対して、システム構成の複雑さ、保守性、堅牢性のバランスが妥当な範囲に収まっているように思える、という意味で)。
DDD、Clean Architecture、Event Sourcing、CQRS、microservicesといった設計上のプラクティスを取り入れており、アプリはFlutter、バックエンドはGo言語、APIにはGraphQLを用いるなど、モダンな技術を積極的に採用しています。

転職のきっかけ

Fivotでの私は、創業初期のCTO=開発チームの最高戦力として一定の成果を残せたと思います。また、エンジニア採用とその後の定着率についても、自分としては悪くない結果を出せたと思っています。貴重な機会を与えてくれた創業者2人と、一緒にやってきたメンバーにはとても感謝しています。
ただ、事業が2つになり、社員も30名ほどまで増え、そろそろ会社組織としてみんなが働きやすいようにいろいろ整備して行かないと、というタイミングになったとき、いわゆるマネジメント的な立場でそういうことをうまくやれそうか?というと、少なくとも今ままの自分には無理そうだな…と感じていたし、これからのFivotにはそういうことをもっとうまくやれる人が必要になりそう、という感覚がありました。
CTOを降りて開発だけに専念するという選択肢もあったと思いますが、いちエンジニアとしての自分としては、決済や融資といったFintechの領域に、かつてほど面白味を見出だせなくなっていました。また、仕事の中で自分が成長している感覚を持てなくなってから、結構な時間が経っていることにも気がつきました。

そんなとき、ちょっとした縁で参加したCoral Capital主催のStartup Aquariumというイベントで、AnyReach代表の中島と会って話をする機会に恵まれました。

AnyReachとの出会い

AnyReachの存在を知ったときの最初の印象は、「スタートアップが挑むマーケットとしてはなんか難しそうだな…」というものでした。「eギフト」という言葉についても、知っているような、知らないような…といったふんわりとした印象でした。が、何を、どのように実現しているのか?という説明を聞いて、「これすごいかも」に変わりました。

AnyReachの魅力

AnyReachに興味が湧き、調べたり話を聞いたりしていく中で、私が感じたAnyReachの魅力は以下の4つに集約できると思います。

1. プロダクトの魅力

一見すると地味でわかりにくいのですが、AnyReachのプロダクトはすごいです。顧客やエンドユーザーのニーズをすばやく取り込み、競合優位性を着実に積み上げてきています。口で言うと簡単そうですが、実践するのは容易ではありません。さらに、ムダが本当に見当たりません。これは、代表の中島のプロダクトマネジメントの能力によるところが大きいように思います。

2. ギフトという領域

これはちゃんと説明しようとするとかなり長くなってしまうので、機会があったら別の記事として書きたいと思います。金融業界に身をおいていたこともあり、以前からお金というものについて考えることは多かったのですが、少し前に以下2冊の本を読んでギフト( =贈与)というモノへの関心が高まっていた、という事がありました。

※ 非アフィです(念のため)

3. 技術的チャレンジ

AnyReachの技術スタックは、個人的に「やったことない」が目白押しでした。ざっと挙げると以下のようなものです。

・Eコマース
・JavaScript(Node.js, Next.js, TypeScript)
・サーバーレス

バックエンドについては今まで自分がやってきたことと真逆(?)と言っても良いくらい違います。また、JavaScriptについては個人的な思い入れというか、強い苦手意識があり、ずっと克服したいと思っていました。昔と違ってTypeScript(型あり)だし、エディタ(VS Code)も進化しているし、ChatGPTやCopilot、Umedyなんかもあるし、きっとなんとかなるはず…!と信じようと思います。

参考までに、AnyReachの主な技術スタックです。
インフラ:AWS(一部GCP)
バックエンド:TypeScript、Node.js、Lambda、Step Functions、DynamoDB(一部Python)
フロントエンド:TypeScript、Next.js
API:GraphQL(一部REST)

4. 若いメンバーの熱量がすごい

代表の中島も若いですが、さらに若い、私からみると親子ほども歳の違う若者たちの熱量がすごいです。みんな優秀で、努力を惜しまず、ひたむきに仕事に向かっています。それはもう、同じくらいの歳の頃の自分を思い出すと恥ずかしくなるくらいに…。そういう姿を垣間見て感銘を受けたことも理由のひとつです。自分の経験を活かせるなら、なにか手伝いたい、という気持ちになりました。ただ、今のところは教わることの方が圧倒的に多いです。。。

AnyReachでやっていきたいこと

今は入社から10日ほどが経ち、初めてのPRがギリギリでリリースに載って少しホッとしているところです。新しく覚えることだらけでしんどい面もありますが、毎日が充実しています。ひととおりキャッチアップができたら、これまでの経験を活かして、以下のような点で貢献していきたいです。

  • 新規顧客獲得に繋がるニーズの高い新機能の迅速なリリース

  • プロダクト導入コストの削減

  • 技術的負債の削減

  • より高い生産性と堅牢性・安定性を両立するためのリファクタリング、リアーキテクチャ


もうすぐ3周年を迎えるタイミングで、6月・9月と新プロダクトのリリースが続いています。

ちょうど昨日リリースが出た法人キャンペーン向けデジタルギフト「AnyCampaign」は日経さんにも取り上げていただきました!


AnyReachでは、全職種で採用を強化中です!

…ということで、AnyReachでは、全職種で採用を強化中です!
一回カジュアルに話すだけでも大歓迎です。DMも大大大大歓迎です。

もし少しでも興味を持っていただけた方へ、フォームも添付します。


長文になりましたが、
ここまで読んでくださりありがとうございます!

以上で、初めての #入社エントリ 完結です。
これからもよろしくお願いします! 

いわどう @k315k1010 


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?