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インドネシア🇮🇩-ジャカルタでの宗教省管轄の公立高校の合同セミナー

インドネシアを知る㉕【1,793字】

 インドネシア宗教省管轄のジャカルタの公立高校の合同セミナーを開催にお招きいただきました。

 インドネシアの首都ジャカルタのMAN13高校からMAN22高校に会場が変更となり、11校の先生と生徒の代表者の皆さまとともに、評価ポイントセミナーにご招待いただきました。



 昨年の10月はMAN13にて単独開催てしたが、今年はグレードが上がり、合同開催となったようです。



 これは、職場の仲間である卒業生の繋がりによるものです。

 テーマは「言語、文化、および日本での就職活動」でした。




 Cacaさんは母校を卒業後、ジャカルタの国立大学で学び、その後日本でのインターンシップを経験。彼女はその後、日本語能力を活かし、ジャカルタと日本での就職活動を遂げました。成功体験と失敗体験を交え、彼女の就活エピソードを生き生きと語ってくれました。

 セミナーでは、日本での留学や就職に関する進路に関する具体的な質問も飛び交いました。特に、日本や北海道への関心を深めてもらうことを目的に、日本での就労ビザに関する話題が中心となりました。

 インドネシアの学校教育制度は、教育文化省が管轄する一般校(スコラ)と、宗教省が管轄するイスラム系のマドラサに大別されます。

 これらの学校は、6年の小学校、3年の中学校、3年の高校からなる6・3・3制を採用しています。

 1994年に小中学校の9年間が義務教育とされ、2013年には高校までの12年間に義務教育の期間が延長されました。スコラとマドラサの主な違いは、どちらも一般科目と宗教科目を履修する点は同じですが、重点を置く科目に違いがあることです。

中等教育(Pendidikan Menengah)~高等学校(Sekolah Menengah Atas/SMA)

 高等学校は3年制で、通常15歳から18歳までの生徒が通います。ここでは、基礎教育をさらに深め、大学や専門学校への進学を目指すための多様なカリキュラムが提供されています。

 首都ジャカルタ市内のMAN13やMAN22高校は、宗教省が管轄するイスラム系のマドラサです。

 MAN13高校では、一クラス30~33人の学級編成で、各学年に8クラスから9クラスがあり、生徒数は約730人です。

日本クラブと日本専攻科の生徒たち


 MAN13高校では、日本語クラブに30名、日本語専攻科に40名の生徒が所属しており、合計70名の生徒が日本語を学んでいます。

 今回のセミナーには、11校から2~7名の代表生徒が参加しました。



 セミナーでは、日本や特に北海道への関心を深め、日本での進路や就職活動に関する具体的な質問が多く寄せられました。

 どのような在留資格が必要か、留学を希望する高校生が多く、奨学金の手続きや種類についての関心も非常に高かったです。

 このセッションのあとには、政府の関係機関からの奨学金に関する専門セミナーも同時に開催されました。


 印象的だったのは、生徒たちが将来に明確な夢を持っていることです。「将来は作家になりたい」「将来はエンジニアになりたい」など、具体的な目標を語ってくれました。

 また、日本での在留制度については、学歴が非常に重要であり、どの分野を専攻するかが就労ビザ取得において大きな影響を及ぼすことを伝えました。

 技能実習、特定技能、エンジニア、国際業務、人文知識など、具体的な職業分野に関するお話しもありました。

日本ブーム


 ジャカルタでは現在も、日本ブームが起きています。アニメやドラマ、映画、音楽(J-pop)、食文化(ラーメンや寿司、丼ものなど)が人気で、日本への関心が高まっています。進学率の高い学校に通う生徒たちも、ジャカルタ国立大学への進学や日本の大学や専門学校への進学を目指しています。

インドネシア女性指導者の熱量


 私が、最も印象的だったのは、担当のインドネシア人女性教員の熱意です。

 彼女は非常に明るく、活発に生徒や卒業生とコミュニケーションを取り、進路支援に力を注いでいました。

 イスラム文化を大切にしつつ、生徒たちの能力を開花させるために日々奮闘している姿勢がとても印象的でした。

 日本語の勉強や日本の文化への学習を不断にお取り組みいただき心から感謝致しております。



 この記事を通して、皆さまにインドネシアの教育制度や文化をより身近に感じていただければ幸いです。


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『良い人良い思い出を心に残そう』

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