見出し画像

環境NGO&英語研修体験 5日目

2012年8月14日(火)
英会話個人レッスンは、現場で手作りの生の授業だった。権威的な資格検定を意識したガチガチのものではなかった。
英語の発音練習と、短いトピックを例題にして自分の価値観に基づく意見を表現するレッスンと自分自身の仕事の概要を説明するレッスンであった。価値観は自分しか語れないので話さざるを得ない。話したい気持ちと表現しきれないもどかしさを感じるのでなかなかいい教材だ。

背の高いDさん(写真中央)はおきゃんな人柄だが、なかなか鋭いセンスの持ち主だ。早口だが発音はクリアーで、苦手な聞き取りの訓練にもなった。Kさん(姉)(写真右)は発音のTEXTを使い、日本人に苦手な発音を訓練した。私は[l]と[r]の識別と発音をクリアしたが、[z]と[d3]の発音の違いが私になかったのを指摘し、矯正してくれた。Kさん(妹)(写真左)は会話がスムーズかどうかをチェックした。日常会話には問題ないと言ってくれた。とりあえず、日常生活レベルは維持できているようで一安心した。
最終日にはラップアップがあり、研修レポートを研修生、講師ともに書いた。講師からは語彙が不足しているが、日常会話や発音に大きな問題はないとご講評いただいた。
今後の英会話勉強は語彙中心にすればよいという方針も立て、収穫だった。
 フィリピン初体験の者には、Silay Cityの生活一般知識として、スーパーでのお買い物の仕方(荷物を預け、購入後には購入証明書を門番に渡す)とか、街の地図、輪タクの乗り方、ジプニーの乗り方、降り方などの現地語教育が必要である。やはり英語だけでは現地語の生活空間に入り込んだ時に不安だ。熱帯のおいしい果物の食べ方や旬な時期など、生活上の実践的なものも教えていただけるとありがたい。異国情緒に浸る醍醐味を味わうことができる。

8/14の午後はTUP(Technology University of Philippine?)という夜間大学の日本語教室に行き、講演をした。日本語はほんの挨拶程度で、ほとんど英語で講演。私が化学工学出身のエンジニアで製造業勤務の現役と知り、俄然、日本語教授が興味を持ち、ありとあらゆる質問を投げかけてきた。想定内の一般的な質問だったので、お応えできたが、質問したいことがまだまだあるので明日も来てくれないか?と持ちかけられた。結局、翌日の日程を変更し、私だけヒロさんとトムさんとは離れ、2日間連続で講演することとなった。教授は、Information Systemの学科があるので、そこを詳しく説明してほしいと依頼してきた。

私も少なからず業務経験があったので、物流の拠点設計、配送ネットワーク設計、需給計画、生産計画などの情報処理関係の業務経験を語った。情報システムはサプライチェーンのメンバー全体に共有する業務の仕組み作りがポイントだと語ったのだが、情報システムがツールに使われたことに教授は痛く満足していた。ビジネス成功のポイントはツールではなく、異文化異業種の融合で生まれるものなのだが、実務経験のない語学教師にはそれは想像できなかったらしい。教師社会と実業社会との間にある限界なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?