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【古着】映画「ランボー」ベトナム戦争で活躍した軍物(M-65フィールドジャケット、ドックタグ、USアーミー AG-274 レインコート)

映画「ランボー」はベトナム戦争で英雄だったランボーが、反戦ムードで沸き立つアメリカで孤独との戦いを描いた作品。

この映画ではM-65フォールドジャケット、ブーツカットとワークブーツの組み合わせなど、アメカジの定番スタイルを見ることができます。

今から古着たちが登場するシーンとファッションを見ていきましょう。

M-65フィールドジャケット:フィールドジャケットの完成形

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シルヴェスター・スタローンが着ているジャケットは、M-65フィールドジャケット。

M-65フィールドジャケットは、映画「タクシードライバー」や、映画「フォレスト・ガンプ」などベトナム戦争が関連する映画によく登場します。

フィールドジャケットの歴史は古く、第二次世界大戦に使用されたM-43からM-51を経てM-65に移行されています。M-65フィールドジャケットは最終型だけあって、機能性はもちろんのこと、デザインも大きな4つのフラップポケットや、立ち襟とバランスの取れたものになっています。

ドッグタグ:プレートで身元を確かめる

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男性が持っている物はドッグタグになります。

ドックタグは兵士がネックレスのようにして首につけていました。兵士が戦死したとき、身元を判別するために、ステンレス製のプレートに名前などが刻印されています。この映画でもランボーの身元をドッグタグで確認していました。

ランチコート:カウボーイから若者のファッションへ

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左の男性が着ている茶色のコートは、ランチコート。

ランチコートはランチ(牧場)というだけあって、牧場でカウボーイたちに愛用されていました。

70年代ごろ若者の間でも流行し、アメリカジーンズ3大ブランドのリーバイス、リー、ラングラーもファッションアイテムとして製造していました。

近年ではミスターハリウッドがラングラーとコラボして、70年代ラングラーのランチコートを復刻。それをキムタクが着用したことで、人気に火がつき復刻はもちろんのこと、オリジナルも人気が出て2万円以上で取引きがされるようになりました。

ラングラーのランチコートは値段が高騰していますが、姉妹ブランドのマーベリックだとほぼ同じデザインで’1万円くらいで購入できるので、個人的にはマーベリックのランチコートがオススメです。

USアーミー AG-274 レインコート:ベトナムの気候から兵士を守った服

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スタローンが着ているコートは、USアーミー AG-274 レインコート。

このコートの特徴といえば、素材ではないでしょうか。

素材はコットンナイロン。コットンナイロンの素材は、70年代ごろのアメリカでシエラデザイン社によって開発されました。

それまでのレインコートは、水を弾くことはできましたが、通気性が悪く蒸れてしまうというのが欠点でした。しかし、その欠点をシエラデザインのコットンナイロンが解決。それにより雨の日でも、レインコートの通気性がよくなり、快適に過ごさせるようになったのです。

その新素材が使用されたUSアーミーAG-274レインコートは、雨の多いベトナムの気候から、アメリカ兵を守ってくれたのです。

いかがだったでしょうか?

アメリカ兵として誇りを持ったランボーが、他人から白い目で見られながらも身にまとったM-65フィールドジャケットが欲しくなったのではないでしょうか。
私はいつも映画「ランボー」を見た後に、私物のM-65フィールドジャケットを着て、リーバイスの517ブーツカットを履いてしまいます。

映画「ランボー」はただのドンパチ映画ではありません。
最初はランボーが次々と敵を倒していくのを見て、ドンパチ映画と思ってしまいます。しかし映画の中盤にランボーの上官が現れることで話が急変。上官とのやりとりに最強だったと思っていたランボーがベトナム帰還後の苦しみや孤独を話していきます。そして最後のランボーと上官とやりとりは、映画「ランボー」はこのシーンのために作られたのかと思わされるほど、涙腺が崩壊するので注意してください。

映画「ランボー」に興味が出た方は、ぜひご覧になってください。


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