自分は生きている意味がないと感じた
手術直後、私は
顔が左半分麻痺、もちろん左耳も聞こえなく
右半身麻痺も麻痺
高次脳機能障害になった。
寝たきりで、
トイレに行くことも自分ではできない
なんでも家族にやってもらってる日々がとても辛かった
私は自分のこともできない
ただのお荷物人間だ
自分は生きている意味があるのかわからなくなった
生きてるだけで誰かに迷惑をかけている気がして
死のうと考えたことが山ほどある。
あの時に戻りたい。
そう姉にいうと姉は泣きながら
過去に戻ることはできないの…といった
22歳、大学四年生の私には夢があった
進路も決まって内定もしていた会社もあった
悔しいけれど
手術をしていなかったら確実に死んでいたと先生から言われた
手術は13時間だった
手術の先生たちの苦労頑張りを考えると自殺はできなかった
けれど、家族にこれ以上やってもらうことにも
耐えられなかった
素直に家族には感謝を伝えたいと思っていても、なにもできない自分に腹が立ち、怒りに変わってより迷惑をかけた
術後、記憶力も以前より確実に低下していて
声も出せない状態で
言いたい言葉さえ、言葉にもならない
私のプライドはズタズタだった
毎日泣いて、考えた
姉にできないと伝えることが怖かった
みんなが当たり前にできることをできないと伝えることが
甘える、人にできないということがこんなに難しいのだと思った
断られたときの怒りに負けてしまう自分に腹が立った
そして、私は甘えられずにたくさん他人に当たってしまった
今ならわかるが、
たくさんの人に謝りたい、そして感謝をしたい
過去は変えられないけど、
この先は変えられる。
私はこの2年リハビリをして歩けるようになった
仕事は今年やっとはじめられる
今までの周りへの感謝を忘れずに働きたい
怒りを当ててしまった過去は変えられないが、
感謝したいと思っている今の感情を
大切にしていきたい。
晴れた日に思ったことを自由に