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雑文など

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エッセーなどとは言えない、思いつくままに書いたもの。生意気にも、いつかは私小説的に書いてみたいとの夢も。
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2023年11月の記事一覧

着物は女性美を引き出す

例え夢でも逢いたい人、会いたくもない人、そんな事を真夜中に目覚めて考えていたら、どうでもいい人の一つ紋が頭から離れなくなった。 そんな「一つ紋」から、娘の嫁ぎ先の七五三を思い出した。 嫁ぎ先の義母は着物が趣味で、たくさんの着物を持っているそうだ。娘が嫁いだ時に、七五三で着た(上記写真)、薄墨というよりも銀色のような、白に近い色の留袖を贈られた。 「後でお家の家紋を染めてね」と言われたそうだ。布地にプリントして縫い付けようかな、と言ったら酷く叱られたそうだ。 一見すると

筆が・・・

大事にしてた筆が、マメオにやられた。 机に上がっては、ジッと上を見ていた。小さなカレンダーが、やっと手の届く位置にあったので、それが気になっているとばかり思っていた。どうやら狙いは、更にその上らしかった。 居間でノンビリしてたら、前を行ったり来たり、とつぜん足で咥えた棒を蹴ったり。見せびらかしたい様子なので相手をしたら・・・、筆が・・・。 机の上にはノートやメモ類、本も乱雑に置いてある。棚に飛びつくには足場が悪いし、何よりも筆には興味は無いと勝手に思っていた。 床に散

GooglePixel8に機種交換

機種交換、XPERIA(Android10)からGooglePixel8に機種交換した。途中でSIMカードの交換もあったが、事前に大まかな流れをYouTubeで確認しておいた。何となくだが、全体の進め方が解ると安心できる。本体に付いてきた「使い方ガイド」では良く分からない。 ケーブルで繋ぐのが簡単で良いようだ。約2時間で、データ移行と設定が終わった。「電話帳」のデータ移行は別にして。 以前の「ドコモ電話帳」が消えていて、Xperiaでは同期していた「Google連絡帳」は

大酒飲みの・・・

寝不足が続き、ボーッと昼まで過ごした。録画しておいた「たそがれ優作」を見た。「第5話 雨上がりのビール」を見てて、懐かしい人のことを思い出した。 このTVドラマが好きなのは、高校の1年先輩だった人が、舞台女優を目指して東京に行ってしまった。その人が目指していたのは、こういうドラマ作りなのかなあ、などと思うからかな。 ある日とつぜん電話があって、高円寺の駅で待ち合わせをした。彼女の部屋で過ごしていた時に、女優を諦めて地元に帰ると言いだした。「帰ったら、付き合ってくれないか。

柿の木も高齢者かな

毎朝、家の柿の木に小鳥が集まり、ふたりのニャンコがうるさい。 この柿の木、65年前にこの地に越してきた時に植えたものだ。当時は下水施設も無く、工場で大量の水を使い、それを吸い込ませるための穴を掘り、その横に植えた。その時から、ある程度の大きさがあったと記憶してる。この柿の木の下で、数羽のアヒルが休んでいた。 まだ田舎に暮らしていた頃、父の実家の庭に太くて大きな蜂屋柿の木があった。大きな砲弾型の渋柿だが、この渋を抜くとトロリとして甘くて、食べ物の中ではもっとも好きなものだ。

詞藻の裏を覗いてみると

詩文などを書くのに、顕わに表現するよりも、謎解きように真意を隠す方が奥深さを感じる。それを見抜いたときに、時に深い感銘を受ける。もっとも、それを解釈できなければ単に文字表現をそのまま受け取ってしまうのだが。 わが背子を 大和へ遣ると さ夜(よ)深(ふ)けて  暁露(あかときつゆ)に わが立ち濡れし (2-105) 大伯(おおくのひめみこ)が伊勢神宮の斎王として勤めていたとき、同母の弟大津皇子が夜中に会いに来た。夜明け前、暗いうちに見送り、いつまでも立ち続けていて、私の裾は

年寄りのスマホケース

買い物が済み、レジで並んでいて面白い発見をした。 若い人達は透明のスマホケースを使い、高齢者は手帳型ケースが多い。更に、高齢者の半数は現金払いで、半数はクレジットカードを使っている。クレジットカードを持ち歩くにも、手帳型はとても便利だ。 以前は同じ様な使い方をしていたが、今は紙のポイントカードや、吉野屋へ外食に行くと1割引になる「シニアパスポート」くらいにしてる。実際に使うのは「シニアパスポート」くらいだが。 スマホも使い慣れてくると、タッチ決済やQRコード決済で充分に

牧野富太郎と理科の先生

牧野富太郎(1862.4.24~1957.1.18)、といえば日本の植物学の基礎を築いた人物だ。極めて精緻な写生をして、日本各地の名前も知られていない植物、新種の植物を発見した学者でもある。「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる」と、かつて昭和天皇が侍従におっしゃったそうです。「雑草という草はない」は、牧野先生の植物愛を表す言葉でもある。 少し前に大型店舗の書店に行ったら、あちらこちらで牧野富太郎の特集本が並べられてい

カラスは転けるしハエも転ける

川原のノリ面の階段を上がったら、白御影石の台が3本立ってる。特に上に貼られた白御影石の表面はツルツルに磨かれている。石段を登って休むのにちょうど良い。 この辺りはいつも綺麗で、石の上には鳥の糞もない。フッと思いついたのが、これは鳥避けになってるのではないかと思った。 川原の石の上にカラスが降りてきた。カラスは川に近付かないと思っていたのに、喉でも渇いたのかな、などと眺めていた。フラリと降りた瞬間に、足が滑って転んでしまった。石の表面が平らで、爪を拡げても掴みきれなかったの

餃子のアンかけ:実はPixel8のテスト

特に食材もなく、買い物も面倒な日には、時にはこういう簡単なのも良いかな。 と思いつつも、実はこれ・・・Pixel8の画像編集を試すことにも使えた。 冷蔵庫の残り物。鍋に入れる予定が、入れ忘れたモヤシを主体にした。右上に有った菜箸を消した。 市販の餃子を焼いて、中華味のアンを作って掛けた。餃子は市販の冷凍餃子で、市販の物は味が付いているので、掛けるアンの味は薄くした方が良い。中華丼のときと同じ味にしたら、見事に失敗、味が濃すぎた。 これは左上の、皿の少し上に有ったコップ

雨の降る日は

昨夜から雨が続き、今朝は寝室でも12度と寒かった。 まだ二十代の始め頃、雨の日には夜な夜な出掛けていた。雨の日は人出も少なく、狭いスナックバーのカウンターで静かに飲めた。そういう雰囲気が大人になったと、酒よりも、自分自身に酔っていたのかもしれない。 何となく行ってしまうのが、喫茶店に近い雰囲気のスナックで、店内は薄暗く、20歳は年上に見えたママさんが一人だけの店だった。いつも客が少なく、雨の日には特に少なかった。友人数人とも、最初に行くのがこの店で、ここで少し飲んでから次

子供に迷惑を掛けたくないから

最近のTVに「子供に迷惑を掛けたくないから」というフレーズで、生命保険のCMが増えてきたように感ずる。「せめて、葬儀代くらいは用意しておかないと」などというのもあったが。 どうもこの手のCMには腹が立つ。親の面倒をみて、子供を育て、最後の最期には誰にも面倒を掛けたくないという。それが本音なら、遺書を書いて海にでも飛び込めば良いだけのことだ。 国道17号から県道353号に入り、草津温泉を目指してしばらく走ると、葬祭社の看板が左側に見えてくる。赤いハート型のクッションのような

ドコモオンラインショップのポイント

GoogleChromeを開いて直ぐに目に付いた。GooglePixel8が実質値下げと、ポイントもかなり付くとか。まともに一括購入して失敗したかな。 docomoオンラインショップで、Dカードゴールドで一括購入した。 Dカードゴールドでも、1%のポイント しかも同日に2回も。 ということは、ポイントは1%ではなく2%になるのかな。 なんか良く分からないけど、あらためて見てみるとdocomoのゴールドカードって、かなり管理がいい加減になってるようだ。 まさかとは思う

『伊豆の踊子』の「は」と「が」

英語は苦手で嫌なのだが、もっとも他の言語もまったくダメなのだが。それでも日本語は何気なく使っていて、唯一理解できる言語だと思っていた。ところが言語学や日本語学の、ほんの入り口にすぎないのだが、とてつもなく複雑なことが判ってきた。 日本語の主語の使い方や、「は」と「が」の掛かり方などおもしろいものがある。この掛かり方で有名な誤訳がある。 放送大学の放送授業で解りやすく説明されてた。「日本語リテラシー('21)」第7回日本語との付き合い方③で、「は」と「が」の使い方が、川端康