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見えにくいママと息子の日常ー子どもが生まれて見えた知らなかった世界

2021年10月の記事です!

💛イラストはこたつぶとんさんがプレゼントしてくださいました!ありがとうございます💛


子どもが生まれてわたしは目が見えるようになったような錯覚を覚えた。

0歳のときから社交的な息子

ベビーカーや抱っこひものなかで、いつも知らない人に手を振ってニコニコ

わたしは息子の手を振るほう、ニコニコするほうを見て、一緒にニコっと笑ってみる

その方向には、優しそうなおばあちゃんや子ども連れのママ、女子大生や、優しそうなおじいさんにお兄さん…顔のパーツまでははっきり見えないけど、みんな優しく微笑んでる雰囲気が伝わってきた。

時々、声をかけられるときもあった。

それがわたしは本当に嬉しくて、お出かけが楽しくなった。

近くのスーパーのとある店員さんはいつも優しく声をかけてくれた。息子は大喜びで、「てんいんしゃーん、バイバイ」と手を振る。

わたしもお辞儀する。

1歳のとき…

息子がいちばん最初に好きになった乗り物はバスだった。

息子はバスを見つけると「バス!バス!」と必ず指をさしながら大きな声で笑った。

バスを覚えたら、つぎからつぎへと乗り物を覚えていった。

はたらくくるまの絵本を読んでたくさんの乗り物の名前を覚えた息子は、

道路を走る乗り物を見つけるたびにそれが何なのか声に出して言った。

お出かけするたびに、何が走っているのか教えてくれる。

正直なところ、わたしは道路を走る車を気に留めることなど今までの人生で一度もなかった。

くるま・バス・トラック…その三つがわかれば充分でほかの乗り物など、興味がなかった。

だから、息子が「くれーんしゃ!!すご~~い」「あ、パトカーだ!かっこい~!!」と大喜びする姿を見て、なぜか胸が熱くなった。

2歳のときは毎日電車だ。一日に何回電車を見送っただろう。

お出かけするたびに電車を見て、それが何色なのか、お客さんがたくさん載ってるとか、いろんな情報をつぶやく。わたしは嬉しかった。

息子は公園に行けば、覚えたての鳥の名前や虫の名前やお花の名前を口にしてくれた。

わたしは近くにいる鳥ならそれがなんの鳥なのかわかるが、少し離れるとわからないものが多い。ハト、カラスのように存在感が大きい鳥なら離れててもわかる。

虫は、「虫」1種類なのかとおもうほど、飛んでいたら区別がつかない。

家に虫がたくさんいると息子に教えられたときは、大パニックになったほどだ。

「え!どこにいるの?!」

…そしてヘルパーさんに飛んできてもらったほどである。

お花は顔を近づければ名前がわかるが、少し離れたらわからない。

でも、息子はいつでも虫もお花も教えてくれる。

「あ、トンボだ!!ちょうちょ~つかまえる!」

「あじさいだね、きれいだね、ママ!」

嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

わたしひとりだったら見えなかった世界を、息子が見せてくれた。

そう心から感動したあのときの気持ちはずっと忘れない。

そして、これからもきっと息子はたくさんのわたしの見たことのない世界を感じさせてくれると思うと、息子に感謝の気持ちがあふれる。

息子、ありがとう。


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