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BUMP OF CHICKEN ホームシック衛星2008-2024

3月20日、水曜日。
広島グリーンアリーナへ、BUMP OF CHICKENのライブ「ホームシック衛星2024」を見に行って来ました。

元々、2008年に開催されたアルバム「orbital period」を引っ提げてのツアーが「ホームシック衛星」というタイトルだったのですが、今回、16年越しに同じ名前を冠したツアーとしてリバイバル。
公式からの通知を見た時、思わず「うわあぁあぁあ!」とスマホをぶん投げてしまうくらい、衝撃的なお知らせでした。

この「orbital period」というアルバムの根底にあるのは、【28年周期】という概念。
28年周期とは何ぞや、ということについては、ボーカル&ギターの藤原さん(以下藤くん)が4,000字くらいを費やして説明しているのでぜひ見てみてくださいね。

そして今年は、彼らBUMP OF CHICKENが1996年に結成して、28年目を迎える「orbital period」の年。
その年にもう一度「ホームシック衛星」をやるというエモさ、伝わりますでしょうか。

2024年にホームシック衛星をやろうって言ったスタッフ、オタクの気持ち分かりすぎてる…!天才…!!と思っていたら、メンバー発信でのツアーだったようです。もう〜〜!!なんなの!!!泣いちゃう!!!

2008年のホームシック衛星は、私にとっても大切で印象に残っているツアー。
当時のことを思い出しながら、今回のライブについても書いてみようと思います。
それぞれのライブで何の曲やったとかを詳しく書いた記事ではないのでご容赦くださいませ!

<2008年>

香川県の、都会とも田舎とも言えない町で平凡な高校生活を送っていた17歳の私。
BUMPの曲を聴くこと、そしてBUMPにまつわる情報を求めてネットサーフィンをすることが、日々の楽しみでした。
初めてBUMPのライブを見たのは2007年。広島で開催された「SET STOCK」という夏フェスでのステージでした。
ステージエリアいっぱいに集まった観客が、BUMPの曲で拳を突き上げたり飛び跳ねるのを見て、音楽の力、そしてそれを受けた人が発するエネルギーに圧倒されました。

同世代にぶっ刺さるメンツ

しかし、フェスなので披露された曲は数曲。まだまだ聴き足りない!もっと彼らの音楽を体に浴びたい!と次のライブを渇望していました。

それから数ヶ月後、アルバムのリリースとライブハウスツアー「ホームシック衛星」の開催が発表され、何がなんでもライブに行く!!と、友人の分と合わせて2枚、気合いでチケットを確保。
残念ながらツアーには香川公演がなかったので、高知公演に行くことになりました。
(ちなみに、BUMPは今まで一度も香川でライブをしてくれたことがありません。来年、念願のアリーナが高松に開館するので、ツアーでの来県、お待ちしています。)

香川と高知って隣県じゃん、と思うかもしれませんが、東京と埼玉の距離感とは訳が違うのです…。
そもそも香川の高校生って友達同士で高知に遊びに行かないし、行くにしても電車で二時間くらいかかるし、物理的にも心理的にもハードルが高すぎる。

しかも平日だったので、「学校休まないと開演に間に合わない!!」と親に駄々をこねましたが、「絶対に学校は休むな、放課後に行け。」と命じられ、香川に産まれたことを少し恨みました。

当日、友人の父に車で送ってもらい、なんとか開演前に到着。
そもそも、ライブハウスに行くこと自体が初めてで全く作法が分からない状態で乗り込んだので、荷物は持ったままだし、上着(ダウン)は着たまま。

それでも、とにかく前の方に行きたくて、すし詰め状態の前方エリアに突撃。
案の定、前の人の髪の毛に埋もれ、横の人が挙げた腕で耳は塞がれ、正直音楽を聴くどころではありませんでした。
今となっては、ギュウギュウになりながら聴くのもライブハウスの醍醐味!って感じで楽しかったんですけどね。

2008年のホームシック衛星で、印象に残っているのは「アルエ」。

当時、藤くんガチ恋勢だった私は綾波レイに憧れて髪をショートカットにしていたので、生で聴けて嬉しかったな…。(アルエは綾波レイがモチーフになった曲です)
ちなみに今でも「綾波レイになりたい」という願望があります。髪もショートです。

あとは「かさぶたぶたぶ」も印象的でした。

サビで「かさぶたぶたぶかさぶた〜」と歌うのですが、人生でこんなにたくさん「かさぶた」って言うこと無いし、こんなに大勢が一度に「かさぶた」って言うことも無いよな、って不思議な気持ちになってました。
個人的にはBUMPの曲の中で最も切ない曲です。自分のメンタルの調子によっては全然泣きます。

ライブでは17曲+アンコール2曲が演奏され、当時の私は大満足だったようです。が、自作のライブレポートにこのようにも書いていました。

また行きたいな。夏フェス出るかなぁ。行けるかなぁ??
はやく大人になりたいな。勉強がんばらななぁ。

大丈夫、あなたはこの先、大好きなBUMPのライブに何回も行きます。

<2024年>

今回のツアーは2月11日にスタートしたのですが、私が参加したのは3月20日の公演。
16年前とは違い、思わぬところでライブの情報に出くわしてしまう時代なので、うっかりセットリスト等のネタバレを踏んでしまわぬよう、慎重に生活していました。
(2008年当時は、JAPANやB-PASSなんかの雑誌でオフィシャルな情報を得て、2ちゃんでライブ参加者のリアルな感想をチェックしていたものです。)

広島公演当日。
羽田空港から広島空港へ飛行機で向かう予定だったのですが、当日の天候は大荒れ。
視界不良により着陸できなかった場合は博多空港へ行くか羽田空港へ引き返す、とアナウンスがあり、肝が冷えました。博多ならまだしも、羽田に引き返されたら終わる。

震えた

怯えながら飛行機に乗りましたが、無事広島空港に到着し一安心。
今回、あえて狙ったわけではなく、全会場応募した上で、さらに同行する友人との中間地点ということもあり広島公演に行くことにしたのですが、上にも書いた通り、私が人生で初めてBUMPのライブを見たのも広島。ということで、何だか一巡りしたんだなーと、勝手に過去と今の結びつきを感じました。

2024年のホームシック衛星、まずセットがかっこよかったですね。
ステージに聳え立つ電波塔、そこから流れる場内アナウンス。うん…良い…。

前回と同じように「星の鳥」から「メーデー」に入る流れとか、バックで流れる映像とか、「あの頃」を踏襲しているところもあって、エモな気持ちにならざるを得ません。

今回、終盤までほぼ2000年代の曲で、前回のホームシック衛星後にリリースされた曲は披露された21曲中(インスト含む)たったの3曲という、かなり過去曲に振ったセットリストでした。

「ダイヤモンド」なんか、当時はサビの「ひとつだけ ひとつだけ」でジャンプするのがお決まり!みたいなところがありましたが、2024年、ファンも一緒に歳を重ねているので跳躍の高度が低い低い。笑

そして何より、ずっと変わらず若いなと思っていた藤くんがスクリーンに映った時、実はちゃんと老けていることに気付き、ハッとしました。
年に一回くらいは何らかのライブに参加しているので、徐々に変化しているさまを見ているはずなのですが。
でも、ショックとかではなく、間違いなく歳は取ってるんだなぁ…という、安心感?
何ならこの瞬間が、今回のライブ一番のハイライトでした。

特にそれを感じたのが「銀河鉄道」。

4人も私も、16年分それぞれ生きてきたんですよね。そういうことを意識しながら、「人は年を取る度 終わりに近づいていく」という歌詞を聞いたら、「あぁ、こうやって死に向かっていくんだな」と、怖いでも辛いでもなく、ニュートラルな事実としてはっきり認識しました。メメントモリ。

いや、ずっとこう、おセンチな気持ちになっていた訳ではないのです。
アンコールで披露された、2016年リリースの「Butterfly」と2018年リリースの「Spica」。

「Butterfly」はゴリゴリのEDMだし、「Spica」はバリバリに打ち込みだし、16年前には確実になかったサウンドなのです。
「ユグドラシル」辺りで止まっている人が聞いたら、これBUMPなん?と感じるような曲かもしれないのですが、私が思うBUMPの一番の魅力は、常に変化し続けていること。

やっぱり長く続けていると、「昔の方が良かった」みたいな評され方をすることもあると思うのですが、私は、「新曲がいつも一番かっこいい」と思っています。
困ったことに、新曲を出す度、毎回「一番かっこいい」を更新してくるんですよねぇ。

今回、リバイバルツアーということで昔の曲をたっぷりと聴けたのも嬉しかったし、16年前にはなかった曲を聴けたのも嬉しかったです。
結局、ずーっとBUMPが好きなので。

<2052年>

次のorbital period(バンド結成から28年×2)は2052年。
BUMPのメンバー73歳、私62歳
です。シニア!!笑

でも、THE ALFEEの高見沢パイセンは先日70歳になられたということなので、頑張れば次のorbital periodも迎えられそうです。

彼らから産み出される新曲をできるだけたくさん聴けるよう、心身ともに健康に、長生きしようと決意したじゃがたろでした。

おしまい。
(有明アリーナ、リセール当たってくれ…ッ!!)

前回のツアーT。日程がハードすぎる

軍資金にします!