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[随時更新] アープス、カーター、ゼレム、ガルシアらが...。2024年の夏にWSLを離れる選手たち :: WSL Watch #087

今年の夏の移籍マーケットでWSLのチームに移籍してきた選手の情報は"WSL Watch #085"でまとめてるけど、インがあればアウトもある、つまり、来る選手がいれば去る選手ももちろんいるわけで、しかも、けっこうビックリするような大物も動いたりしてるんで、やっぱりまとめといたほうがいいかな、と。新規加入と違って去る選手に関してはあまり観たことがない選手も多かったりするんで、なるべく多くを拾うっていうよりも、基本的には触れざるを得ないっていうか、無視できない感じの選手の情報を中心にしつつ、ただチームを離れることがわかったタイミングじゃなくて移籍先がWSL以外のチームだって確定したら取り上げる感じ(移籍先がWSLのチームだったら単なる移籍情報になるし)で、新しいモノを上に加える(古いモノが下にズレてく)随時更新ってカタチで。

バルボラ・ヴォティコヴァ(27): トッテナム・ホットスパー → SKスラヴィア・プラハ

トッテナム・ホットスパーでプレイしてたチェコ代表GKのバルボラ・ヴォティコヴァ(Barbora Votíková)が完全移籍でSKスラヴィア・プラハに加入することに。去年の夏の移籍ウィンドウでパリ・サン・ジェルマンから加入した選手だけど、23/24シーズンのトッテナム・ホットスパーのGKに関してはジャマイカ代表GKのレベッカ・スペンサー(Rebecca Spencer)が1stチョイスだった感じで、リーグ戦の出場は6試合だけだったんで基本的には出場機会を求めての移籍ってことになるのかな。

* 8月16日 追記

クロエ・ラカス(31): アーセナル → ユタ・ロイヤルズ

アーセナルでプレイしてたカナダ代表FWのクロエ・ラカス(Cloé Lacasse)が完全移籍でユタ・ロイヤルズに加入することに。去年の夏にアーセナルに加入した選手なんで選手で、全コンペティション合計で28試合に出場して5ゴールを記録してるから、基本的には十分主力として活躍したって言っていい感じかな。移籍先のユタ・ロイヤルズは今シーズンからNWSLに参入した新しいチームで、日本代表FWの田中美南が加入したチームとしても知られてる。

* 8月15日 追記

ケイティ・ゼレム(28): マンチェスター・ユナイテッド → エンジェル・シティFC

マンチェスター・ユナイテッドでプレイしてたイングランド代表MFのケイティ・ゼレム(Katie Zelem)が完全移籍でエンジェル・シティFCに加入することに。23/24シーズン終了のタイミングでマンチェスター・ユナイテッドを離れることは発表されてたんだけど、わりとあっさり発表されたことにけっこうビックリしたし、思ってたより移籍先が決まるのに時間がかかった印象だったかな。特に、移籍先がヨーロッパのクラブだったらシーズン・オフだから別に遅いと思わないけど、まさにシーズン中のアメリカに移籍するならもっと早く決まっててもおかしくなさそうだけど...って思ったり。単にいろんなオファーがあって迷ってたって可能性も全然あるけど。ケイティ・ゼレムは2018年から5シーズンにわたってマンチェスター・ユナイテッドでプレイしてて、トータルで161試合に出場して32得点+46アシスト、21/22シーズン以降はリーグ戦20試合以上出場してて完全に中心選手、キャリアのすごく大切な時期をマンチェスター・ユナイテッドで過ごした選手だったって言っていいんじゃないかな。マンチェスター・ユナイテッドの前にリヴァプールとユヴェントスでプレイしてたけど、もともとは8歳からマンチェスター・ユナイテッドに所属してた生え抜きで、前にマンチェスター・ユナイテッドについて書いた"WSL Watch #013"でもちょっと触れたけど今の体制でマンチェスター・ユナイテッドが動き出したのは2018年だったから、そのタイミングで古巣に戻ってきた選手ってことになるんで、そういう意味でも今回の移籍は驚いたかな。マンチェスター・ユナイテッド側の事情なのか、それとも、年齢を考えてもキャリアの大きな決断をする最適なタイミングだって考えたのか、理由はよくわからないけど、WSLを代表する選手の1人って言って間違いないと思うんで、イングランド人選手って意味も含めて、 WSLってリーグにとってもかなり大きな移籍のひとつって言っていいはず。

* 8月12日 追記

ジオ・ケイロス(21): アーセナル → アトレティコ・マドリー

アーセナルでプレイしてたブラジル人FWのジオ・ケイロス(Gio Queiroz)が完全移籍でアトレティコ・マドリーに加入することに。ブラジル生まれでアメリカとスペインで育ってて、アンダー・カテゴリーでは各国の代表でプレイした経歴があるらしい。アーセナルには2022年にバルセロナから加入したんだけど、22/23シーズンはすぐにエヴァートンにローン移籍して、1月にアーセナルに復帰して...って経歴だったんだけど、アーセナルでの出場は11試合だけで、23/24シーズンはマドリーCFFにローン移籍してたんで、個人的にはほとんど馴染みがない選手だったりするかな、正直なところ。

* 8月5日 追記

エマ・クルベリ(32): ブライトン&ホーヴ・アルビオン → ユヴェントス

ブライトン&ホーヴ・アルビオンでプレイしてたスウェーデン代表DFのエマ・クルベリ(Emma Kullberg)が完全移籍でユヴェントスに加入することに。2022シーズンからブライトン&ホーヴ・アルビオンでプレイしてて、23/24シーズンもリーグ戦21試合に出場してるんで、主力としてチームを支えてきたベテランって言っていいのかな。

* 8月1日 追記

ジュリア・ジジョッティ・オルメ(26): ブライトン&ホーヴ・アルビオン → バイエルン・ミュンヘン

ブライトン&ホーヴ・アルビオンでプレイしてたスウェーデン代表MFのジュリア・ジジョッティ・オルメ(Julia Zigiotti Olme)が完全移籍でバイエルン・ミュンヘンに加入することに。2022年の1月にBKヘッケンからブライトン&ホーヴ・アルビオンに加入して2シーズン半で51試合に出場してるんで、ほぼほぼ主力として活躍してきたって言っていいのかな。23/24シーズン終了後に契約満了が発表されてたから、フリー移籍でドイツの強豪チームにステップ・アップした感じっぽい。

* 7月31日 追記

ジェス・カーター(26): チェルシー → NY/NJゴッサムFC

チェルシーでプレイしてた26歳のイングランド代表DFのジェス・カーター(Jess Carter)が完全移籍でNY/NJゴッサムFCに加入することに。チェルシーで6シーズン活躍して多くのタイトル獲得に主力として貢献してきた選手で、チェルシーはもちろんだけど、WSLを代表するDFって感じだったし、移籍の噂とかもあまり見かけなかったからかなりビックリしたかな、正直なところ。もちろん、ものすごく求心力と影響力が強かった監督が退任したタイミングだってことを考えると、ある程度実績を残した主力選手のこういう動きがあってもおかしくないのかもしれないけど。

* 7月30日 追記

ハワ・シソコ(27): ウェスト・ハム・ユナイテッド → ASローマ

23/24シーズン限りでウェスト・ハム・ユナイテッドを離れることが発表されてた元フランス代表DFのハワ・シソコ(Hawa Cissoko)が完全移籍でイタリアのASローマに加入することに。2020年からウェスト・ハム・ユナイテッドでプレイしてて、23/24シーズンも20試合(スタメンは19試合)出場なんで、基本的にはCBの主力として活躍してたし、試合を観てれば存在感は抜群だったんで、個人的にはウェスト・ハム・ユナイテッドを離れることにちょっとビックリしたかな。ASローマってことはUEFAウィメンズ・チャンピオンズリーグにも出るだろうし、熊谷紗希と南萌香とチームメイトってことも含めて、今後の活躍が普通に楽しみ。

シャニセ・ファン・デ・サンデン(31): リヴァプール → CFパチューカ

23/24シーズン限りでリヴァプールを離れることが発表されてたオランダ代表FWのシャニセ・ファン・デ・サンデン(Shanice van de Sanden)がメキシコの完全移籍でCFパチューカに加入することに。リヴァプールの前線でかなり存在感を放ってた選手なんだけど、ちょっとベテランになってきたこともあるし、リヴァプールはちょっと若返りを図ってる感じもあるんで、基本的にはそういう流れなのかな? とかちょっと思ったり。

* 7月26日 追記

イレーネ・ゲレーロ(27): マンチェスター・ユナイテッド → クラブ・アメリカ

マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表MFのイレーネ・ゲレーロ(Irene Guerrero)がメキシコのクラブ・アメリカに移籍することに。2023年のFIFAウィメンズ・ワールドカップ(FIFAWWC)のスペイン代表の優勝メンバーとしてその直後の移籍マーケットでマンチェスター・ユナイテッドに加入したイレーネ・ゲレーロだったけど、23/24シーズンのリーグ戦は全て途中出場で3試合のみで、ケガがあったかとかはわかんないけどチームに上手くフィットすることはできなかった感じなのかな、正直なところ。FIFAWWCの優勝メンバーだったから期待も大きかったし、1年でチームを離れちゃうのは残念だけど。

* 7月19日 追記

マッケンジー・アーノルド(30): ウェスト・ハム・ユナイテッド → ポートランド・ソーンズ

既にウェスト・ハム・ユナイテッドを離れることが発表されてたウェスト・ハム・ユナイテッドのオーストラリア代表GKのマッケンジー・アーノルド(Mackenzie Arnold)がアメリカのNWSLのポートランド・ソーンズに加入することに。2020年からウェスト・ハム・ユナイテッドでプレイしてて、ウェスト・ハム・ユナイテッドだけじゃなくWSLを代表するGKって印象だったから移籍先がWSLのチームじゃないのはちょっと残念だけど、欲しがるチームが国外にあっても全然不思議じゃないレベルの選手だってのも間違いないとも思ったり。ただ、ポートランド・ソーンズっていえば、1月までチェルシーでプレイしてたジェシー・フレミング(Jessie Fleming)がいたり、日本代表でもお馴染みの杉田妃和がいたりするチームなんで、それはそれで楽しみだったりはするけど。

デミ・ストークス(32): マンチェスター・シティ → ニューカッスル・ユナイテッド

5月の時点でマンチェスター・シティは4人の選手がチームを離れることを発表してたんだけど、その内の1人で元イングランド代表DFのデミ・ストークス(Demi Stokes)がチャンピオンシップのニューカッスル・ユナイテッドに加入することに。2015年からマンチェスター・シティでプレイしてて、イングランド代表としても69キャップあるような実績のベテラン左SBで、21/22シーズンなんかはリーグ戦19試合に出場してたりしたけど、23/24シーズンはかなり出場機会を減らしてて、リーグ戦4試合全て途中出場だったんで、今後はチャンピオンシップのチームで経験を活かして...って感じになったのかな。まだまだできそうな感じはあるし。

* 7月11日 追記

アリーシャ・レーマン(25): アストン・ヴィラ → ユヴェントス

アストン・ヴィラのスイス代表MFのアリーシャ・レーマン(Alisha Lehmann)が完全移籍でユヴェントスに加入することに。21/22シーズンからアストン・ヴィラでコンスタントに主力としてプレイしてて、その前もウェスト・ハム・ユナイテッドとエヴァートンでプレイしてたからWSLではお馴染みの選手って印象だったけど新天地はイタリアになる、と。選手としてだけじゃなくインフルエンサーとしてもものすごく人気がある選手で、日頃はWSLの試合とか全然取り上げないような品がない日本のメディアでも「美人すぎる...」みたいな頭が悪そうな記事で取り上げられがちだったりもするんだけど、アイコニックな意味も含めて近年のWSLを代表する選手の1人って感じはあったから、WSLとしてはちょっと痛いのかも? とも思ったり。もちろん、アストン・ヴィラとしては普通に戦力として痛いんだろうけど。あと、あまり詳しい状況は把握できてないからあくまでもぼんやりとした印象なんだけど、今年の夏の移籍マーケットではユヴェントスがけっこう積極的に動いててちょっと気になってたりする。

ちなみに、今回のアリーシャ・レーマンのユヴェントス移籍は別の意味でも話題になってて。それは私生活でのパートナーのドウグラス・ルイス(Douglas Luiz)も同じタイミングでアストン・ヴィラからユヴェントスに移籍したってこと。「カップルで同時に移籍するケースは初めて」なんて記事も見かけたけど、初めてかどうかはともかくとして、こういうケースは聞いたことないし、珍しいことは間違いなさそう。最近のアストン・ヴィラのメンズ・チームは個人的にわりと追いかけてるチームで、ドウグラス・ルイスをユヴェントスが狙ってるって話もちょっと前から出てたけど、アリーシャ・レーマンの噂もわりと早い時期からあったんで、「どっちかが決まったから急にパートナーの話も出た」みたいな感じではなさそうかな。個人的には、当事者がハッピーなら、つまり、選手それぞれと当該チームが合意してるなら全然アリっていうか、「こういうケースだって全然あってもおかしくないよな」って思ったりするけど。選手だって私生活があるわけで、2人で同じチームに所属することが一番のプライオリティだったかは知らないけど、それなりに重要視したんだとしても全然おかしくないし、むしろ「ちょっと微笑ましいな」って思っちゃったりもしたかな。

* 7月8日 追記

メラニー・ロイポルツ(30): チェルシー → レアル・マドリー

チェルシーのドイツ代表MFのメラニー・ロイポルツ(Melanie Leupolz)が完全移籍でレアル・マドリーに加入することに。チェルシーに加入したのは2020年の夏だから4シーズン在籍してたってことになるけど、改めて確認してみたらリーグ戦で20試合くらい出たのは20/21シーズンだけで。個人的にはエリン・カスバート(Erin Cuthbert)とのCMFの安定感の印象が強かったからけっこう意外だったんだけど、23/24シーズンも出場11試合・スタメン9試合だったらしくて。もちろん、チェルシーの選手層の厚さも年齢もあるんだけど、試合に出れば攻守に貢献度が高い選手なんで、これくらいの出場機会なら他に欲しがるチームはいくらでもあるんだろうな...って思っちゃうっていうか、WSLで観れなくなるのは残念だけど移籍自体にはけっこう納得感はあるかな。

ハンナ・ベニソン(21): エヴァートン → ユヴェントス

エヴァートンのスウェーデン代表MFのハンナ・ベニソン(Hanna Bennison)がユヴェントスに完全移籍することに。2021年の夏にエヴァートンに加入してから、主にCMFとして3シーズン連続で20試合以上出場してて、23/24シーズンも出場20試合・スタメン16試合で1得点+1アシストって数字を残してる主力選手だったから、個人的にはわりとビックリしたし、エヴァートンにとってはけっこう痛い? って気がしてるかな。

* 7月4日 追記

メアリー・アープス(31): マンチェスター・ユナイテッド → パリ・サン・ジェルマン

まだマーケットが開いたばっかりだけど、今年の夏の移籍マーケットのアウトで最大級のトピックはやっぱりマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表GKのメアリー・アープス(Mary Earps)のパリ・サン・ジェルマンへの移籍ってことになるんだろうな、さすがに。"WSL Watch #054"で書いた通り、単にマンチェスター・ユナイテッドのレギュラーGKってだけじゃなく、WSLを代表するスーパースターの1人であり、イングランド代表の顔みたいな存在でもあるし、ウィメンズ・フットボール全体で考えてもアイコニックな存在だと思うんで。マンチェスター・ユナイテッドにとって痛いのはもちろんだけど、WSLってリーグにとっても大きな損失であることは間違いないってレベルだと思うんで。

メアリー・アープスに関しては、去年の夏も今年の1月も移籍の噂はあって、「歴代でも上位レベル、GKでは過去最高額の移籍金?」「行き先はアーセナル?」なんて言われてたけど実現せずに、マンチェスター・ユナイテッドは当然契約延長をオファーしてたらしいけど、メアリー・アープス本人はシーズン終了後にマンチェスター・ユナイテッド側の将来的なヴィジョンを聞いて判断するって言ってた感じで。GKとしては史上最高額の報酬なんて報道もあるみたいで、もちろん、プロである以上は報酬の額=評価だから重要視したんだろうし、UEFAウィメンズ・チャンピオンズリーグ出場もあるんだろうけど、いろんなコメントとかを見てる感じだと、「それに加えて」なのか、「それと同じくらい」なのか、「それ以上に」なのかはわかんないけど、マンチェスター・ユナイテッド自体の問題も大きそうかな。マンチェスター・ユナイテッドの経営体制が変わってから、今はまずメンズ・チームが優先でウィメンズ・チームのことは考えてないみたいな発言が経営陣から出てきたり、メンズ・チームのトレーニング施設の工事の影響をウィメンズ・チームが受けるみたいな話があったりして、複数の主力選手がチームを離れるのもそういうことが原因なんじゃね? なんて言われてたりして。これからどうなるのかは見えない部分が多いし、良い方向か悪い方向かはまだわかんないけど、マンチェスター・ユナイテッドは大きく変わるタイミングっぽい。

フィリパ・アンイエルダール(26): マンチェスター・シティ → レアル・マドリー

5月の時点でマンチェスター・シティは4人の選手がチームを離れることを発表してたんだけど、その内の1人でスウェーデン代表MFのフィリパ・アンイエルダール(Filippa Angeldahl)がレアル・マドリーに移籍することに。2021年にマンチェスター・シティに加入して以来、2シーズンはリーグ戦15試合以上出場してたけど、23/24シーズンは13試合だったんで、ちょっと出場機会を減らしてた感じではあったのかな。"WSL Watch #053"で取り上げたイングランド代表MFのジェス・パーク(Jess Park)とか"WSL Watch #064"で取り上げたオーストラリア代表FWのメアリー・ファウラー(Mary Fowler)の成長に押し出されたみたいなところもあったのかも? 実力自体は疑いの余地がない選手なんで、レアル・マドリーでも普通に活躍しそうな感じはするけど。

ルシア・ガルシア(25): マンチェスター・ユナイテッド → CFモンテレイ

マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表FWのルシア・ガルシア(Lucía García)がメキシコのCFモンテレイに移籍することに。ルシア・ガルシアは23/24シーズンで主に右WGとしてリーグ戦全22試合に出場して3得点・3アシストって数字を残してることからもわかる通り、バリバリの主力として活躍した選手。現在最強って言っていいスペイン代表の主力選手って意味でも、この移籍はけっこうビックリだったかな。実はマンチェスター・ユナイテッドはチームのゴタゴタがいろいろあって、主力選手が複数チームを離れることになるみたいなんだけど、その内の1人がルシア・ガルシアだった、と。移籍先がメキシコのチームだったのもちょっと驚いたけど、同じスペイン語圏だからか、実はけっこうメキシコでプレイしてるスペイン人選手はいるみたいで、リーグ自体もけっこう盛り上がってるっぽいんだけど。

エリー・ローバック(24): マンチェスター・シティ → バルセロナ

チームを離れることが発表されたのが5月、加入が発表されたのが6月なんだけど、マンチェスター・シティの元イングランド代表GKのエリー・ローバック(Ellie Roebuck)がバルセロナに移籍することに。エリー・ローバックっていえば、22/23シーズンは17試合に出てたけど23/24シーズンはフルタイム出場を果たしたキアラ・キーティング(Khiara Keating)にポジションを奪われた感じになってて、でも、"WSL Watch #058"でもちょっと触れたけど実は左後頭梗塞から回復途上であることが3月31日にSNSで公表されたって件があったりして、選手キャリアって部分も含めてちょっと心配な状況だったんだけど、そういう状況もわかった上でバルセロナは獲得したんだろうから、WSLでのプレイが観れなくなるのは残念だけど、とにかくシンプルに今後の活躍を楽しみにしたい感じかな。もしかしたら、UWCLマンチェスター・シティと対戦することもあるかもしれないし。

エスメ・モーガン(23): マンチェスター・シティ → ワシントン・スピリット

マンチェスター・シティのイングランド代表DFのエスメ・モーガン(Esme Morgan)がワシントン・スピリットに完全移籍で加入することに。観ててちょっと怖くなるほど細身で長身で、右利きでCBでもSBでもプレイできる選手だけど、22/23シーズンのリーグ戦出場が17試合だったのに対して23/24シーズンは9試合(スタメンは5試合)だったから、基本的にはシンプルに出場機会を求めてってことなのかな? まだ若いって点も含めて、個人的はけっこうビックリしたんだけど。ただ、額はわかんないけどワシントン・スピリットは移籍金を支払って獲得して4年契約を結んだらしいんで、かなり熱心に誘われたっぽいのかな。

あと、ワシントン・スピリットは"WSL Watch #086"でもちょっと触れた通りバルセロナからホナタン・ヒラルデス(Jonatan Giráldez)監督を引き抜いたチームでもあるんで、今後どういうサッカーをして、その中でエスメ・モーガンがどんなプレイをするのか、純粋にけっこう興味があるけど。

24/25シーズン開幕までのスケジュールをチェック

WSLの今年の夏の移籍期間は6月24日〜9月13日までで、ちなみに、ヨーロッパ各国リーグの移籍期間は以下の画像の通り。

ついでに、新シーズンの開幕までのいろんなスケジュールをわかってる範囲でまとめとくと以下のような感じになってる。

  • 6月24日〜9月13日: 移籍期間

  • 7月12日・7月16日: UEFAウィメンズ・ユーロ予選(MD5・6)

  • 7月25日〜8月10日: オリンピック

  • 8月18日〜8月25日: チェルシー / アーセナル USツアー

  • 8月28日〜9月1日: ウェスト・ハム・ユナイテッド / マンチェスター・シティ / レスター・シティ パース・インターナショナル・フットボール・カップ

  • 9月4日: UEFAウィメンズ・チャンピオンズリーグ予選ラウンド1 アーセナル対レンジャーズ(勝った場合は9月7日にアトレティコ・マドリー対ローゼンボリの勝者と対戦)

  • 9月9日: UEFAウィメンズ・チャンピオンズリーグ予選ラウンド2 ドロー *マンチェスター・シティとアーセナル(ラウンド1を勝ち上がった場合)が対象

  • 9月21日: WSL 24/25シーズン開幕

各チームの詳しいスケジュールはあまり発表されてないみたいなんだけど、8月末頃からプレ・シーズンって感じなのかな? とりあえず、今年は夏にオリンピックがあって、ウィメンズ・フットボールの価値観ではオリンピックはけっこう重要っていうか、ビッグ・イベントであることは間違いないと思うから、当面はオリンピックが話題の中心になりそうだけど。ただ、実はオリンピックに出場するのは12ヶ国だけだし、イギリスみたいにWSLのチームに所属してる選手が多い国はあまり出場してなかったりするんだけど。しかも、ヨーロッパではオリンピック直前の7月の代表ウィークにUEFAウィメンズ・ユーロ(WEURO)の予選が入ってたりして、ヨーロッパからオリンピックに出場するのはフランスとドイツとスペインで、ドイツとスペインはもうユーロ出場を決めてるからまだマシだけど、フランスはオリンピックも開催国として出るのにWEURO予選もイングランドとスウェーデンと同組でけっこう熾烈だったりする、わりとムチャクチャなスケジュールだったりして。WSLでプレイしてるフランス代表選手はそれほど多くはないけど、対戦相手のイングランドとスウェーデンにはWSLでプレイしてる選手が多いことも含めて、やっぱりちょっと気になったりはするかな。

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