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クリスマスバザー2022

みなさん、こんにちは。エルサレム事務所の木村です。
早いもので今年も最後の月になってしまいましたね。日本でもクリスマスのイルミネーションが街を彩っていることと思います。

先日、イエス・キリスト生誕の地・ベツレヘムをはじめとして各地でクリスマスツリーの点灯式が行われるなど、いたるところでクリスマスの雰囲気が感じられます。やはり何といってもイエス・キリストが一生涯を過ごした地ですから、クリスマスは特別感があります。

クリスマスバザーのポスター

クリスマスといえば、プレゼント選びに欠かせないのがクリスマスバザー。昨年同様JVCが現地パートナー団体(AWC)と行っている職業技術訓練に参加した人たちが出店する「クリスマスバザー」が今年も開催されました。昨年よりパワーアップし、より広い会場で2日間開催となりました。

旧市街のお店に貼られたポスターとJVCの現地スタッフ・アヤット

この季節、毎週末のように各地でクリスマスバザーが開かれるので「事前予告」は欠かせません。私たちもポスターをつくって、エルサレムのさまざまなお店に宣伝に協力をいただきました。

バザー会場からは、旧市街の城壁や岩のドームの金色の屋根が見えます

そして迎えた当日。昨年は冬の冷たい雨が降っていましたが、今年は2日間とも快晴!

旧市街を眼下に見下ろせる広い会場には、事業の研修生を含めて50以上の出店者が集まり大賑わい。刺繍製品に石鹸やキャンドル、手ごろなクリスマスプレゼントになりそうなものが揃っていました。

その前に腹ごしらえ、ということで、飲食コーナーへ。私たちが提供している職業技術訓練でも「お菓子・パン作り」は一番の人気コース。早速、研修を修了してバザーデビューしたハーラさんのブースを訪ねました。

ハーラさんのテーブルには、可愛らしい手作りのショップカードとともに、研修で学んだお菓子(細かく刻んだナッツを使ったもの)や、デーツ(ナツメヤシ)をつかった伝統的な焼菓子・マームールなどが並んでいました。

続いては昨年の研修を受講されたファエダさんのブースに突撃。研修前から仲間2人とパンやお菓子をつくって販売していましたが、コロナ禍で注文はほぼゼロに近くなってしまったそう。その間もレシピの改良などをすすめ、パンやお惣菜など、どれも美味しいと地域でも評判だそうです。

そして、お腹も満たされたので、次のコーナーへ。

今年新たに加わったネイルの研修を受けた女性たちもブースを出店。早速学んだスキルの実践の機会となりました。

昨年、石鹸やキャンドル作りの研修に参加した女性たちの姿も。いろとりどりの石鹸やキャンドルは良い香りで、プレゼントにも最適です。研修で学んだハンドクリームも販売。そのクリームでマッサージまでしてもらって、とてもリラックスできました。

地域の子どもたちによるマーチングバンド
サンタさんのバルーンアートは子どもたちに大人気でした
飛び入り参加もあり?のミニコンサート

バザーの合間には、地域の子どもたちによるマーチングバンド、サンタクロースやピエロの登場、伝統楽器ウードのミニコンサートなどで大いに盛り上がりました。

本事業は、日本NGO連携無償資金協力の資金で実施しているのですが、初日には対パレスチナ日本政府代表事務所の中島大使(写真左から2番目)と田渕様(写真左)も様子を見に来てくださいました。一緒に写っているのは、右からJVC大澤、木村、現地パートナー団体(AWC)事務局長のアビールさん。

クリスマスバザー会場から旧市街をのぞむ

バザーの後片付けをする頃には、クリスマスのイルミネーションに負けないくらい素敵なエルサレムの夜景を見ることができました。2日間で延べ500名を超える方たちの来場があり、参加者の女性たちもそれぞれの成果を手に、心地よい疲れとともに家路についたことかなと思います。

今後の彼女たちの活躍に期待したいと思います!

JVCのパレスチナ事業では、現地に暮らす人びとの意思を応援する形での支援を行なっています。また、パレスチナの問題を日本社会にも伝えることで、一人ひとりが取り組むための橋渡し役を担うことも試みています。 サポートしていただいた分は全額、JVCのパレスチナ事業に寄付いたします。