第四話　起業塾での屈辱　こんなはずじゃなかった

これは、ダメ男に振り回され、お金に追われ
「なんでわかってくれないの！」と
悲劇のヒロインまっしぐらだった私が
自分を取り戻し、自分を生きれるようになるまでのストーリー

“自分なんて生きてる価値がない“と心底思っていた
こじらせアラサーが
“今が1番しあわせ！歳を取るのが楽しい！”と思えるようになるまでのお話を綴って行きます。

第一話　母の死と離婚　突然のお別れ
第ニ話　娘の誕生　結婚を願い忘れちゃった
第ニ話　娘の誕生　結婚を願い忘れちゃった②
第三話　起業（独立）　ママだってあきらめたくない

個別コンサルで空回るやる気

知人の紹介でとある起業塾の有料個別相談に参加した。

60分だったかの個別コンサルの結果、その起業塾へ入ることにした。

なぜなら、自分に足りてないものと、見たい未来の姿が合致したからだ。

でも正直な話、あの場で迷ったり、やらないと言える勇気は私にはなかった。

自分を奮い立たせてでも超えなきゃいけない壁のように感じ、そこを超えられない自分には価値がないように思い、やらない理由を自ら絶った。

それこそ弱いからこそ選んでしまった道だった。

4ヶ月で55万円。高いお買い物であり勉強代だった。

借金まみれだったのに用意した50万円

その時にはまだ返済が残っていたので、すぐに50万円を用意することはできなかった。

だけどやると決めてしまった。
なんとかお金を用意しなければ。

そんな思いで必死に業務委託の仕事を見つけ、返済計画を建て、父からお金を借りた。

用意するのは一苦労もふた苦労もしたのに
驚くほど簡単にATMはするりとお金を飲み込んだ。


私の手元にはまた借金が増えた。

なくなったのに増える。おかしな世界線だ。

娘と保育園帰りに寄った公園で

これで私も月7桁達成……？

その起業塾は、その時の流行りもあって
『月7桁を目指す』がコンセプトにあった。

100万円。月に稼げたら。

淡い期待に、膨らんだ借金すらすぐに返せるだろうとタカを括り起業塾に参加した。


でも私にはできなかった。

確かに周りには同じ環境でありながら月7桁を達成している人もいた。

なぜなのか。
それは、私が本当に良い！って思えるものしかおすすめしたくなかったし、
自分さえ良ければそれで良い、みたいなことはしたくないという想いがあったからだ。

私は起業塾のやり方にことごとく合わなかった。

自分の商品ができるまで、この起業塾を紹介して成約すればバックをもらえるんだけど、
そもそも自分もまだよくわかってないこの起業塾を誰かに紹介なんてできるわけもなく。

教えてもらった段取りに合わせて、なんとなくで作れてしまったサービスを提供しようにも、いまいちピンときてなくて(自分で作ってるのに)売ることができなかったり。

あとはスピードを要求されて、慎重に進めたい私にとっては見極める時間もないまま進めることなんて拷問でしかなかった。

また入る前には聞いてなかった、別途有料だけどほぼ強制参加で開催されるグループワークの内容はすでに知っていることも多く

※実は数年前にセールスとコミュニケーションの高額商材(50万分割払いで)を買ったことがあったのでノウハウは知ってた。

なんでこんな事に50万円も払ってしまったんだろ

という後悔ばかりぐるぐるしていた。

そりゃうまく行くはずもない。

その後、起業塾は何の成果も出せないまま4ヶ月が終了した。
延長のオファーもあったけど、続けるメリットが見当たらなかったし、続けたいとも思えなかった。

起業塾に入ったのに何の成果も出せない自分に幻滅し、屈辱でしかなかった。

私はやっぱりダメなのかな。

そんな想いを抱えながら、更に自信も持てなくなり
自分のサービスを売るより、業務委託や提携での仕事を増やしていった。

続く▶︎▶︎ 自分と深く向き合うタイミング　目に見えない力と古からの哲学と

最初から読む▶︎ 第一話　母の死と離婚　突然のお別れ

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