第ニ話 娘の誕生 結婚を願い忘れちゃった②
7日遅れてこんにちわ
が。待っても待ってもヤツは来ない。
そう、予定日を1日過ぎても2日過ぎても一向に陣痛の予兆みたいなのはなくて
私、陣痛の痛さに気付かなかったらどうしよう……
と、初めての出産にソワソワ。
雪も積もってたから散歩に行くのもはばかられて、お腹の中の赤ちゃんと共にぬくぬくしてたら一向に出てこない。
予定日過ぎるとちょいちょい検診に行かなきゃいけなくて、とうとう明日までに陣痛来なかったら入院して促進剤ね!というタイミングになり慌てて外をお散歩。
快晴ではあるものの雪が残る中、滑らないよう足に力入れて1時間ちょいしっかり歩いてみた。
その日の夜9時過ぎに
「ん?痛い?気がする……?」と思って
間隔をスマホでチェックしたら、どうも間隔が短くなってきたような。
慌てて父を起こして病院まで送ってもらったら
「あーまだですねー。帰って大丈夫ですよ」
何ですと!?
こんな、こんな、自分も周りも慌てふためいて、はるばる来たっつーに(車で30分ほど)、まさかの前駆陣痛(陣痛の準備段階)!
ほほぅ。そう来るか……。と
次は確実に陣痛で行きたい!と、意を決して
痛い、でもまだ待て。痛い!でもまだ待て!
痛い!!そろそろいーんじゃないか!?
と1人悶々と布団で格闘したのち、夜中の2時過ぎに父をまた揺すり起こして
いざ病院へ。
もう、もう、帰りたくない!
まとめた荷物を握りしめて夜中の空いた道をかっ飛ばしてもらい(スピード出し過ぎ注意)
「あ、もう入院で大丈夫ですね〜」
と、軽やかに言われ、陣痛室へ。
と言っても病院の大部屋みたいなところだったので
後から後から妊婦さんが出たり入ったり。
分娩室へ行く人を横目に見ながら
「あぁ、あの人もう産まれるんだ、いいなぁ」
とかぼんやり思いながら1人陣痛に耐える。
立ち会いの予定もなかったので、しんどくなると助産師さんをピンポンして呼ぶ。
そんなこんなでしながら
夜中に陣痛が始まってから9時間後のお昼前に無事出産。
7日遅れてのご対面。
産まれた安堵感と夜中から何も食べてなかったので
終わったー!ごはーん♡(すぐお昼だったのでね)
と思ったのに出された食事を一切食べられず
体の消耗にショックを受けながらよろよろと病室へ。
そこから娘との人生が始まった。
続く▶︎▶︎ 第3話 起業(独立) ママだってあきらめたくない
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