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【首相動静2023】#キックアップ版 岸田政権は<レームダック>に入った!

NO WAR! To:Russia&Israel

「レームダック」~任期中だが政治的影響力を失った政治家のこと。

(コトバンクより)

「岸田内閣支持率21%」~野球ならゲームセットだ

ドラマ「下剋上球児」(TBS系毎週日曜夜9時)の第6話放送を楽しみにしていた11月19日夜。
 
「アジアプロ野球選手権」の日韓決勝戦(同じTBS系放送)が延長に入ったので、勝負がつくまで、じりじりしながら待っていたら、同じTBS系列の毎日新聞社が最新の世論調査結果(11月18~19日調査)をデジタル版で速報した。(2023/11/19配信)
 
その大見出しが「岸田内閣支持率、過去最低21%」――。

▲毎日新聞社世論調査速報(2023/11/19WEB版配信)

21%……? これって、ホント? マジ? と、あまりの低さにのけぞってしまった。
なにしろ、支持しているのは、10人のうちわずか2人。
野球で言ったら、点差が開きすぎてコールドゲーム、ただちにゲームセットではないか。
 
これまでも岸田サンの人気は下落する一方だったけれど、「内閣支持率21%、内閣不支持率74%」――この惨憺たる数字は、アメリカの大統領に向けてよく言われる「レームダック」、つまり岸田政権はすでに「死に体」に入ってしまったことを意味する。

安倍政権ブレーンだった藤井教授も言う「増税クソメガネ」

▲藤井聡さんの経済レクチャーはいつも面白くてタメになる。(2023/10/14東京MXテレビ放送「東京ホンマもん教室」から「岸田総理はなぜ“増税クソメガネ”と呼ばれるのか?」)

安倍政権下で内閣官房参与を務め、のちに<れいわ新選組>の経済ブレーンとなった藤井聡さん(京都大教授)は、レギュラー出演するテレビ番組(東京MXテレビ放送「東京ホンマもん教室」)で、大企業と富裕層がいかに税制面で優遇措置を受けているか、その実態を事細かに暴露したあと、こう解説した。
 
「岸田さんはSNS上で“増税クソメガネ”と呼ばれているようですが、所得税減税も低所得世帯向けの給付金も、来年の話であってね。それに減税どころか、防衛費増税への布石でしかなくて、(来年の自身の自民党総裁選などの)選挙対策にすぎないことが見透かされてしまったということでしょう」
(2023/10/14放送「岸田総理はなぜ“増税クソメガネ”――」から要約)

NHK、なぜ俺に忖度しないのか、と岸田言い

毎日新聞ほかの世論調査でも、藤井さんが指摘するように、岸田内閣の不人気は“増税クソメガネ”が要因で、円安(=輸入品の値上がり)による物価高を抑えようとする手も打てず、消費税減税も検討すらせず、加えて副大臣・政務官の不祥事が立て続けに暴かれ、相次いで三人も辞任に追い込まれたことも影響した。

“安倍チルドレン”のみっともない末路。(2023/11/19放送「サンデーモーニング」)

とりわけ、TBSとほぼ同じ時期に発表されたNHKの世論調査結果(11月13日発表)には、ポーカーフェイスを装う岸田サンも、さすがに「ブルータスよ、NHKよ、おまえも(裏切るの)か」とかなんとか嘆いたにちがいない。

▲NHK「ニュース7」より(2023/11/13放送)

NHKの調べでは、内閣支持率が前月から7ポイント急落の29%、不支持率は8ポイント急上昇の52%と、政界エリート岸田サンの通信簿は、国民から“赤点”をくらってしまったのだから。
 
NHKのデータ解説によると、この支持率は、菅前政権末期(2021年8月)と同じ低さだそうで、この点でも、岸田政権は「レームダック」の烙印を押されたと言ってもよいだろう。
 
ご存じのように、NHKは公共放送を名乗って、まるで税金のように高額の受信料を全国民から強制的に徴収しながら、イギリスの公共放送BBCの報道姿勢とは真逆の、自民党歴代政権ベッタリのニュース報道を続けてきた日本最大のテレビ局だ。
 
なかでも当時の安倍首相夫妻が関与したと疑われた森友学園国有地払下げ問題では、疑惑を鋭く追及していたNHK相澤冬樹さんの記者職を報道局長が突然解き、結果的に退職に追い込んだ一件も、長期政権を築いていた安倍首相に対する深謀遠慮からではないかと噂されていた。

2017年の<流行語大賞>を受賞した「忖度」という言葉も、安倍政権に対するメディア幹部によるおもんぱかりや報道の自主規制が発端となって流行した言葉だった。
 
そのNHKの忖度クンは自局の世論調査の数字などいくらでも操作できるはずなのに、岸田政権になってから態度豹変したのはなぜか、ジャニーズ性加害問題に対する厳しい姿勢を打ち出したNHK新会長によるものか――大嫌いな官製用語をあえて使えば、しばらく「注視」していくしかない。

なぜ、自民党支持率は下がらないのか

メディアのいずれの世論調査でも、内閣支持率は下がる一方なのに、母体の自由民主党の支持率は上昇している。
これは世界七不思議の一つとでも言うしかない。
 
唯一の救いは、れいわ新選組日本共産党の支持率が毎日新聞、NHKともアップしたことだろうか。

●毎日新聞社の政党支持率調査

政党支持率は、自民党24%(前回23%)▽日本維新の会14%(同13%)▽立憲民主党9%(同11%)▽れいわ新選組7%(同5%)▽共産党6%(同4%)▽国民民主党5%(同5%)▽公明党3%(同4%)▽参政党2%(同3%)――などで、「支持政党はない」と答えた無党派層は26%(同27%)だった。

毎日新聞社世論調査より

●NHKの政党支持率調査(下掲の画像

▲NHK「ニュース7」より(20231113放送)

【付記】れいわ新選組代表・山本太郎さんの国会論戦


最後に、れいわ新選組代表の山本太郎議員が「増税クソメガネと呼ばれているのをご存じですか?」と国会質疑で岸田首相に質問したときの雄姿を次に留めておきます。

2023/11/01の参議院予算委員会の質疑で、およそ25分間、岸田首相に激しく迫った山本太郎議員。

それにしても、山本太郎さんの質疑内容は、並みの大学講師のレベルを超えた「日本社会の今そこにある危機をどう乗り越えるか」とでも命名したくなるような理路整然とした充実のレクチャーでした。

いつものように少々早口だったので、いずれ書き起こしてみたいと思っていますが、どうなることやら。


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