優等生を気取ってちゃダメ
戦争にならないに越したことはない。
国家間の問題は外交交渉で解決せよと人びとは言う。
しかし、いざとなれば戦争も辞さずとの気構えすら示せないから、外交交渉すらままならない。ロシアとのいわゆる北方領土交渉は、その一例。
プーチンは、島を返せばアメリカ軍が基地を置くから返せないと言う。日本がアメリカとの同盟によって国の存立を保つから、そういうことになる。では、日米同盟をやめればいいのか。
日米同盟をやめるなら、私たちは憲法９条を改正し、正規軍を拡充して国防に当たることになる。
「日本のテクノロジーを侮っちゃいけません。必要とあらば、高性能の核防衛もやりますよ。核がダメと言うなら、それ以上の防衛技術を開発しますよ。え？ 予算ですか？ 日本国民は出しますよ、いざとなれば。カネならありまっせ」
そこまでの展望＝Visionを、ハッタリも加え、気構えを以って本気で示すことができてこそ、ロシアとのいわゆる北方領土交渉を進めることができる。
戦争にならないに越したことはない。
しかし、戦争を辞さずとの言葉を発したぐらいで、タイヘンだ・タブーに触れた・それ言っちゃイケナイ・ぎゃーぎゃー、と、ヒステリックに騒いでいるようでは、日本は、これからも何の外交交渉もできない。
韓国も竹島を不法占拠し続け、中国も日本領海を侵犯し続けるだろう。
今後、その程度で済むかどうか。