客観的に見る

さて、前回の記事で、少し客観的に、自分を見つめ直してみた。
それによって、とても重要なことに気づいたのだが、僕は、ほとんど自分の置かれた状況について、わかっていない状態で、この四年間を過ごしているのだ。
訓練を始める、というのは、そもそもそういうことなので、それで普通なのかもしれないが、客観的に自分を見つめ直す力って、周囲の人の助言なしには、身につきにくいものだ。
多分、僕は、十代の終わり頃から、集団生活をやめてしまったので、そのせいで、集団内での、自分の立ち位置の確認というのが、全然できないまま、大人になってしまったようだ。
こういう状況を、精神障害の人々はわりと身近に感じられるのではないか。
立ち位置が掴めず、なかなか人々の輪の中に自分の居場所を見つけられない。
職業訓練というのは、うちの施設の場合、まさにこの辺りの感覚を身につけさせたい、と思っているのではないか、と思う。
もちろん、それには、職員さんの力のみならず、この施設で出会った人々との関わりも必須となる。
そうした出会いが多くあるところも、この施設の魅力の一つだ。

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