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ジブリ作品のいいところ


 先日、「君たちはどう生きるか」を観てきました。
 観終わった後、僕は「?」だったのですが、妻は号泣していて、夫婦間でも賛否が分かれていました。
 帰り道にあのシーンはどうだったとか感想を話し合うことで僕も感動したりや鳥肌が立ったりして、あーやっぱり良い映画やったなー!と思いました。

 今回はいつも何か考えさせられ、残してくれるジブリ作品のいいところを30過ぎの男がお話ししようと思います。
 ちなみに1番好きな作品は「千と千尋の神隠し」(以下「せんちい」)です。

①心に残る優しい絵のタッチ
 あの温もり100%の絵のタッチは、ジブリ作品の好きである所以の一つです。登場するキャラクターの表情は繊細で、食べる仕草、走る仕草、空を飛ぶ様子など、めちゃめちゃリアルではないけれど、五感のいずれかが反応して、共感することができて脳裏に焼かれます。
 そして何年経っても古びた感じがしないのもあの優しい絵のタッチの凄さだと思います。

②何かしら頭に残ってしまう言葉
 タイトル、キャッチコピー、セリフで使われる言葉は、観たことのない作品でも知っているし覚えています。とてもシンプルだけど、その言葉でその作品の全てが詰まっていて、観てない人にはゾクゾク感やワクワク感を与えてくれます。日本語の奥行きの広さを教えてくれます。

③心に染み渡る音楽
 ジブリ作品にこれまた欠かせないのが久石譲さんの音楽です。ピアノを趣味で弾くのですが、ジブリ作品の曲を弾くといつも鳥肌が立つくらい気持ち良くて、映画の描写が頭に再生されます。こちらも絵のタッチ同様に温もりがあり、日本人好みのリズムや音がふんだんに使われているように感じます。ジブリ作品の世界観を見事に音で創り上げられていて、いつも感動します。

④捉え方無限大の構成
 ジブリ作品の考察をネットで調べると無限に出てきます。
 「君たちはどう生きるか」は宣伝もなかっただけに、考察が溢れかえっていました。普段は考察など見ないのですが、「君たちはどう生きるか」はあまりにも捉え方が多面的だったので考察も見て、それはそれで楽しめました。
 ジブリに限らずどんな作品にもそれぞれ、観た人へ伝えたいメッセージが明確にあるのですが、ジブリ作品はその受け取り方が人によってバラバラというところに面白さを感じます。
ジブリ作品を観た時に誰もが感じたことがあるであろう、あれはなんだったんだろう?とか、あのセリフの意味は?とか、考えさせられるシーン。それらのシーンの数だけ捉え方が分かれていく。だからこそそれがなんだったのか話し合う。。。その話し合う(話し合える)機会は、ジブリ作品が観た人へ与えるお土産のように感じます。
捉え方無限大だからこそ、また観たい!とも感じるのかなと思います。

以上になります。
「君たちはどう生きるか」を観て、描写へのこだわりや、ストーリーの奥深さなど、改めてジブリ作品はどれをとっても本当に唯一無二の存在だと思いました。
ジブリのある時代に生きれてることは、この世知辛い日本で生きてる数少ない喜びの一つだと思いました。笑

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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