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【書評】R-16指定の数学本「東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」西成活裕著

どうも、クレジットカードの引き落とし額が多すぎて、絶対悪用されてると思って確認したらちゃんと自分で使っていた鈴木です。

僕の今年の目標は、テクノロジーに強くなることです。

手始めにプログラミング(Python)を始めてみましたが、やりたい事に対してどの関数を定義してどう代入して…と考えてるうちに、

「これって数学のアプローチと一緒じゃね?」

と気づきました。26歳にしてやっと…

という訳で、まずは数学の復習をやり直そうと思い本書を手に取りました。

本書は、中学数学を5~6時間でマスターすることが出来ます。しかも何よりすごいのは、中学の数学で学んだ各単元を、「実生活に役立てる」ために体系化し直し、どんな使われ方をしているかが理解できるように説明されている点です。

中学生はこれを読んでしまうと今後マジメに数学の授業を受けなくなってしまう…と、著者は本書をR16指定としています(笑)

数学には大きく分けて「代数(数や式)」、「解析(グラフ)」、「幾何(図形)の3つがあります。

そして、それぞれの単元には明確な3体のボスが存在し、それが

・二次方程式
・二次関数
・ピタゴラスの定理・円周角・相似

です。ここが重要事項です。

とにかく中学数学というのは、この3体のボスを倒すために、武器やアイテムを揃えていく過程に他ならない!ということです。

これだけでも中学の時に知っていたかった…

本書ではこの3つの単元の説明を超絶分かりやすく(xとかも極力使わずに)説明されています。

また、個人的に本書で面白いと感じたのは

「頭がいい人ってどんな人のこと?」

という話です。僕は理系コンプレックスで、テクノロジーを使って何かを生み出せる人には憧憬の念を抱いています。

メーカーで仕事していますが、設計者ってやっぱり頭良いしカッコいいし自分には到底できそうにもないな…と思っています。

筆者は「頭がいい人」=「思考体力がある人」だといいます。

思考体力は以下の6つの力に分類されます

1. 自己駆動力 … 何かを知りたい、解決したいと思う気持ち 
2. 多段思考力 **… 粘り強く考え続ける力
3. **疑い力
… 物事を疑う力
4. 大局力 … 物事を俯瞰して眺める力
5. 場合分け力 … 選択肢が多くても正しく評価する力
6. ジャンプ力 … 閃きの力 

筆者によれば、数学はこの思考体力をまんべんなく鍛えるのに最適なツールとの事です。

これは理系職に限らず、我々文系職にも大いに当てはまります。数学は単なる学校の教科の1つなのではなく、「課題解決の最強ツール」であり、「思考体力を鍛えるトレーニング」という2つの超重要な意味合いがあったんですね!

本書で数学への興味が"初めて"湧いてきたので、実際に手を動かして問題を解いたり、物理の勉強なんかも始めてみようかなと思います。

皆さんも数学のやり直しに、ぜひ本書を手に取ってみてください。

それでは!

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