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それでも、タワマンが好き

東雲のタワーマンション群の停電事故がニュースになっている。
武蔵小杉の浸水停電の際もそうだったけれど、タワマンってこういうとき、そらみたことかと叩かれるんだよね。Yahooニュースのコメントを見てしまうと、住む前からわかることじゃん、タワマンなんて選ぶからだよ、みたいな意見が目立つ。

台風がきたとき、「台風がよく来る地域に住むなんて」とか

大雪で被害が起きたとき、「雪が降るのはわかってたことじゃん」とか

震災で津波の被害にあった人に、「海のそばに住むから悪いんだ」とか

そんな冷たいこと、言う人いないのに。(いたとしても少数??)

人口増加の止まらない東京で、タワマンを建てて住める面積を増やすのは、しょうがないことというよりも、とても合理的なことなんじゃないのかな。

私ももう10年くらいタワーマンションに住んでいるけれど、憧れとかステータスとかそんなことの投影では全くなく、夫の職場がすごく近いから(徒歩15分)と、コンシェルジュさんや警備員さんが常駐してくれていて安心っていうだけなのに、
「ほらね、かっこつけてタワマンなんか住むからこんな目にあうんだよ」
なんて意見を見てしまったら、つい反論したくなる。

タワーマンションもいいところいっぱいあるよ

タワーマンションの格差がどうのとか、私は低層階に住んでいるけれど気にしたことは全くない。格差なんて、どこに住んでいても気になる人は気になるし、気にしない人は気にしないんじゃないのかな?

共用施設はすごく便利。特に、親が遊びに来たときに安く泊まれるゲストルームには本当にお世話になっている。

住民はやはり地方出身者が多い。私も地方出身だから、地元の話で盛り上がれたりするのはとっても楽しい。マンションの中の世帯数も多いので、同じマンションに友達がいたりして仲良くなれることもとっても嬉しい。

コンシェルジュさんや警備員さんはとても子供たちに優しくて、まるで田舎の近所のおばさん、おじさんのように温かく接してくれる。それでいて、失礼なアドバイスや噂話なんかはしない。

タワーマンションなりの防災は必要

ただ、今回の件で再認識したのは、多めの携帯トイレとガスコンロなどの防災道具をしっかり備えておいたほうが良さそうだなということ。あとは、(素人なので浅い意見で申し訳ないが)エレベーターの備蓄電池だけは死守しておいてもらえたら助かるけれど、エレベーターを使わずとも自分の足で登山レベルの長い階段を登り降りできる体力も備えておくべきかもしれない。

台風がよく来る地域の家に雨戸がついているように、大雪が降る地域の屋根が斜面になっていたり道路が凍結しないようにお湯が流れる仕組みがあるように、タワマンはタワマンなりの工夫や対策をしておけばいいのだ。

まだこの愛すべき縦に長い建物は歴史が浅い。住んでいる人も、試行錯誤しながらこの環境に順応していけばいいと思う。

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