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女性の社会進出の推進が、女性を苦しめていない?

こんばんは。自宅で小さな数学教室を主宰しています、なんばです。2人の女の子を育てています。
女の子の母になり、女性のこれからの生き方について考える機会がますます多くなりました。

女性の自殺者増加のニュース

日本国内で、10月の自殺者の人数がこれまでのコロナでの死者数を上回ったというニュースを見た。自殺者の中には、若者、とくに女性が多かったそうだ。
背景として、女性のほうが非正規雇用者が多くコロナで賃金カットをされたり、婚活もできなかったことにより将来を悲観してしまうなど、原因はたくさんあっただろう。
彼女たちの気持ちを考えると、とても悲しい。

男子と張り合うのをやめたとき

1986年に男女雇用機会均等法が発令されてもう35年が経とうとしているが、未だに私は男女が平等だとは全く思えない。
そもそも身体のつくりが違うので体力では男性に勝てっこないし、毎月の生理による体調不良や感情の乱れなどあり(基本的に月の4分の1はメンタルがやられているのだから!)男性と張り合うには不利な条件が多すぎる。

私が男性と女性はそもそも土俵が違うので男性と戦う必要がないと悟ったのは高校生のとき。
私より成績が悪かった男子たちが、何人もポンポンと私の成績を追い抜いていった。
一方で、私の周りの女子たちには成績はなかなか伸びなかった。

これが根拠のない話ではないことを示すために、私とは全く関係のない学校だが、大宮高校の進学実績の男女比を挙げさせてもらおう。

男子のほうが圧倒的に難関大学への進学者数が多い。そもそも一学年の男女比にはそこまで差がないので入学時の成績と比較して、男子のほうが成績の伸び率が良かったことは容易に想像できる。

話は戻るが、こんなわけで、私は大学受験前には、現在の時代背景に反していることは認識しつつも、「自分は男性と張り合って仕事をバリバリするんじゃなくて、女性としての幸せを掴もう。」と決めたのだった。

世間の理想の女性像

しかし、私は大人になって、母になって、世間の理想の女性像と自分の現実のギャップに苦しんでしまう。

きっと世間が求めている新しい理想の女性像は、仕事をテキパキこなし(税金をおさめ)、女としても魅力的で、普段は保育園に預けているから家にいる時は愛情たっぷりに子供に接する、そんなスーパーウーマン。

でも、私は断言する。私には無理です。

こんな理想像を掲げられてしまったら、誰でも、自分には何かが足りていない気がしてしまうのではないだろうか。

そもそもこの理想のようになるためには、そんな素敵な女性に見合う素敵なパートナー(仕事もしっかり、家事もしっかり、育児もしっかり)がいることが必須条件だけれど。
・・・そんな人、いる?

女性は男性のようなスタミナはないけれど、男性と比較するともともとマルチタスクが得意だと言われている。たしかに私の夫はなるべく家のことを手伝おうとする姿勢こそ見せてくれているが、同時に何かをこなしている姿は見たことがない。

だからこそ、未来の納税者を育てながら現在も納税者となることを求められてしまうのかもしれない。

女性だからこそできることはたくさんある。
家事や育児は女性の方が本能的に得意だし、妊娠出産授乳は女性にしかできない。

女性に求められるものも多い一方で、男性も授乳ができないし、赤ちゃんがパパよりお腹の中から一緒にいたママを好きなのは当たり前のことなのに、平等な育児参加を求められてちょっとかわいそうに思うこともある。

家事や育児の分担で対立するんじゃなくて、性差関係なく、それぞれが得意なことを尊重しあって寄り添えたらいいなと思う。

世間の理想に縛られなくていい

納税者を増やそうなんて日本の都合に振り回されなくていい。仕事だけに集中したっていい。育児だけに集中したっていい。むしろ生きているだけで素晴らしいことなのに、そんなことを言ってくれる政治家はいない。

もちろん昭和以前の男尊女卑の価値観が薄れていっているのはとてもありがたいことだが、もっと、女性たちに、自由に生きていいんだよって言ってくれる人がいてもいいんじゃないかな。

仕事もしなさい。
育児もしなさい。
そんな女性への無言のメッセージは、荷が重すぎると捉えてしまう人もいるのだ。

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