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芥川賞をキツネ色になるまで炒めてみた

煉獄のなかでマイアヒラサワでも聴きながら、ゆるーっと眠っていたのだが、わたし、気色の悪いことに、それぞれの幸せを願っていた。幸せなんてないのだけれどね。勝手に作られた言葉であり、実態などないので、もう勝手に振り回されてて、どうぞ。日和時代に、みんな、日食のもとで溺れて死んだような心地。急にワルツが聞こえて、若干の夕暮れと三味線の音。キュウキュウゆって、ヤジがうるせえ町にいながら、アシカのくるぶしだけをレンタルしている。ずーっとね。アシカのくるぶしだけを。

ニシンが上手に坊主の額に乗ってて笑う。お麩マンは登場1秒足らずで首を掻っ切られて死んだ。様子のおかしなあそび。メンチカツのなかから和田アキ子が大量に出てきて騒がしいので、口にほうりこんで食う。もちゃもちゃゆって、血やら内臓やらの臭いが鼻をついて、やたらと脳味噌が震えている。私が私ではないような気がして、と小声でささやく泣きそうな女に私などはないんだよ。と言っている。ずっと、その手錠に囚われているが、それは解決策なのかしら。

興味があったりなかったりして、もう死んでしまおうかな、なんて眠くなってさ。今日が私のバースデーで、誕生日が来るたびに私はまた置いてけぼりにすることになるようで、馬鹿みたいに寂しい。死にたい死にたいと、思ってるうちはどうやら死ななくて、完全に回復した瞬間にトラックにはねられるんだ。アメリカの安っぽい映画みたいにね。これがハリウッドだったらはねられない。ジャーマンスープレックス二発くらいで収束しちゃうね。

バイバイありがとうアホみたいな生活よ。時間が経つほどに海老が動いて、ざわざわと波になる。人間は進化してアホになったのであかんね。獣の4本足で疾走するほどに、才能は溢れていく。赤子の喘息で起きて、気になっていたあの豆の、豆の成分だけを手に入れながら、走る、走るように苦労するのかもしれない。

何とも戦闘しない。リアクション勢がまたアホみたく大声で叫んで、サブカルサブカルうるせぇので、そりゃ、全部カウンターカルチャーです。と答えつつも、私はまたも久しくこんな感情を。

まぁいいや。あきらめ、てばかりなので、かなりしあわせなのです。いろんなことが明るみに出てきて、またもなお、諦観しながら動いてる。諦めるな、という人が嫌いなのは帰宅部が長かったせいか。誰かと競うのが嫌いなのは、誰もやっていないことをし続けたからだろうか。まぁ、雰囲気はぺちゃんこであるので、もう、よいしょと腰を動かすこともせず、念仏でも説きながら脱力していよう。

忘れてゆくのは。どうもあの揚げ物の香りやら朝日やら、子どもがぎゃあぎゃあはしゃぐ声やら、ポンと栓を開ける音やら、人がいなくなることやら、興味を失った生活やら。譲って明け渡して、なにがどうなることやら、わからんまま。中途半端に歩速は速くなって、消えてしまえばいいよ。もうぜんぶ。忘れることはチカラであり、忘れることで何かが見えてくる。じゃあね、さよなら。

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