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【雑談編004】教員をしていて幸せだと思えた3つの瞬間 〜学校教育に関わる全ての人へ〜

・教師を目指してるけどブラックと言われて気が進まない。
・教師として働いているけどやりがいが見いだせない。
・学校現場のポジティブな面を知りたい。

今回はそんな方々にぜひ読んでいただきたい記事となっています。
教師という仕事はかなり特殊な職業で、他の業種・業界ではなかなか味わえない経験ができると思っています。それゆえに、とてもやりがいを感じられたり、一方で「こんなことやってられるか」というような強い不満が募ったりすることもあります。
僕自身曲がりなりにも高校教師を約6年間してきたので、今一度この教師という仕事を振り返って、幸せだと思えた瞬間を3つピックアップしたいと思います。ありきたりなものもあれば、そうではないようなものもあるかもしれませんので、最後までぜひ楽しんでいただけたら幸いです。ではいきましょう!

その1

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まず1つ目は3年生の担任教師として卒業式を迎えた時、大きな幸せを感じることができました。
これは確かにありきたりかもしれません。それでも子どもたちの大きな節目に、その当事者として立ち会うことができることはこの上ない幸せな瞬間であることに違いはありません。全てはこの1日のためにそれまでの1年間(学年の持ち上がりなら2、3年間)を費やしてきたと言っても過言ではありません。それだけ思い入れの大きい価値ある1日となるのが卒業式です。これまでの苦労が全て報われたかのような、そんな高揚感に浸ることもできます。

ただ、悪さをするような子もいてムードをぶち壊しにしてくれる場合もありますので、全ての卒業式がそんな感動に溢れたものになるとは限りませんが・・・笑。

ということで、ありきたりかもしれませんが卒業式というのはやはり生徒としても教員としても最も大切で重要な1日だと言えると思います。それだけに幸せだと思える瞬間として決して外すことができない行事でしょう。

その2

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2つ目の教員をしていて幸せだと思えた瞬間は、ありがとうと言ってもらえた時です。

正直これをランクインさせるかどうかはとても迷いました。というのもこれは全ての仕事に当てはまると思っていて、どんな仕事も人からのありがとうをもらうために成り立っていると思うからです。

言い換えると、ビジネスの原理として自分にはできないことを他人にやってもらうこと、があります。

どういうことなのか、レストランを例として説明します。
自分ではフレンチ料理が作れないし、フレンチに必要な食材の仕入れができない。でも食べたい。そんな時にはお金を出して、その道の人に食材の仕入れ、調理、盛り付け、配膳、などをしてもらう。
これが自分にはできないことを他人にやってもらうビジネスの原理なわけです。

これは今消費者目線で見ていますが、生産者側(=シェフ)の目線で見てみると、生産者側はなんのために働いているのでしょうか?
これはフレンチを作れない人に料理を提供して、お客さんに喜んでもらう、つまりありがとうをもらうためにシェフという仕事をしているのではないでしょうか。
もちろん、お金のために働いているんだ、という考え方は大いに理解できますし、僕もその側面があることは否定できません。
ただ、自分自身の幸福度という尺度においては自分が行う業務に対して価値を感じてくれる人がいることが大事になってきます。ですので全ての仕事においてありがとうと声に出して言ってもらえることが幸せな瞬間だと思えるわけです。

かなり話がそれましたが、教員をしていて生徒やその保護者から、もしくは同僚や地域の方々からありがとうと言ってもらえること。これは日常の中である意味埋もれがちだけど、僕はとてもうれしく感じます。

「授業がわかりやすくて点数が上がりました、ありがとうございます。」
「先生にうちの子供を見てもらってよかったです、ありがとうございます。」
「最近あんたのとこの生徒さんがよく挨拶してくれるようになって気持ちがいいわ、ありがとう!」
「先生、色々と学校をよくしようと工夫をしてくれてありがとう」

これらは僕が頂いた感謝の言葉のほんの一部ではありますが、やっぱりこんなにいろんな種類の感謝をもらえる仕事ってなかなかないと思います。だからこそ、教師という仕事は素敵だな!とこの記事を書きながら改めて実感しています。

その3

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3つ目の教員をしていて幸せだと思えた瞬間は、生徒が自分で考えて行動をした時です。これこそ教員でしかなかなか得られない経験ではないでしょうか?

なぜ僕がこの時に幸福感を感じるのか、その理由は2つあります。
1つ目は僕自身の価値観として、自分で考えて自分で行動するということを大切にしているからです。
そして2つ目が自分の関わっている生徒がそのような成長をしてくれることを願っているからです。実際に僕が感じたことを1つ紹介します。

それは掃除時間での出来事です。
その日は突発的な問題で僕が掃除にいけませんでした。ですが掃除終了後にその場所に行くと見事に全てがきれいになっていました。
これに大きな衝撃を受けたことを今でも覚えています。
なぜなら、面倒くさいと思われがちな掃除を、誰からの指示がなくても自分たちで考えて行動をしているからです。まさに自律した人間へと成長している証です。
この日を境に僕はこのクラスで掃除の指示や監視をすることをやめました。その代わりによく様子を見て、フィードバックを与えるようにしました。すると今度はそこを気をつけてやるようになり、ますます成長してくれているように感じました。ここでも与えられたヒントをもとに自分で考えて行動をしてくれているわけです。こんな子どもの成長を間近で見られる職業はなかなかありません。

当然これはあくまで一例ですし、たかが掃除ごときでと思われるかもしれません。ですが僕はこの自分で考えて自分で行動する力をとても重視しています。なんなら教科の学力より大事であるとすら思っています。
それは汎用性が高いからです。英語であれば基本的に英語にしか活かせません。でも自分で考えて行動する力はどんな教科・あらゆる状況において活用できます。むしろこの力がないとこの先の世界では生き残っていけないかもしれません。
そんな力をつけてくれていると実感できる瞬間に僕は幸せだな、と感じます。

まとめ

さていかがだったでしょうか?雑談編ということで思ったままに、書きたいままに書いてみましたが、教師としての魅力は伝わりましたでしょうか?

僕自身教師であり続けるかどうか迷っていますが、この記事を書くことで改めて教師という仕事の良さを再認識することができました。最初にも述べた通り、特殊な職業であるがゆえに良くも悪くも他では味わえない経験をすることができます!

これから教師を目指す人にも、
今教師をしている人にも、
学校教育になんらかの形で携わる人にも、

教師にはこんな魅力があるんだ。そんなことが少しでも伝われば幸いです!

ではまた!

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