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YouTubeで観れる世界のアートアニメーション

こんにちは。

動画配信で映画やドラマばかりの日々で映画館が恋しいこの頃ですが、ちょっとした合間に観るのがオススメなのがYouTubeで観れるショートアニメです。

YouTubeは世界のアートアニメーションが結構観られたります。

1話が数分のショートアニメが多いので、何かの合間にサクッと気軽に楽しむことができますのでその中からいくつかピックアップしてお届けしたいと思います。


▼『岸辺のふたり』(Father & Daughter)

まずはボクがショートアニメで一番大好きな作品です!
たった9分間のアニメに人生が詰まってます。
もう本当に大好きで見入った上に泣いちゃいます。

2000年 オランダ
監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット

この作品を気に入ったジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、マイケル監督にジブリでの作品作りをオファーして、その後完成したのがジブリ初の海外制作となった長編アニメ『レッドタートル ある島の物語』です。

レッドタートルはジブリ作品の割に意外と観ている人少ないのでこちらもオススメです。

『岸辺のふたり』は、アートアニメーション史に残る傑作だと思います。DVDも販売されていますが希少になってきてしまっていますのでこの作品を気に入った方はDVD購入もオススメです。(中古だと1500円くらいからあります)


▼『破滅への歩み』(La Course A L'abime)

こちらはかなり実験的なアートアニメーションです。
油絵が動き出すような斬新さと全体がぐるぐる回るような躍動感がすごい。

1992年 スイス
監督:ジョルジュ・シュビツゲベル

この監督は流れるように絵がつながっていくのが特徴で、他にも『78回転』、『技』、『ロマンス』など面白い作品が多いです。


▼『ビレッジ』(The Village)

とってもシュールでダークなアニメーション。
小さな村で起こる人間の悲喜こもごも。

1993年 イギリス
監督:マーク・ベイカー

監督のマーク・ベイカーは1988年に作成された『ヒルファーム』という作品でアカデミー賞の短編アニメーション賞でノミネートもされています。
そちらの作品もYouTubeで観ることができます。


▼『ウォーキング』(Walking)

ひたすら歩いている人をアニメーションにした作品です。
ただ歩いているだけなんだけど、なんだかドラマがある。
そして音楽が合っていてすごくいい!
男性や女性、色彩、歩くだけなのにいろいろな角度から歩くことを探求しているかのような作品です。

1968年 カナダ
監督:ライアン・ラーキン

若くしてカナダ国立映画制作庁で天才として学びながらその後ホームレスにまでなったというラーキンはこの『ウォーキング』でアカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされています。
『ストリート・ミュージック』もいい作品です。


▼『リジェクテッド』(REJECTED)

続いては、とーってもダークな作品です。
とてもシンプルなタッチでカワイイんですが、やってることはかなりのブラックジョークでドキリさせられます。

2000年 アメリカ
監督:ドン・ハーツフェルト

ドン・ハーツフェルトも2015年のアカデミー賞で短編アニメーション賞に『明日の世界』でノミネートされています。
2012年に作られた62分の長編映画『It's Such a Beautifulday』も高く評価されています。

ダメな人はダメだけどハマる人は病みつきになると思います。


▼『年をとった鰐』

こちらは日本のアートアニメーションを代表する山村浩二監督の作品です。
ピーター・バラカンの独特なイントネーションのナレーションが、またいいんです。(英語バージョンもあります)
笑えるようで身につまされるちょっと不思議なおとぎ話。

2005年 日本
監督:山村浩二

山村浩二監督といえば、『頭山』や『カフカの田舎医者』が代表作ですが、このワニの話は好きです。一番好きなのは『マイブリッジの糸』、もう大傑作です。


▼わからないブタ

はい。こちらはもうサイコーなやつです笑
天才 和田淳監督による作品。独特の間がもう何とも言えず可笑しいです。
なぜそのシチュエーション?とかツボる人は何見ても楽しいと思います。

2010年 日本
監督:和田淳

和田淳監督は、2012年にフランスで制作した「グレートラビット」がベルリン国際映画祭にて短編部門で準グランプリにあたる銀熊賞を受賞されるという結構な実績もある若手アニメーターです。

どの作品も本当に楽しいのでDVDも持っていて損はないと思います。


最後に

YouTubeで手軽に観れる世界のアートアニメーションを紹介しようと思い、一人のアニメーターを掘り下げなければ多く紹介できるかなと思いましたがやっぱりたくさんいるので、今回はここまでにしたいと思います。

ロシアのユーリ・ノルシュテインとかチェコのカレル・ゼマンとかかなりの巨匠たちもいるのですがそこまで手が回りませんでした。
また別の機会に紹介できればと思います。

今は劇場がお休み中ですが、アートアニメーションの特集はちょいちょい映画館でやっていたりします。 実は結構面白かったり、自分の新しい興味と出会えたりしますので、チェックしてみると楽しいです。


最後までありがとうございます。


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