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【本屋大賞】歴代大賞を眺めていたら?

昨日、2024年の本屋大賞が
決まりました。

新潮社から出ている
『成瀬は天下を取りにいく』
作者は、宮島未奈さん。

ノミネート作品で、
いちばんの新人だったかも
知れません。

なにせ、
2位は津村記久子。
3位は塩田武士。
4位は夏川草介。
5位は多崎礼。
6位は川上未映子。
7位は青山美智子。
8位は凪良ゆう。

7位、8位は、
最近の本屋大賞の
ノミネート常連作家さん。

6位は天才、川上未映子。

2位、3位は
今乗りに乗ってる作家たち。

よくぞ、そんな人たちを抜いて
大賞を獲得しましたね。
『成瀬は天下を取りにいく』は。

ある意味、本屋大賞らしい、
書店員さんが選考員だからの、
こんな番狂わせが起きたのですね。

ただ、
今回、残念だったのは、
文芸の大手ではない
出版社の小説が2冊も
ノミネートされていて、
それはライツ社と水鈴社ですが、
もしかしたら、
文芸春秋や新潮社ではない
小さな出版社から
大賞が選ばれるかも?
という予測があったのですが、
残念ながら、
今回大賞を射止めた
『成瀬は…』は新潮社でした。
最近どうも、
文芸春秋と新潮社ばかりが
独占体制にある中、
ささやかな希望だったのですが。

さて、その話はまた今度。

今年4月で
21回めになったんですね。

つまり、21冊の本屋大賞作品が
ある訳ですね。

その顔ぶれを思い出すだけで、
お酒が進みそうです。
私は禁酒中ですが(笑)。

1回目は、
恩田陸『博士の愛した数式』
小川洋子

2回目は『夜のピクニック』
恩田陸

3回目は『東京タワー』
リリーフランキー

4回目は『一瞬の風になれ』
佐藤多佳子

5回目は『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎
 
6回目は『告白』湊かなえ

7回目は『天地明察』
冲方丁

8回目は『謎解きはディナーの後で』
東川篤哉

9回目は『舟を編む』三浦しをん。

10回は『海賊と呼ばれた男』
百田尚樹

11回目は『村上海賊の娘』
和田竜

12回目は『鹿の王』
上橋菜穂子

13回目は『羊と鋼の森』
宮下奈都

14回目は『蜂蜜と遠雷』
恩田陸

15回目は『かがみの孤城』
辻村深月

16回目は『そして、バトンは
渡された。』瀬尾まいこ。

17回目は『流浪の月』凪良ゆう

18回目は『52ヘルツのクジラたち』
町田そのこ

19回目は『同志少女よ、敵を撃て』
逢坂冬馬

20回目は『汝、星のごとく』
凪良ゆう

そうして今年は
21回目『成瀬は天下を取りにいく』
宮島未奈

恩田陸さんと、凪良ゆうさんは
2回も大賞を受賞してますね。

私が感じる範囲では、
一回めから13回目、14 回目までは
なるほど、ベストセラー揃いだ。

本を売りたい書店側と、
本を読みたい読者側が
比較的、一致していた気がします。
社会からも求められ、
大ベストセラーになった本ばかり。

でも、16回目?辺りから
書店が売りたい本が
どうも一定の傾向を
持つようになってきたなあ、
という印象が拭えません。

一般読者と、
本屋大賞とのあいだに 
ズレができ始めたような。

そんな中で見ると、
昨日大賞を受賞した
『成瀬は天下を取りにいく』は
どんな位置づけになるんだろう?

しばらく、書店やネットで
どんな風に受け入れられていくのか
様子を見極めたいですね。

社会的なベストセラーには
なりにくいですが、
本好きには愛される、
そんな気がします。

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