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【書く】面白い文章とは何か?それは説得力だ?

名文とはなにか?

この問いは、たぶん
何かを書こうとする人間にとって
永遠につきまとう抽象的な問いだ。

では、面白い文章とは何だろうか?
面白く感じる文章とは何か?

それはぐいぐい読まされる
説得力の高い文章ではないか。

説得力を高めるには、
書いてある事柄やテーマについて
何度も何度も考えたり感じたり
してきた文章でしょう。 

開高健的にいうと、
「ためつすがめつ」した文章だ。
「あちらこちらから検証してる」
ということです。

それは意識的であれ、
無意識的であれ関係なく。

たとえば、愛について
考えたり、また時にはその見解を
裏返して見たり、またさらに裏返したり、
また、よく感じたりしながら、
粘り強く自問自答することで
説得力ががぜん出る、出ていく。

それをしていない、
付け焼き刃な文章は
どうせ、通り一遍の文章に
しかならないでしょう。

結局は、
よく考えよく感じてきたことは、
他人の心によく沁み、
説得力のある文章になる。
グイグイと惹きつけるチカラもある。

では、衝動から生まれたような
若い10代の詩人や小説家の
詩歌や小説はよく吟味されてないから
面白くないってことでしょうか?

いいえ、それは違います。
谷川俊太郎が10代に描いた詩歌は、 
面白くないといいますか?
いいえ、それも違いますね。
おそらく、どんな10代の人より
谷川俊太郎は、
必死になって無意識に感じ、 
無意識に考えてきたことが
積み重なって、
あの宇宙的な視野の詩歌が
出来ているのでしょう。

いきなり、
愛や人生や宇宙について、
命について、歴史について、
心について、涙について、
付け焼き刃的に描いた言葉では
ないことは確かです。

説得力のある文章とは、
よく考え、よく感じてきたこと。
古い言葉使いでいうと、
あるテーマや言葉について
ためつすがめつ、
あちこちから、粘り強く
点検・検証してきた
積み重ねの背景があるかどうかですね。

名文や、上手い文章とは
とはまた違いますが、 
面白い文章とは、  
説得力の強い文章であり、
だから、惹かれてしまう文章です。
四字熟語でいえば、
頭な中で色んな考えを
「試行錯誤」してきた体験が
あったかどうか?です。

ただ、問題は、
それを意識的に
試行錯誤するのではなく
無意識に試行錯誤してきたか?が
鍵になる、という点です。

おもしろいとは何か?
私なりに
ここ数年、考えに考えてきた
今の段階の結論がこれですが、
この記事の説得力が強いかどうか?
文章の面白さについて、
私がどれだけ、
ためつすがめつしてきたか?
それは、読んでくださる方々の
感想次第でしょうか(笑)。
まだまだ説得力はないかなあ(笑)。

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