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「本屋さん探訪レビュー」(6)三省堂成城店に行ってきた

すっかり久しぶりになった
本屋さん探訪レビュー・シリーズ、
今日は第6回。

成城学園駅ビル2階にある
三省堂書店に行きました。
さすが、三省堂さんだけあって、
まんべんなく様々な新刊が
取り揃え、並べられてました。

ファミリー層向けに売ろうという
書店の方針がうかがえます。

できたての20年前は、
入口を開けると
まず女性誌がズラリと並び、
次に、文芸棚が並んでいて、
その次に、文庫が来て、
次に新書棚が来て、
マンガは左奥にありました。

それが次第に、
マンガの棚が中心に移動してきて、
文芸の単行本棚は小さくなりました。

たまに、立ち寄るのですが、
毎回、どこかが置き場所を
変化させています。

時代の変化にあわせ、
一番ニーズが高いジャンルを
大きくしたり、
中心に移動させたり。
このお店は柔軟です。

また、この本屋さんは
成城学園まわりでは
本屋さんはここしかなく、
地域のためにも、
子供向け、女性向け、
資格向け、学参など
まんべんなく取り扱ってます。
一種の使命感ですね。

そのぶん、
何か、この本屋ならではの
企画棚はありませんでした。
それがちょっと残念です。

オープン当時は、
成城学園に住んでいる(いた)
作家の大江健三郎や大岡昇平の本を
たっぷりと並べていて、
地元感を出す努力があり、
好感が持てたのですが、
数年してそれはなくなりました。
 
今どき、大江さんや大岡さんを
推しても、売上げには
繋がらないんでしょうかしら。

企画的な棚でいうと、
映画化、ドラマ化が決まった
本ばかりで一角を形成する
コーナーはありました。

これは今の書店の流れというか、
鉄板的な棚の作り方ですね。

総評。
地域で一番の本屋の自覚を持ち、
様々なジャンルの本を取り揃え、 
ファミリー層に寄り添っています。

また、棚の配置には
面倒くさがらず、
柔軟に変化させているのは、
大手の本屋さんとしては珍しく、
非常に好感がもてます。

当店ならではの企画棚は、
ほとんどないせいか、
店内はおとなしい印象です。
もう少し、本好きが熱くなる
棚作りになると嬉しいですね。

取り揃え率★★★★
居心地★★★
企画力★★


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