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【買い間違い】フラナリー・オコナーを求めて…

昨日、ランチをした岩波書店カフェで、
短編集の文庫を買い間違えてしまった。

私は、フラナリー・オコナーの
短編集を書棚に見つけたので、
ちょっと嬉しくなり、
へえ?岩波文庫にも
オコナーの短編集が出てたんだあ、
と笑みをかみしめながら、
レジに行き、それを買いました。

しばらくして、会社に戻り、
テーブルに本を置いた時、
不思議な感覚につままれました。

フラナリー・オコナー短編集ではなく、
「フランク・オコナー短編集」
と書いてありました。
うん?へ?あれ?

フランクとフラナリー?
別人か?
いや、同一人物の呼び名が
ちょっと違うだけなのか?

慌てて、
巻末の解説を走り読みしました。
フランクは「彼」と書かれてる。
男だ。おまけにアイルランド。
もう確実に買い間違いだ。
爆汗。
フラナリー・オコナーは、
アメリカ南部の女性作家だから。
若くして難病にかかり、
そのためか、宗教の救いが
テーマになりやすい作家だ。
桐野夏生がたまにこの作家の
文章を引用する。

また、買いに行かなくては。
今度は間違わないように。

それにしても、そっくりだなあ。
山本と山元くらい、似てる。

それにしても、、、。
二人とも短編の名手であり、
生きた時代もよく似てるんです。

フラナリー・オコナーは
1925〜1964年。

フランク・オコナーは
1903〜1966年。

フランクは短編の上手さから
アイルランドのチェーホフ、
と呼ばれてるらしい。

もう二人とも、
今はなかなか読まれない
かもしれませんが、
岩波書店やちくま文庫で
しぶとく息を長らえている。

ああ、フランク、、、
確かに、これは男性につく名前だ。
けど、買う時には
そこまで頭が回らなかった。

でも。
フランク・オコナーの短編、
昨日から読んでますが、
これがまた、面白い。
ラッキーだったのかもしれない。

買い間違いでなければ、
読むこともなかったかも
しれないですから。

負け惜しみじゃなく、本当に。

妙な巡り合わせで
存在を知った作家。

本との出会いには
こういうのも必要ですね。

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