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【読書】卒業した本。入学する本。

卒業。
すっかり「卒業」してしまった
作家や漫画家や映画監督って、
案外、いるもんですよね。
それは私が年をとったせいか(笑)。
 
10代20代はあんなに読んだのに、
もうここ20年近く読んでない作家。
 
私の場合、それはまず宮本輝。
25年前まではずっと
宮本輝は片っ端から読んでたのに。
あれですかね、カニを每日のように
食べていき、食べ過ぎで
許容範囲を超えたら 
カニアレルギーになるのと
似ているみたい?現象でしょうか。

それから五木寛之、椎名誠も、
今はめっきり読まないですね。

内田樹先生も、
一時期ハマっていたのに、
今じゃ、ちっともそそられない。
内田先生の向う方角が
的外れに見えるからか?
それとも、私が的外れに
なってきているんだろうか?
 
遠ざかってる作家といえば、
江國香織さんもそうで、
最近はめっきり読んでない。
ページを開いて読もうとして、
目が跳ね返されるんです。
村山由佳さんもそうだなあ。

こうした今は読まない作家と、
今も続けて読んでる作家には
どんな違いがあるんだろう?

読んでる作家の作品には、
自分の今のメンタルが
必要としてる何かがあるから?

それに、もう53歳だ。
なんでも、手当たり次第に
ガンガン読み漁るより、
今の自分が求めている内的エキスを
私にくれる本に絞らねば。

まだまだ読めてない本が
部屋に500冊以上はある。
あまり欲してない本に、
時間を取られたくはないんです。

東野圭吾や池井戸潤らに
回してる時間はどうもない。

まずプルーストを読了したい。
全14巻はある、あの大作を。

内田百閒全集も、
買ったままですが、これもいつか
優雅な心地で読みたいな。

サリンジャーの全作品も、
今、出ているのは読んでおきたい。

ハンナ・アーレントの本や、
サルトルやカミュの小説も、
やはり読みかじりしたい(笑)。

司馬遼太郎のエッセイ
「司馬遼太郎が考えたこと」も
全部で15巻、読みたいしなあ。 
 
あ、そうだ、橋本治が訳した源氏物語も
全巻揃ったので読んでいきます。

手塚治虫の名作も
もう一度読んでみたいし。
マンガなら、 
岡崎京子と萩尾望都の作品も
忘れずに読み返したい。
漫画家谷口ジローの 
文豪シリーズもぜひぜひ。

中島敦と宮澤賢治の作品は、
暗記するほど読み返したいですし。

うーむ、こうなると、
キリがなくなってきますね。

卒業した本のことを考えて、
ちょっと感傷的になるのかな、
と思いきや、 
これから入学したい本が 
たくさん出てきてしまった。 

卒業は、実は新たなスタートなん
だなってことなんですね。

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