お金の相談を受けてきて分かった事「こんな人はお金も人も離れていくだろう」という話

2021年9月21日 19:16

今回は、お金の相談を受けてきた際に感じた話をさせて頂きます。

先日このようなツイートをしました。

FPの仕事は医者と似ていて
お客さんの状況が分からないと
適切な判断ができません。

情報だけ得ようとするのは
問題ないのですが、
それならネットで足ります。

個別相談の醍醐味は
誰かに自分の事を相談できる

因みに隠し通す人に
良質な情報はきません#札幌Twitter会
— すずじゅんFP🌈お得に増やす💰 (@suzukijunyafp) September 12, 2021

このツイートの内容をもとに、お話をしていきたいと思います。

FPの仕事は、医者の仕事に似ている

FPの仕事は、医者の仕事に似ていると思っています。

というのもFPは「命」の次に大切な「お金」の相談を受けるため、少しでも回答を間違えると、ご相談者のライフプランに大きく影響を与えてしまうからです。

本当にまれなのですが、こういう方がいます。

「情報だけを得て、自分の事を一切話さない人」

です。

無料相談（保険や資産運用）を初回のみ行っているのですが、初回相談の時間内で情報を全て盗み取ろうとしてきます。

情報だけを盗まれるのは、無料相談という事もある為仕方がない部分もあるのかもしれません。

しかもこういう人間は、自分の事も一切話しません。

恐らくですが情報だけを盗み取ろうと考えているため、自分の事は話さないという心理なのでしょう。

因みに自分の事（資産状況や将来設計等）を話さないということは、FPにとっても相談者にとってもあまり良くない事なんです。

例えば病院を例にしてみましょう。

病気になり病院へ行くとします。そこで医者に体を診てもらいますよね。咳が出ているので心肺機能がどうか調べる時に、ちょっと体を見られるのが恥ずかしいからという理由で

「いや、心肺機能は診てもらう必要が無いので、何の病気か無料で教えて下さい」

なんて患者から言われたら、医者はどう思うでしょうか？

恐らくですが、医者より

「あっ、うちでは診ることができませんね。他に当たってください」

と言われ、家に帰されると思います。医者は誤診することを恐れているからです。

これと同じことをしてくる人が、私のところにご相談に来られる方でもごくまれにいるのです。

なぜ自分の事を話さないといけないのか

なぜお金の相談をする時に自分の事を話さないといけないのかというと、相談者の懐事情や家族構成、ライフプランをきちんと確認しないと、誤った回答をしてしまう可能性があるからです。

例えば資産運用をするにあたって

「どこの証券会社が良い」

とか

「どこの投資先で運用を任せればよい」

とかこのような質問を一つ一つとっても、きちんとあなたの内情を知らなければ答えようがありません。

①なぜ投資を始めたいのか

②リスク許容度はどれくらいあるのか

③将来結婚するのか

④子供はどうするのか

⑤いつまで長生きしたいのかとか

⑥いくら老後までに貯めたいか

⑦貯金はいくらあるのか

これらをきちんと答えない限り、何をどう答えて良いのかが分からないということなんです。

自分をさらけ出さない人に良い情報が回らない理由

そんな態度で相談される方でも、大抵のＦＰは優しく教えてくれるとは思います。

しかし、その場合は良い情報を得ることは非常に難しいと思います。

まずあなたが何を欲しているのか、どのように過ごしていきたいのかが分からない中、痒い所に手を差し伸べることができないからなんですね。

またＦＰも人間です。自分を頼りにしているのではなく、あくまで情報だけを盗み取ろうとしてくる人間に対して、誠意を持って対応するのは難しいと思いませんか？

「返報性の法則」というものをご存じでしょうか？

人は何か良いことをしてもらうと、お返しに何かをしてあげたいと思うものです。

例えば頼りにされたり、ありがとうと言って下さらるご相談者様であれば、それに答えたいとか、一生懸命やってあげたとか思います。

一方、情報だけを搾取して、お礼一つ言わず、人の時間を奪うような人に対して何かをしてあげようと思える人はあまりいないと思います。

もしいたとしても、それはあくまでビジネスとして捉えられており、良い情報では無く、むしろＦＰの利益に繋がるような情報しか回ってこないでしょう。

情報だけを得るのであれば、ネットで足りる

情報だけを得るのであれば、ネットでググれば殆どの情報を得ることは可能です。

それでも私のところには多くのご相談者様が訪れてきます。因みに私のことろに訪れてくるご相談者の多くの悩みは

「情報が溢れすぎていて、何が正しいのか分からない」

ということなんです。

ようは情報があり過ぎて、自分では精査ができず、正しい情報はなんなのかを相談をしたいとなるわけなんです。

個別相談の最大のメリットは、

「自分一人では解決できない事一緒に解決してもらう事と情報の精査」

です。

情報を盗み取って自分で解決するのであれば、そもそも個別相談は必要ありません。問題解決するには、やはり自分の事を話すことが必要になります。

もしこれからＦＰにご相談をされようか悩まれている方は、是非ご自身の事もきっちりと話をされることをオススメします。

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