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3つの思考法の使い分け(ロジカル/ラテラル/クリティカルシンキング)


概要

ロジカル/ラテラル/クリティカルシンキングは、どの思考術が優れているというわけではありません。場面に応じて必要とされる考え方は異なってくるため、使い分ける方法を知ることが重要です。

ロジカルシンキング/ラテラルシンキング/クリティカルシンキングの特徴と関係

例えば、次の問題を考えてみましょう。

知人から旅行のお土産で高級チョコレートをもらいました。中身は9個の板チョコです。あなたには4人の子どもがおり、家に持ち帰って分けようと思います。9個のチョコレートを、4人が喧嘩にならないよう分けるには、どんな方法があるでしょうか?

どんな答えを思いつきましたか?

じつは、ロジカルシンキング的発想、ラテラルシンキング的発想、クリティカルシンキング的発想でそれぞれ異なる答えにたどり着きます。どんな答えなのか、本ページの下部で紹介する書籍で解説しているので、参照してみてください。

※期間限定で、配付ファイルの中にも答えを解説しています。

これら3つの思考法をベースに、ビジネスシーンでは6つの発想パターンが活用されています。

思考法と発想パターンを以下に整理します。参考にしてみてください。

ロジカルシンキング

特徴
問題解決における基本。客観的に正しい答えをゴールと考え、そこへ向けた道筋を切り開く「ドリル」です。

注意点
まっすぐ突き進むことが最短経路になるとは限りません。大きな問題が行く手を塞いでいる場合、その解決には多大な労力を要します。

  • 演繹法:個別の事実と一般的に通用しているルールをインプットとして結論を予見する。

  • 帰納法:ひとつひとつの事実を集めてルール(結論)を予想する。

ラテラルシンキング

特徴
問題を避けたり、数を減らして効率的に取り組みます。様々な方向性から問題を捉える「双眼鏡」です。

注意点
掘り進め方に工夫や思案を凝らしても、道が進むに適していないこともあります。前提条件が厳しいなら、その見直しも考えるべきです。

  • 類推法:中身や性質が似ていることに着目する「類推」と、見た目が似ていることに着目する「類比」によって分析する。

  • 仮説法:途中で間違いに気づいたらすぐに別の仮説を立て、トライアンドエラーで方向転換する。

クリティカルシンキング

特徴
ラテラルとロジカルを活用する最適なアプローチを見つけます。正しい方向を確かめる「地図」です。

注意点
見直しをやりすぎると、中身を議論する時間が足りなくなって、期限に間に合わなくなります。時間制限を設けた取り組み方が必要です。

  • 弁証法:問題が置かれている状況や前提を掘り下げて分析し、各案の対立を通して新しい案を考える。

  • 背理法:目の前の案が抱える問題・欠点・矛盾をさらけ出して否定し、別に考えている案の妥当性を消去法で示す。

ロジカル/ラテラル/クリティカルシンキングは、どの思考術が優れているというわけではありません。場面に応じて必要とされる考え方は異なってくるため、使い分ける方法を知ることが重要です。

参考書籍

ロジカルシンキング/ラテラルシンキング/クリティカルの使い分けは、『ビジネス思考法使いこなしブック』(日本能率協会マネジメントセンター)で詳しく解説しています。この本は、3人のキャラクターが3つの思考法を組みあわせて課題を解決していくストーリーを追いながら、ロジカルシンキング/ラテラルシンキング/クリティカルの発想パターンとフレームワークを学べるしかけになっています。「わかる」レベルから「使える」レベルに無理なくステップアップできます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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