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ieji

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帰り路に考えること、あれこれ。 これまでのiejiはこちらから💁‍♂️ http://necobanana0214.hatenablog.com/
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2021年8月の記事一覧

練習しているから。

練習しているから。



ブラックジャッカルvs.アドラーズ戦後半、佐久早の回想での牛若と佐久早の会話。高校時代3大スパイカーと呼ばれていた佐久早が同じ牛島にその強さの秘訣を聞くシーンです。

「練習しているから」

その質問に牛島は淡白に答えます。(作中の真意は別のところにありますが)この答えこそが彼ら二人の強さの真実なんですね。これは天馬が話す「世の中は不平等で平等だ」にも通ずる”やったもん勝ち”理論ですね。

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今まで負けていい戦いはあった?

今まで負けていい戦いはあった?



梟谷vs.狢坂戦序盤、いつも通り(?)考えすぎて調子の上がらない赤葦に、絶k好調の木兎が問いかけます。

「ない。」が答えですが、これはそんな単純なことを聞きたいのでも、ましてや嫌味でもなく「いままで通りにやればいい。それで勝ってきた。」という木兎なりの鼓舞です。このあと木兎は"赤葦だからすぐに立ち直る"と木葉に言っていることからもその真意が伺えます。

このあと赤葦は「タスクフォーカス」に考

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タスクフォーカス

タスクフォーカス



梟谷vs.狢坂戦第1セット終盤、赤葦の動きがカタイことを察知した監督はすぐに交代の指示を出す。そんな赤足に対して監督はチームスローガンである「一球入魂」の意味を説く。

いわゆる体育会系的な根性論ではなく、理性的な言葉であると。「重要なのは次の一点」。試合全体のことを同行しようとは思わず、目の前の一球に魂を込めること。その蓄積が結果的に勝利へとつながっていく。思考法的には、演繹から帰納への変態

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わからず終いはもったいなえのさ

わからず終いはもったいなえのさ



烏野vs.稲荷崎戦の中盤、宮侑のサーブに苦しむ西谷の回想で出てきた祖父の言葉。このシーンの前に「怖いことが懐かしい」とも発言していて、西谷が自分自身の弱さと向き合う作中でも貴重なシーンとなっています。

「怖い」という感情が「わからない」状態に由来することを伝えたいシーンだと読み取れます。「わからない」をそのままにしておくと「怖い」。しかしその「怖い」に向き合って「わかる」にすると「怖くない」

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世界は平等じゃなくて平等だ

世界は平等じゃなくて平等だ



アドラーズvs.ブラックジャッカルの試合、星海の活躍を見て宇内天馬が客席でつぶやく。

「小さかろうが大きかろうが、技術を磨いたやつが技術を持っている。世界は平等じゃなくて、平等だ」

「技術を磨いたやつが技術を持っている」ただそれだけのこと。星海が身長が低いからといってうまいわけじゃない、ただ技術を磨いたから技術を持っているだけ。

もちろん、身長の低い分バレーボールでは不利に働くことが多い

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