就活生は誤解している⁈人事が求める人物とは?

皆さんこんにちは、ジュンスケです。
ここのところ雨続きで気分がどんよりしたままですね。でも明けない夜がないように梅雨もいずれ終わり、そして皆さんの就職活動も終わりを迎えます。今年は特に就職活動の長期化が見込まれる年、どうか慌てずに取り組んでください。

さて、今回のタイトルにもある「就活生の誤解」についてですが、ここで皆さんに質問してみましょう。

就活するにあたって自分自身に足りない素質って何だと思いますか?

コミュニケーション能力?語学力?周りを巻き込む力?いろいろあると思いますが何だと思いますか?今回お話しするのはまさしくココ!「学生が自分に足りないと思っている素質と人事が学生に求める素質の違い」です!実は就活生はそもそもここにズレがあることを知らないんです!だから就活がうまくいかない。今日はそのお話をしましょう。

学生はコミュ能力を必死に訴え、人事は主体性を見る

見出しにこう書きましたが、これが答えになります。

企業が学生に求めるもの

もちろん企業はコミュニケーション能力の高い学生を好みますが、それは大前提のこと。上図にあるようにいま企業が学生をジャッジする視点として見ているポイントは「主体性」がトップになっています。
これは日本の働き方や雇用の在り方の変化が関わっています。終身雇用が崩れ、これから先どんな大手企業も社員の雇用は保証してくれません。あのトヨタですら、去年の記者会見で社長が「もう終身雇用を守るのは難しい」と言ってしまいました。それだけ日本の企業は働き方と雇用の在り方に変化を求められているのです。

ですから企業は社員に対しては「自己成長」を求め、自己成長してくれるだろう人材、すなわち「主体的に試行錯誤できるポテンシャルを持った人材」を採用しようとするんですね。

でも学生はここに気付いていない。

従前の就活のセオリー通りにコミュニケーション能力を前面に押し出したES作成、面接対応をしてしまいます。ですから企業とのマッチングがうまくいかず、失敗を繰り返すのです。
一つその裏付けを示しましょう。

学生と企業が重視している能力には違いがある

下の図は経産省が以前作成したレポートに記載されている図表で、学生と企業の「不足していると思う能力要素の乖離」を表しています。

学生と企業の乖離「不足していると思う能力要素」


この図からは以下のことが分かると思います。

➀学生が大切だと思っていているが、企業はそこまで重視していない能力
 ・語学力
 ・簿記
 ・専門知識
→学生は技術・スキル系の能力要素が自らに不足していると考えている。

②企業が大切だと思っているが、学生はそこまで重視していない能力
 ・主体性
 ・粘り強さ
 ・コミュニケーション力
→企業は学生の内面的な基本能力の不足を感じている。

企業側が「学生に求める能力要素」と学生が「企業から求められていると考えている能力要素」ならびにその水準には、大きなギャップが存在するわけです。
これは非常に大きな問題と言えます。自分自身が主体性もその素養もあるにもかかわらず、全くあさってな部分で自己PRをしていたらどうでしょう?本当の自分自身の人材価値が人事部に伝わると思いますか?
せっかくご縁があったであろう企業ともご縁がつながらず、また企業にしてみては貴重な人材の損失です。
就職面接は一発勝負です。上手くアピールできなかったのでまたやらせてくださいとは言えませんし、通りません。
であるならば、人事目線を知っておくことがいかに重要か分かると思います。

知ったことを自分の武器に変えよう

ただ、これはチャンスでもあることを念押ししておきたいと思います。
あなた以外の大多数の就活生は前述の学生と企業側の視点の乖離に未だ気付かずに就職活動をしているわけですから、そのポイントに気付いたあなたは明日からの自分の就活スタイルをちょっと改めれば良いわけです。
先んずれば人を制す。後るれば人の制するところとなる。
就活も知ったもの勝ち、先にやったもの勝ちです。
あなたが今までその他多数の就活生と同じ課題感で就活をしていたのであれば、あなたが今までその多数の就活生と同じアピール方法をしていたのであれば、ぜひちょっとだけ視点とアピール方法を変えてみてください。

内定はぐっと近づくはずです。