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精神覚醒走女のオオサキ番外編 「幽霊環状族」1話「幽霊」


読んで下さる皆様へ

 この作品はフィクションです。この作品に登場する登場人物や出来事はこの作品だけの架空のもので実在しません。

 この作品は公道での自動車レースを題材にした作品ですが、実際には公道レースは犯罪なので真似をしないようにしてください。なお、この作品は犯罪行為を助長しません。

 あと、この作品の影響で車に関心を持ってもいいですが、実際に車を運転する際は事件事故をおこなさないよう交通ルールを守り、安全運転をして下さい。

 事故を起こした時や迷惑運転は自己責任です。作者は保証しません。

 もし事故を起こしたら自動車メーカーやパーツメーカーにもイメージダウンさせるといった迷惑を掛けるので注意してください。

 他にも作者は無免許なので走りの描写に注意してください。

 特殊能力といったファンタジー要素や同性愛といった過激な要素なども含まれるので注意してください。

まえがき

 どうも、作者のまとらです。 

 この話は普段Pixiv・ツイッターにて無料で公開している漫画「精神覚醒走女のオオサキ」の番外編です。

 文章もストーリーも未熟ですが、どうぞよろしくお願いします。

 かつての大阪の高速道路・阪神高速大阪環状線では環状族と言われる走り屋たちがいた。

 その走り屋たちはレースカー風の改造車を乗り回し、特に多かったのはシビック系の車だった。

 

 その中にある走り屋がいた。

 その走り屋は群馬から大阪へやって来て環状族となり、その走り屋も環状族の定番であるEF9型ホンダ・シビックに乗っていた。

 しかしその走り屋は自分の走りの腕に才能がなく、連敗を重ねていく。

 それを見かけたとあるヤクザがあるものを走り屋に渡した。

 薬物だ。その薬物を飲むと走り屋は突然植物状態に至ってしまい、車を2度と走らせることができない身体になってしまった――。

 あれから20年が過ぎた――。

 大阪から遠く離れた赤城山にて、20年前に走れない身体になったはずの走り屋の乗っていたEF9が走っている姿が目撃されたのだった――。

 番外編その1 幽霊環状族]

[newpage]

 WHITE.U.F.Oの戸沢龍との勝負から2日が経過した4月14日の火曜日。

 空が暗い夜10時の赤城山ダウンヒルスタート地点近くにある、夜の暗闇の中に走り屋たちの改造車の爆音の響く駐車場。

 駐車場にはたくさんの走り屋がいるが、その中に4人の少女とそれぞれの愛車がある。

 小学生に間違えられる小さな身体に緑のリボンでハーフアップに結んだ赤い髪、疾風と描かれた赤いTシャツに、黒いタイツが美脚を彩る少女がおれだ。

 おれと言っているけど、女の子だよ。

 オレンジのジャージを着用した少女、熊久保宣那ことクマさんがは3年前のことを話し始める。

「おらはドリフト甲子園の練習をしていただ。

 その練習中、ドリフトしながらガードレールに車を衝突させたんだべ。

 事故を起こして入院したけど、すぐに退院して練習を再開しただ。

 すると退院した後、車を運転したらコーナーを抜けるたびにクルマのコーナーを攻める速度が速くなったんだ。

 これが覚醒技だべ」

 

「ちなみに熊九保さんはC33とは別のクルマに乗っていたんだよ」

 小柄でえんじ色のポニーテールが特徴的な少女、小鳥遊くにことタカさんが口を開く。

「へぇ~そうなんだ。どんなクルマだったんだろう?」

「それはな――4WDからFRに改造したクルマや……」

 青い長い髪をツーサイドアップのカワさんは当時乗っていたクマさんの車の一部情報を漏らしてしまった――。

「あぁ~その話はダメだべッ! そのことはおらの元愛車に乗っていた人に会うまで秘密だべ!」

 ちなみにクマさんはは2台クルマを乗り継いで今のC33型日産ローレルに乗っている。

「ちなみにクマさんの覚醒技との出会い、オカルトみたいだね」

「オカルトじゃあねーべ!

 わだすは幽霊なんか信じねーべ!」

 もしそれが出たら指切ってもらうよ。

「さてと、なんかコースに出ていくクルマを見るとわだすも走りたくなったよ」

 愛車のC33の中にあるドライビングシートへ座り、エンジンを掛ける。

「走りたくなったから、今から走ってくっべ」

 コースへ出ようとするクマさんに対して、おれたち3人は駆けつける。

 3人に反応したクマさんは運転席の窓を開けた。

「事故には気を付けたほうがええで」

「他のクルマにも気を付けてね、クマさん!」

「クマさん、バトルを仕掛けてくる車にも気を付けてね!」

 3人に見送られながらクマさんとC33は出発する。

 

 オレンジ色のボディはRB20DETのエンジン音と共に暗闇によって小さくなると共に消えていった。

 

 しかし――それを裏切ることが後に起きることになる……。

「なんか嫌なことになりそう」

 おれの頭はそう過った。

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