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カワセミレポート

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空堀川の上流域をカワセミのメス(マザー)が縄張りとしています。ここには、水があり、餌となる魚がおり、何よりも巣穴を確保できます。カワセミにとって、産卵して雛を安全に育てるためには…
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記事一覧

【カワセミレポート 240606】Ⅹデーのその後

【カワセミレポート 240606】Ⅹデーのその後

空堀川のカワセミ、待望の一番子が6月1日(土)と2日(日)にそれぞれ1羽と5羽、計6羽が巣立った。が、翌日の月曜(3日)と火曜(4日)に、この縄張りで見られた幼鳥の姿が水曜(5日)の朝には全くない、いない。特訓そこそこに、この縄張りから去ったようだ。

巣から500メートルほど上流で2羽の幼鳥をみた、との情報もある。そして、この縄張りのカワセミペアは既に二番子の準備を始めた。別の離れた場所での雄鳥

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【カワセミレポート 240601】カワセミのXデー!

【カワセミレポート 240601】カワセミのXデー!

今年のカワセミ一番子の巣立ちです。この朝(6月1日)の5時44分、待望の1羽目の雛が巣から飛び立ちました!夜明け直後から、何度も母鳥・雄鳥が餌断ち(親鳥が餌を咥えたまま巣穴を出入り)を繰り返し、雛に餌を与えずに巣立ちを促していました。

5時35分頃に巣穴の出入り口近くに、一度顔を見せた1羽目の幼鳥、数分後に突然飛び立ちました!残念ながら、あっという間のそのシーンは撮り損ねましたが、卵が巣穴の中で

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【カワセミレポート 240529】カワセミの瞬膜

【カワセミレポート 240529】カワセミの瞬膜

先日のブログの記事( 間もなくドラマが! )に続いてのカワセミ報告となる。巣穴の中で雛が孵ったのが5月10日(多分)、未だ巣立ちには数日かかるようだ。が、流石にこの時期、エッ、と思うような大きな魚を雛たちに運ぶ姿があった。

巣立ちを迎える直前には雛たちを空腹にさせて、外に出ることを誘導する餌断ち(エサダチ)が意図的に行われる。未だ、その動きはない。今朝は、カワセミペアの何回かの餌やりシーンを観察

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【カワセミレポート 240525】間もなくドラマが!

【カワセミレポート 240525】間もなくドラマが!

空堀川・上流域での早朝、巣穴の中で孵った雛たちへの頻繁な餌やり、雌雄交替で繰り返されています。ピークの餌やりタイムには10分おきくらいの間隔で。何羽の雛が育っているのか、未だ定かではありませんが楽しみです。

雛たちが巣穴から順に顔を覗かせるその時が刻一刻と迫って来ました。巣穴に餌を届けるのは、卵が孵ってから3週間が目安。巣立ちを迎えるその日まで、もう暫くこんな状態が続きます。

巣立ちの時を迎え

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【カワセミレポート 240420】いよいよ抱卵が始まった!

【カワセミレポート 240420】いよいよ抱卵が始まった!

空堀川上流域のカワセミペア、いよいよ抱卵!産卵を終えメスの巣穴に籠る時間が長くなり(1時間を超えます)、オスも30分を超えるようになっています。

今朝(20日)、交代で巣穴に入るメスのシーンを動画で撮りました(1/2倍速)。交尾の画像は数日前(17日)のものです。

卵の孵った証となる殻出しまで、3週間ほど変化の少ない時間が過ぎます。

【カワセミレポート 240511】殻だし確認!

【カワセミレポート 240511】殻だし確認!

空堀川の上流域、雛が孵り、その卵の殻を親鳥が運び出す「殻だし」が、確認されました(5/10、5時29分)。幾つの卵が孵っているのかは未だわかりません。抱卵期から抱雛期(ホウスウキ)。

以降、10〜15分おきくらいの間隔で、カワセミペアが交代で小さなエビや魚を巣穴に運ぶ「餌やり」が観察されています。巣穴から雛が姿をみせるのは5月末以降になるでしょう。

この時の巣穴の中には母鳥がいて、雄鳥と交代し

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【カワセミレポート 240519】包雛期のカワセミペア

【カワセミレポート 240519】包雛期のカワセミペア

ブログ記事( 殻出し確認!)から1週間、空堀川の上流域、その後のカワセミペアの様子をお届けしよう。巣穴で孵った卵の殻を運び出す「殻出し」が10日に確認され、その後は抱雛(ほうすう)が続いている。

早朝の餌やりタイムには、10~15分おきに雛に小さなエビや魚を与えるカワセミペアの姿がある。この縄張りは餌が豊富、カワセミが「食う」に困らぬ場所となっている。母鳥が雄鳥に媚びを売るシーンも見せ始めた。次

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【カワセミレポート 240503】抱卵を継続中!

【カワセミレポート 240503】抱卵を継続中!

空堀川上流域のカワセミペア、交代での抱卵が続いています。メスの巣穴に籠る時間は長く(1時間を超えます)、オスも30分を超えています。

巣穴下にやって来たオスがしびれを切らして巣穴に入り、巣穴の中で抱卵を交代してメスがやっと巣穴から出る。そんなシーンが繰り返されています。

今朝(3日)、ペアが抱卵を交代するシーンを動画を含めて撮りました。卵の孵った証となる殻出しまで、もう少しかかります。

【カワセミレポート 240416】繁殖期の主導権はメス

【カワセミレポート 240416】繁殖期の主導権はメス

ブログ記事( カワセミの求愛給餌が続く )から1週間、空堀川上流域のカワセミペアのその後を報告しよう。早朝、ペアの縄張りで給餌や交尾が繰り返されている。巣穴を出入りするペアの嘴に土は見られない。産卵期に入っている。

月曜(15日)の朝、巣穴の対岸から給餌のシーンと交尾失敗のシーン(GIF画像)が撮れたので、それを紹介しよう。観察の時間帯にメスの巣穴に籠る時間が30~40分、巣穴から出たメスが待っ

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【カワセミレポート 4月7日2024】産卵はまだと見た!

【カワセミレポート 4月7日2024】産卵はまだと見た!

空堀川上流域のカワセミペア、いつもの縄張りで早朝に給餌や交尾のシーンがしばしば目撃されている。(残念ながらよいショットが撮れていない) 巣穴に籠るメスの時間も長くなってきています。そのメスが巣穴から顔を見せるメスの嘴には未だ土が見えます。

カワセミは産卵期に卵を5〜7個を、多分、数日をかけて産むとみられている。卵を温め始めるのは全ての卵を産んでからではないのか? だから、既に幾つかの卵を産んでい

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【カワセミレポート 240330】巣づくり佳境!カワセミペア

【カワセミレポート 240330】巣づくり佳境!カワセミペア

空堀川上流域のカワセミペア、そのオスによる巣づくりが続いている。今朝も巣穴下でしばらく待機していたオスはメス(マザー)が近くにやってくると促されて巣穴に飛び込む。メスが去って、また戻って来ると、再びオスは巣穴から姿を見せて巣穴に戻る。

巣穴から出て来るオスの嘴には土がついており、メスが巣穴に籠るシーンは少ないので、メスの産卵にはもう少し時が必要なのだろう。そんなシーンが繰り返されていた。小1時間

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【カワセミレポート 240112】午後の陽射しに誘われて

【カワセミレポート 240112】午後の陽射しに誘われて

一泊二日の検査入院(1/11,12)を終えて、武蔵村山病院から昼前に帰宅した。外は眩しいくらいの陽射し、3月中旬の陽気とか。昼食を済ませ近場の自転車散歩に出た、カメラを持って。自転車では「散歩」にならないと、いつもカミさんに言われてはいるのだが。

空堀川のいつもの河原には、学校を終えた子どもたちがあちらこちらで遊んでいた。ということで、今はここにカワセミは寄りつかない。目に入った遊歩道の生垣の蝋

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【カワセミレポート 240121】朝のカワセミ ペリットを吐く

【カワセミレポート 240121】朝のカワセミ ペリットを吐く

天気の穏やかだった昨日(19日)の午後は十日振り、そして翌朝(20日)と空堀川のカワセミ観察に出た。昨日は中流域、今朝は上流域の観察ポイントに向かう。それぞれの様子を紹介しよう。朝はカワセミのペリットを吐き出すシーンを撮った!

カワセミの餌はそもそも魚、スジエビ、ザリガニの類を丸呑みにする、それで、骨や殻などが消化できずに残る。その残骸を固め丸めたものペリットといい、カワセミはそれを時々口から吐

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【カワセミレポート 240324】春の巣穴 決定!産卵を待つ

【カワセミレポート 240324】春の巣穴 決定!産卵を待つ

空堀川上流域のカワセミペア、記事( 【カワセミレポート 240318】ドラマ進行中 空堀川上流域 )から1週間、その後の様子をお伝えしよう。今朝(24日)は日の出タイム直後(6時)に観察ポイントに向かう。動きが始まったのは7時前、オスが下流域から戻ってきた。

この春の産卵用に決まった雨水排水管の下の止まり木で、メス(マザー)が戻って来るのを待っている。対岸にメスが戻って来るのを見届けると、巣穴に

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