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僕の言いたい事は既に、SEKAI NO OWARIがだいたい言ってた:ヒット曲Habitはほとんどコーチングの歌

みなさんこんにちは
あなたとあなたの組織を史上最高にするCOEDASのじゅんです。
オーストラリア資本で作られた
ゲーム会社の代表もしています。

このnoteでは
人の成長や組織の変革に関わる
心理学や学びの話を中心に書いています。

前回のエントリー↓の続きです

忙しくなってくると
時間も無くなりますが
自分の思考能力に限界を感じます。
「頭が混乱する」という経験は
なかなか新しく、苦しいものでした。
僕は「今の自分が力不足」と思う事には向き合えますが
「自分のポテンシャルに限界がある」と思う事からは
かなり逃げたくなります。
「頭が混乱する」は、
まさにその「自分の限界」を感じてしまったのです。

人の能力に限界はあるのか?

体力で言うと、恐らくあるでしょう。
年齢も20代前半がピークと言われるし
人は現在100mを8秒では走れません。
思考能力にはあるのか?
あるでしょうが、
それはきっとホーキング博士の物理学研究や
羽生善治さんの将棋のようなレベルであって
けして僕のキャパオーバー程度ではないはず。。。

という謎理論で自分を奮い立たせた僕は
「自分を賢くできるのか?」
という実験を始める事にしました。
賢く、とは言ってもこの場合
「今のキャパオーバーを超えだせるのか?」
という程度の意味ですが。

賢くするものしないもの

賢さに関しては
脳科学の本を何冊か読んでいた事が
ヒントになりました。
今回は「賢さ」の定義と
「分類しない勇気」
の2つについて話し、
次回「賢くなる挑戦」について語ります。

(多分生まれて初めて読んだ脳の本はこれ↑)


賢さとは、
「複雑な世の中を、どれだけ複雑なまま理解できるか」
だと僕は思っています。
逆を言うと、
「物事をなるべく単純化して理解する」
が賢くない行為。

世の中で起こるほとんどの事は「複雑」です。
成功・失敗の要因など無限にあり
事実に対する視点や解釈も無限にあり
人の感情や思考回路も複雑で
「一言で言い表せる」事など、本当はありません。

「賢くない行為」を例としてあげるなら
単純化です。
「〇〇が売れたのは▽だからだ」とか
「あいつは〇〇だからダメだ」とか。
原因を1つ、結果を1つにまとめる単純化です。
他にも、例えば陰謀論。
あらゆるネガティブな事象に「黒幕がいる」とか
「フリーメイソンの仕業だ」などと
結論付ける行為ですね。
物事が起きる要因は常に複数あり、
誰かが意図的に起こす事も、起こしていない事もあります。
その中で1つの原因や目的に帰結する行為は
単純化に他なりません。

単純である事は強い

何故なら「わかりやすい」からです。
受験戦争は「有名校に行けば幸せになれる」
単純に考える親たちによってつくられました。
何故なら子供が幸せになる為に何をすればいいのかは、
あまりにも曖昧で、多様で、複雑だからです。
残念ながら人の脳みそでは答えは出ません。
よって、「これさえしておけば大丈夫」と
わかりやすい答えを欲しがった結果、
有名校に行かせるとか
その為にはSAPIXだとか、
藤井聡太君が遊んでたおもちゃを買う
とかになるのです。

子供の教育は例として出しただけで、
ほとんどの人は、単純なものが好きです。
成功したいと思ったら
成功してそうなYoutuberの話を聞いてみたり
幸せになりたかったら
「幸せとは〇〇だ」という本を読んでみるのも
その中身の複雑さを理解する工程に
頭を使う労力を惜しむからですが、
その結果、誰かが作った結論でしか生きられない
衆愚に陥る現実。
因みにこういった長文を書くと
8割の人が太字しか読まない
のはそういう理由です。
ストーリーよりも単語の方がわかりやすいからね。

手っ取り早く答えが欲しい

それは、単純化に慣れてしまった
賢くない行為です。
この文章を太字だけ読んでも
全く要点が掴めないよう書いてる事を
こそっと太字じゃない文に忍ばせておきます。


俺が言っちゃいけない事言っちゃうけどぶっちゃけ

そんな下書きに書いて大晦日を迎えたら
紅白で「今年一番踊られた曲」として、
SEKAI NO OWARIがHabitをうたっていました。

あなたも一度は踊ったかもしれないこの曲。
とにかくキャッチーなメロディしか気にしてませんでしたが、
歌詞読んだことありました?
結構凄い事言ってます。

君たちったら何でもかんでも
分類、区別、ジャンル分けしたがる
ヒトはなぜか分類したがる習性があるとかないとか

先ほどの「単純化」の最も手軽なやり方が「分類」です。

私は人を理解するのができず、
すぐに人を分類してしまう

とは、フランスの作家ボーヴォワールの言葉だと
以前本で読んだことを覚えています。
素早く「分類」するのが賢さだと思いたいでしょうが、
「区別」「分類」は「理解」から一番遠い行為です。
人は誰も同じではないのに、
「あの人は〇〇」という分類を、よくやってしまう。

歌詞でFukaseさんの言う「習性があるとかないとか」は
皮肉で言っています。
「お前らってすぐそうするよな」という挑戦ですね。

この歌「Habit」という題名は、
この「習性」をやめちゃえよ、という意味。

持ってるやつと持ってないやつとか
ちゃんとやるやつとやってないやつとか
陰キャ?陽キャ?
君らは分類しないとどうも落ち着かない

カタカナ表記とかは手抜きさせてください。
ここでまずFukaseさんは
「分類したがるお前ら」に忠告した後、
こういう事を言います。

それは そんな シンプルじゃない
もっと 繊細で 曖昧で 不明瞭な 何か

「分類」は正確じゃない。
物事はもっと複雑で曖昧なものだと。
まさに「単純化する人々」への忠告をしながら、
この歌詞のメインテーマである、

だからこそ君にだって可能性があるのに

という強いメッセージを歌で伝えている
めちゃくちゃ良い歌詞です
「自分には才能がない」とか
「あの人だからできるんだ」とか
そんな決めつけてないでやってみなよ。

俺はそもそもスペックが低い
だから足掻いて足掻いて醜く吠えた

から今ここにいるんだよ、と。
力強い。

俺たちはもっと曖昧で
複雑で不明瞭な何か
悟ったふりして驕るなよ
君に君を分類する能力なんてない

この「分類する能力なんてない」は
「自分じゃ無理だなんて、わからないじゃないか」
という、ツンデレ応援ですね。

そうやって、
すぐに自分を「ダメだ」と分類して
諦めてしまうBad Habit(悪い癖)をやめちゃえよ

という歌なんですね。

コーチングとはだいたいこれです。

どういう事かというと、

1,自分への偏見を知る(「〇〇だからできない」とか)
2,それは「視点」と言って、変えられるものだと知る
3,自分は人生を選んで生きられる事を知る
4,挑戦する為に、Bad Habitを止めて、Good Habitにする

だいたいこれです。
こんな雑な説明しちゃって、
コーチング知ってる人にはごめんなさいだけど、
わかりやすくする為に「分類」しました。

勇気がくじけると、人は定義してしまう

なぜ人は「自分をダメだ」と思うのか?
それは、子供の頃から何かの挫折を経て
「自分には無理だ」という考えに至ってしまうからです。
これは、全員がなります。

全員がなるけど、
「それでも可能性はあるかもしれない」
と思って、努力できた数%
の人が
諦めずに自分の可能性を追い、
うまくいったり、いかなかったりします。
ほとんどの人は、諦めたまま「自分を分類」してしまいます。

これを僕はあえて「自分への偏見」と呼んでいます。
だってFukaseさんも言う通り
「君に分類する能力なんてない」
君が無理だという事実はどこにもない、からですね。


という事で、
今回も脇道にそれてしまいましたが、
まだまだ全く自分を諦めていない僕は、
単純化ではなく、複雑の中に無限の思考を膨らませ
この世界の最難問である「人という生き物」への探求を進めます。
次回は本筋に(多分)戻り
キャパオーバーをむかえた僕が、
いかに自分のキャパを広げる挑戦をしているかについて
あなたの可能性を広げるヒントになると信じて
書いていきます。

ちなみに

Habitの歌詞について
お前勝手な解釈しているやろ、
ともし思われた方がいたとしたら、
このテーマ「お前もあきらめるな」
FukaseさんとSEKAI NO OWARIが
ずっと大事にしているテーマ、メッセージだという事を
何度見ても感動してしまう
ライブ動画、冒頭1分のMCシーンを
最後に共有して断言しておきたいと思います。
正月から
気合が入ってたまらなくなるので
もうちょっとゆっくりしたい人は見るのを来週にしておきましょう


さあ、今年も、
いや今年こそ
「ソレ」と戦う「勇気」で、自分最高の一年を。

じゅんでした。


サポートされたら、俺はその倍額を寄付する。倍返しだ。