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美穂姐さん牛タン食べずに仙台を後にしたらしいよ

森川美穂姐さんの仙台ライブがあった。@ピアノサロン ルフラン。
あ、参戦した。
とか、言うのか?若者っぽく言えば。

まあ、どっちでもいいんだけど。

今回は、14時半からの一回しかやらない。

みんな、ココロして見よ。

ルフランさん。明るくてゆったりした素敵な店内。

つうわけで、私はリハーサルから参加。
あ、参戦と言うのか?

どっちでもいいか。

アルバム「Brightest」からの曲をメインに、カバーもやるらしい。
何を唄うのだろう。しかも、今回だけの披露だって。


アルバム「Brightest」のジャケ写

Brightest」は、いわゆるセルフカバーアルバムだ。来年デビュー40周年を迎える美穂姐さんの数えきれない曲の中から、ピアニスト塩入俊哉さんが選曲し、塩入さんが全く新しくアレンジし、ピアノ一本でほぼ一発録りした。
美穂姐さんは、選曲に一切関わっていないので「自分なら、まず選ばない曲も入っている」らしい。

塩入俊哉さんと言えば、フィギュアスケート エキシビジョンの楽曲アレンジ、演奏、指揮までおやりになっているバリバリのクラシック出身者。
はい、そうです。
髙橋大輔や宇野昌磨ファンである私としては、髙橋大輔の何がすごいのか?を根掘り葉掘り聞きだしたことがあります。はい、しつこいくらい。髙橋大輔が滑っていると、時折、止まっているように感じることがあるんです。もちろん、彼の動きはものすごく素早いので、そんなことはありえないのだけど、時が止まって見える瞬間があり、そこが凄いところで・・・

はい、しつこいね。

話をリハに戻そう。
早朝、大阪からブーンと飛んできた美穂姐さん。なのにリハから全力で唄う。

なにせ、40年分の森川美穂を唄うのだから、40年分を振り返るライブになるのか?と思いきや、全く違っていた。
以前にも呟いたけれど、アルバム「Brightest」は、オリジナルと、アプローチが全く違う。
塩入さんのピアノだけで世界感を作っているわけだが、美穂姐さんがそれに対峙するかのように挑んでいる。オリジナルの時にはなかったエネルギーのぶつかり合いを見せられる。
森川美穂のはずなのに、何を聴かされているのか時々わからなくなる。

黙ってて ほっといて 私のこと
愛なんて 余計なお世話・・・

おっと、これはデビューの年、2枚目にリリースされた「ブルーな嵐」ではないか。
しかし、もう、そこには17歳の森川美穂はいない。現在の56歳の森川美穂しか存在しない。歌が森川美穂と共に成長している。
ジャジーなの。100年くらい生きてないと出てこない貫禄と憂いとセクシーさが、渦巻いとる。

そして、塩入さんのピアノは魔法だ。
一音に景色が見える。
「次はRainy Dayです」
と、塩入さんがポロンとイントロを弾くと、本当に雨粒が落ちてくるようだ。
髪に、肩に、心の中まで。
まるで映画を見るかのよう。
成田までの高速はしっかり濡れてグレーで、旅立ちにはふさわしくない天気だ。彼女は本当に旅立てるのだろうか?
・・・そこまで想像させるピアノだ。

アルバム一枚分をサラリと。「おんなになあれ」「その唇をさえぎるものを」も。そして、私が書かせていただいた「五月のラブレター」「PRIDE」もやってくれた。ありがたきしあわせにござる。

そして、本日の重要案件といいつつ、カバーのリハに入る。
しかも、なんと洋楽なり。 
正直、今日、聴くべきコーナーはここだったんじゃないか?と私は思う。
なんで、毎回これをやらないのか?と思うくらい凄かった。

まずは、アデルの「Million years ago」
音域が恐ろしく広い。地下3階くらいの低い音から始まり、サビで地上30階くらいまで一気に上がる感じ。
聞くほうも呼吸整えなくちゃって思う。
敢えて言う。

よく唄えるなあ。
しかもファルセットを使っていない。

2曲目、Eaglesの「Desperade」(ならず者)
言わずと知れた名曲。
力強いのだ、美穂姐さんのDesperadeは。
リンダ ロンシュタットではなく、ドン ヘンリーが出てくる。
ならず者の友達をたしなめる様子が容易に想像できる。そうそう、ライブ中、ファンの人をイジる感じね。

違うか。

そして、3曲目。
Looking out on the morning rain
I used to feel so uninspired… 
ひえ~~~!な、な、なんと!「Natural Woman」ではないか!
キャロル キングがアレサ フランクリンに書いて、キャロルも歌っている名曲。
たたみこむように唄う、サビのYou meke me feelからlike a Natural womanまでの譜割が激ムズ。そこがめちゃくちゃかっこいい!

もう心臓がバクバクしてじっとしていられなくなって、
「かっこいい~~~!」と叫んでしまったさ。
もうね、アレサ フランクリンでもキャロル キングでもなく、

森川美穂だった!

なんで今までやらなかったの???
しかも今回だけの披露って、どんだけ贅沢なの?
今回来た人はめちゃくちゃラッキーってわけなんだけど。

洋楽カバー、もっとやってほしい。
エスパー西嶋にプッシュしよう。
アンケートにも書いてしまおう。
今回、配信がなかったから残念。会場にいた方々しか堪能できなかった。
著作権の関係で、配信では披露できないらしいんだけど。
だったら、やっぱ、参加するしかねえな。

あ、参戦って言うの?

どっちでもいいんだけど。

無事、全力のリハ終了。
ご想像通り、本番までの時間、控室でほぼスケートの話しかしてなくて、いざライブが始まったら「何を話そうか考えてなかったわ」と美穂姐さん。
すみません、昌磨くんの引退やらなんやらで盛り上がりすぎました。

あでやかにライブを一回だけやって、夜の便で美穂姐さんは大阪に帰ってしまった。牛タンを食べる時間もなく、お土産を買う余裕もなく・・・
「さすがに日帰りはきついわ」と語っておった。
次回はゆっくり滞在してくださいな。

あ。
本番の内容は書かないのか?って?
今、書かないことにしました。(笑)
曲順、覚えていないし、リハの衝撃のほうが凄くて、リハのことだけ残したくなりました。お許しを。

是非、ライブにいらしてください。
あ、この場合、参戦というのか?

どっちでもいいよねえ。





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