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4時起きで仙台に来てくれた森川美穂姐さんの29年ぶりのライブは、とても温かかった。

森川美穂姐さんの仙台ライブが、遂に実現した。
先週の土曜日、10月28日(土曜日)、宮城県仙台市のピアノサロンRefrain(ルフラン)さんにて。

優雅〜な雰囲気🩷のルフランさん。

3ヶ月ぶりに逢う美穂姐さんは、朝からめちゃくちゃ元気。
今朝は4時に起きたという。
逢うなり「はい、お土産!」と言って紙袋を渡された。

カールおじさん健在!

きゃあ~~~!カール!!!
もはや関西以西でしか売られていないカール!
私が好きだったことを覚えていてくれた。しかもみっつ!ありがとう!!!
幻のツチノコに出会ったような気分。
存在してるんだ~~~という感動。
神棚に飾っておこう。

長いこと仙台ライブが実現しなかった理由は、距離にある。
平日は大学で教授として働き、土日でライブを行う姐さんにとって、大阪から仙台はなかなかの距離。体力を奪う。今回実現した裏には、美穂姐さんの並々ならぬ覚悟があったからこそ。

今回のライブは、前半が最近の曲を中心に。
後半は、新旧とりまぜながら、私が書かせてもらった曲を唄う。
純子スペシャルだそうで。かたじけない。

因みに29年前はどこの会場だったのか聞いたところ、
「覚えていない」
とのこと。

想定内。

姐さんは、今を生きている。

一回目のライブは14時スタート。
近年の曲「涙のあとにあなたがいれば」から優雅に始まった。
伸びやかな声。
会場が静まり返る。
一気に美穂ワールドに引き込んでゆく。

翼よ、これが森川美穂だっ!

初めての場所でも、睡眠時間がなかったとしても、泣きたい時でさえも、姐さんはクォリティを全く落とさず唄う。

さわやかに歌いあげたところで、まずは29年ぶりの仙台に、ご挨拶。

「やってきました仙台!
牛タン食べましたかー⁈」

会場は一気に笑いの渦。
さっきまでバラードを歌ってた人と思えない。
ちなみに、仙台の人間だからって、毎日牛タンを食べるわけではないのよ、姐さん。

翼よ、これが森川美穂だ。
 
続けて「漂流夜行」「ビニールの傘」「ユメサライ」と、松井五郎ワールドが広がる。
今回は、ピアノの野崎洋一さんのみの演奏。
野崎さんはアプローチが凄い。言葉では語らない感情をピアノで語る人だ。
そこにそんなフレーズ、つけます?という美しいレースのような音、もしくは波が見える。
音がさあ、きらきら光るのよ。
 
そうそう、余談ですが、今回私はエスパー西嶋氏に、ちゃっかりカメラを渡されました。
ライブを撮影してよということだろう。
ライブ撮影は大好き。だが、今、初めて触るカメラで、美穂姐さんを撮るのは、なかなか至難の技ですぞ。
ブレブレの写真しか撮れていなかったら、Web siteには何も載りません。
(嘘です、文ちゃんも撮影しているので、問題ありません)

続いて、仙台のゲームメーカー、ピクセルさんの新しいゲーム「アンシェリアントリガー」の主題歌に決定した「HERE WITH ME」を披露。
ピクセルの代表、佐々木さんは学生の頃からゲーム制作を目指していたかたで、いつか夢が叶ったら、主題歌は絶対森川美穂で行こう!と決めていたらしい。

すごいな、ビズリーチ!

「美穂さんの歌声が素晴らしくて、泣きそうになりました」
と、おっしゃっていた。
学生の頃からの夢を実現するパワー。

やっぱり、すごいな、ビズリーチ。
(※すみません、ビズリーチさん。ノリだけで使わせていただいています)

そして、時代を遡って1987年にリリースされた「おんなになあれ」
この曲のB面から私は美穂姐さんの詞を書かせていただくことになった。

「ひとりぼっちのセレモニー」という曲。
この曲を書かねばならなかった頃、失恋したばかりだった。私は付き合ってたつもりだったんだけど、向こうはそうでもなかったみたい。
相手に伝えることなく終わりにした。
打ち合わせに行くのもしんどいなあ・・・と思って西嶋氏に会いに行くと、
「失恋の詞にしましょう」というではないか。

「こっちはね、付き合ってたつもりだったんだけど、向こうは全然そうではなかったという内容でお願いします」

えええええええええええええ!

見ていたのか、私の生活を?
もしかして、エスパーか???

「本人、竹を割ったような性格なので、そんな感じでお願いします」

そんな感じで、竹を割ってみた。
「花を買って部屋を飾る ベッドの上 死んでるふり
5秒だけで笑い出すわ 今度もまたブロークンハート」
と、気づかれないまま葬ることになった恋心を笑い飛ばして忘れよう。
という、18歳らしい内容にした。

続いて「ジャスミンを揺らさぬように」。
セカンドアルバムに入っているバラード。
こっそり言うが、セカンドアルバムの中で私が一番好きな曲だ。

そう思っていたら、なんということでしょう。
美穂姐さんも「セカンドアルバムで一番好きな曲です」
と、言ってくれた。

え、え、えすぱーか???姐さんも。

続いて、野崎さんのピアノのイントロで、鳥肌がたつ。
「はじめての記憶」
REAL MINDのB面。これもめちゃめちゃめちゃ好きな曲。
これは、なるべくひらがなで書いた。
ひらがなで歌ってほしいから。
はじめての記憶だからね。映像からやってくるイメージを大切にしたかった。

で、私最初のシングル「PRIDE」を披露したところで、ステージに呼び出された。

今回は配信がない。
ないことをいいことに、美穂姐さん、まあ、しゃべるしゃべる。
何を話したか覚えていないくらい沢山話したのだが、一番覚えているのは、「はじめての記憶」のようにとても短い言葉で作らなければならないとき、どうやって作るのか?
と、質問された。

作詞は引き算の作業なので、一行の裏には10行分くらいの感情を込める。
それが難しい。作業中はずっと部屋中を動き回る。

と、答えた気がする。

何を話したかは、会場に来た方だけの想い出として、お納めください。

私が退場するまで、15分くらいだったのだろうか。
美穂姐さんの大事なライブの時間を削ってしまって、ごめんね。
トークの内容も、心配になる。
あとで、西嶋氏に確認しなくては。

曲は「わかりあいたい」「Positive」「Saison de l'amore」と続き、
ラストは「Smile Again」で締めくくった。

当然、アンコールの声。

美穂姐さん、ほんの5秒だけで、その声に応える。

「はい、アンコールです!ハケませんよ、面倒くさいからね」

爆笑。

翼よ、これが森川美穂です。

アンコールは、今日ピアノで美穂ワールドを全開にしてくれた野崎洋一さん作曲「Whip」。

29年ぶりの仙台ライブは、大変温かく迎えられ、ゆったりとしたゴージャスな気分で幕を閉じた。
楽屋へ向かうエレベーターの中で野崎さんが、
「ピアノ、めちゃくちゃ良いやつなんですよ。弾いていて感動しました」
と、言っていた。

いえいえ、どんなピアノでも野崎さんならめちゃくちゃ美しい演奏されます!

2回目は17時から。
しばし、楽屋でおしゃべりに花を咲かす。
美穂姐さんは、なにも食べない。ずっとしゃべっている。
「木々や鳥でさえ言葉を持っている」なんて野崎さんが話し出すので盛り上がってしまい、すっかり時間を忘れていた。
17時5分前、

時間ですよ~と、西嶋氏が迎えに来た。

ほんと「はい、本番!」と声がかかるまでずっとしゃべっているという芸人さん並みにパワーがあるな、姐さんは。


PS:2回目のセットリストは、オフィシャルサイトが載せる前ですので、私からは遠慮しておきます。1回目もまだなんだけどね。💦
写真もまだオフィシャルサイトが載せていないため、あげられません。
お許しを。

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