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海外への挑戦 ~サッカー留学のはなし~

2019年 アルゼンチンで日本人経営によるサッカークラブを設立し、2020年より5部リーグに参戦する無双Argentinaの森山です。

昨年12月よりアルゼンチンでセレクションを開始し、3月10日に行う現地最終セレクションで遂に登録選手が確定するところまで来ました。4月に開幕する2020シーズンに向けて、「南米あるある」の諸問題を想定しつつ着々と準備を進めています。引き続き、応援よろしくお願いいたします!

さて、さっそく本題に入りましょう。

今回は、留学を考えている選手の方に、その(ヨーロッパ)留学ちょっと待った!という話です。まずサッカー留学したい人の目標って何だと思いますか?それはやっぱり、技術習得プロ契約でしょうね、たぶん。

照準がどちらであったとしても、まずは行き先を考えますよね。留学先としてどこを選ぶか。当然、最大の要でしょう。ここを間違えると結構悲惨なことになるので注意が必要です。では、何を基準に行き先を選べばいいでしょうか?

技術習得の場合 >>自分の好きなサッカースタイルの国が選べる!

プロ契約 >>自分の実力に見合うレベルの国やクラブを選ぶ必要アリ

もちろんプロ契約を目的とした留学でも、自分の好きなサッカースタイルの国を選べばいいのですが、それが強豪国であった場合、プロ契約への道のりは果てしなく厳しいものになるのは明白です。逆に、レベルが成熟していない国なら簡単にプロ契約に漕ぎつけられるでしょうが、ハイレベルな戦いが出来ないというジレンマを抱える事も明々白々です。 

「世界レベルの強豪国/クラブだけどとりあえず挑戦したいんです。彼らのプレーこそが僕の求めるサッカーなんだ!」などと言ってくる選手がいたとしても、結局は実力差に打ちのめされて途中帰国というケースが一般的ではないでしょうか。

なぜ留学先の現地選手たちに対して実力不足を感じてしまうのでしょうか?こっちだって小学生の頃から毎日練習に明け暮れ、週末は遠征試合でつぶれ、家では海外サッカー選手のプレ―スタイルをネットで研究。そこまでして、且つ留学までして、なんで現地選手に勝てないの??

答えは簡単です。それは、あなたのしていることが海外選手の真似でしかないから。

例えば、パスサッカーが好きだからスペインでプロを目指したいという留学生がいたとします。彼は好きなパスサッカーの技術を必死で磨き、スペイン選手の背中を追いかけて努力をしますが、パスサッカーの本場で幼い頃から自然と磨かれた技術を持つ現地選手に勝つことは並大抵以上の才能と努力が必要です。

更に僕自身の例で言えば、アルゼンチン留学中に現地選手に負けまいとがむしゃらに努力をしたけれど、やっぱり勝てませんでした。。。

フィジカルで勝とうと筋トレを頑張ったり、マラドーナに憧れていたのでドリブルで相手をかわすことに拘ったり。あれは今思えば、全部間違った方向に努力を続けていましたね。19歳の僕に今なら言える言葉があります。

やらなきゃいけないのは、現地選手が持っていない技術を磨くことです。彼らが苦手とすることを見つけて、そこで徹底的に違いをつける努力が必要なんです!

パスサッカーが好きなあなたがスペインに留学してパスサッカーを現地選手と同じように練習したところで、正直どうにもなりません。現地選手たちの技術の穴を埋めるような、あなただけの個人技術を磨いて伸ばすことだけが、あなたの選手としての価値を高め、認めてもらう結果となるのです。

自分がどんな穴にどんな技術で貢献できるのか、それを実際に自分の目で見て考えられるのが、留学の最大の目標に違いありません。

更に言えば、スペイン(ヨーロッパ)でプロになりたければ、南米を経由することをお勧めします。だってヨーロッパで活躍する南米選手がどのくらいいると思います?彼らが技術を磨いた南米で学ばない手はないでしょう。得点を挙げたり(攻)、防いだりする(守)個人技術が大陸を越えても通用することは、彼らの実績が物語っています。

ヨーロッパサッカーが好きだから、「よし、ヨーロッパへ行こう!」と思っているなら、まずは上述の通り南米で個人技術のすごさを見て、それから行くと違った景色が見えると思いますよ。そして自分の好きなサッカースタイルに拘って現地選手をお手本に練習しないことです。その理由も、上述のとおり。

是非、留学で現地選手との違いを生み出す技術を見つけ、努力し、活躍する土台として下さい。


アルゼンチンリーグへ新規参戦! 日本人選手を世界へ! 応援宜しくお願い致します。 クラウドファンディング挑戦中!3月31日まで!
https://readyfor.jp/projects/musouargentinacf2019








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