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痛みこそが僕の糧

今でも覚えている。

とある年の4月26日。
私は鬱になった。
張り詰めた糸がプツンと切れるように。

まるで、悲しみで私自身が創られたような感覚になった。
それからというもの、その頃のことはあまり覚えていない。

嘘です。毎日のようにフラッシュバックが起きます。


死の連鎖とは怖いものです。



最愛の死。
尊敬の死。
拠所の死。

次はお前かと言わんばかりに死神が私の顔を覗かせて、手招きしているようだった。
人間は脆いものだと知っておきなさい。
耳元で囁かれ、静かに私は発狂した。


きっと、認めたくなかったのであろう。
私が負けるなど、あってはならない敗北であると。
自信は端っから無かったが、それほど自分を信じてやまなかった。

今思えば、負けるべき敗北だったのだ。
敗北を知ってこそ、己を知る。

だから、対抗したのであります。
お前に私を飼い慣らさせない。
と中指を立てた。

私の死に際は誰にも見られたくはありません。
お墓も残したくはありません。
木の棒で十分です。


さて、骨はどうしたものか。
最初は海に撒くと考えた。
だが、やめた。


それでは海に祈ってしまう、海に迷惑だと。
誰か、名も無い誰かに引き取ってもらいましょうか。
人間でなくてもいい。
この身はいずれ、この星に還さなければならない。


それから、音楽も残しましょうか。
足が底についた時、抜け出そうと必死こいて作った曲がある。
タイトルは「クソッタレな月曜日」 ぜひ、私の葬式にて流してもらいたい。

良かったら、一言だけでも感想を聞かせてください。
あなたの言葉が私の背中を押してくれます。


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