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【ゾーン】なぜ、性格の悪いあの人でも結果を残すことができるのか


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恐らく、自分の中では分かっている。

ゾーン状態に入る
その方法を。

もう1度味わいたい、そう思う過去の経験がある。
今でも鮮明に覚えていて、忘れることのない味だ。



「なんか覚醒したわ。」

そう言う私に
同級生は何言ってんの?こいつみたいな顔で見られた。
そして、その大会ではベスト4という成績を収めた。




中学生の憧れ


それは私が中学生の頃。
私は幕末の志士:坂本龍馬に憧れ、強い意志を持った人になるべく、剣道部に入部した。
武士道とか日本人特有の精神論が好きだった。

入部した剣道部には幼少期からクラブなどで剣道をやっている人が多く、私以外全員が経験者だった。
私だけが初心者だったのである。

耳が聞こえにくい難聴者である私はちゃんとついて行けるか多少の不安はあったが、そんな心配は不要だった。

コーチや監督は耳が不自由な人に指導した経験があった。
「耳が不自由な人に剣道を教えるのはお前で3人目だ、しっかりついてこいよ。」

紹介された耳が不自由な剣士は東京都で個人戦3位という記録を残していた。実績が物をいうとは言うが、その通りでついていけば私も強くなれる、ハンデなんか関係ないんだ。という気持ちにさせてくれた。


最初は右も左も分からない竹刀の持ち方から始まり、
道着の着方、面や胴などの防具の付け方などを教わった。

そして、素振りの仕方。
面の打ち方。小手の打ち方。胴の打ち方。

厳しくも優しい先輩たちが手取り足取り教えてくれ、
私は剣道の面白さを知るようになった。


私が所属していた剣道部は県の中でも
名を轟かせるほどの実力があり、

北には〇〇校
南には〇〇校
東には〇〇校
西には〇〇校

みたいな感じで四天王校の1つに数えられていた。

市の中学校は大体50校くらい。
その中でも昔から名門の学校だった。

1年目は先輩たちについて行くのに精一杯で
特にきつかったのが夏休みである。



『守破離』というスローガンの幕を掲げた蒸し暑い道場の中で着ればダラダラと汗が止まらない道着を着て重たい防具をつけた状態で10000本素振りをするという。

しかも10000本素振りが終わるまで一切の水分補給は禁止だった。
手も足もしんどくなっていき、ちゃんと素振りをしなければ、顧問の先生やコーチから竹刀でぶん殴られるほど。

まあ、なんともスパルタ的な指導だったなって今では思います。笑
今なら絶対に体罰で訴えられてもおかしくないです。笑

試合で勝つべく、己を鍛え上げるべく
「いち、に、さん!」大きな掛け声が道場に響き渡っていたのを覚えている。



そして、毎週の土日は朝の4時半に起きて
栃木や静岡、千葉県に赴き、遠征稽古を行なっていた。

遠征のバスの中では1人お弁当を2箱食べさせられていた。
私は一段と身体が小さかったので3箱が決まりだった。

7時に遠征先に着き、そこから夜の18時までみっしり稽古。
帰りのバスではみんな寝ていた。


家に帰り、お風呂に入って鏡を見ると
全身、稽古でついたアザだらけだった。

死に物狂いで駆け抜いた今日という日についたアザはなんだか私にとって勲章の証のようなもので誇らしかった。

1年目では『とにかく場数を多く踏め』がモットーだったため、1日50試合ほどやっていた。

通常では3分間という試合形式なのだが、量を増やすためにあえて1分間の試合形式で行っていた。
とにかく1分間という短い時間の中でどれだけ精神力、集中力を高めて試合に臨めるか。

私には1分間が長く感じた。
あれこれ、頭の中で相手を何度も何度も殺して何通りものの勝利という道を作るからだ。

でも、私は弱かった。
「今だ!!攻めろ!!!」

という声援、アドバイスは竹刀の交わる音、ドンっと踏み出す足音や大勢の人の声援などでかき乱され耳に入ってこない。

難聴者にとっては致命的だ。
試合中のアドバイスというのはボクシングをイメージしてもらえると分かるが、コーナーが常に相手を分析して自分では気づき得ないことをアドバイスしてくれる。

そうすることで、勝てる確率というのは格段に上がる。

聞こえないから、全部自分で考え、勝利を掴まなければならない。

だが、圧倒的に経験が少なかった私は弱かった。
すぐに負けてしまう。

負けるたびに、監督やコーチの元に行き助言をもらうのだが、

「お前が耳聞こえてたら、確実にもっと強くなれる」

いつもの決まり文句だった。

苦しかった。
耳のせいで実力がついていけない。
耳のせいだと全部否定されているみたいで苦しかった。

何度、耳を恨んできたことか。
それは数え切れない。

耳が聞こえていたら、周りと同じだったら。
そんなタラレバは私にとって呪いの言葉である。

想像してみてほしい。
勝ちたくて、毎日死にもの狂いでやってきた。
それなのに努力、実力とは関係なしに耳が聞こえていたらと一蹴りで済まされる。

実力がない、と遠回りの言葉なのか私を思っての言葉だったのだろうが、負けるたびに

「お前が聞こえていたらな〜」

と軽く流される。

ふざけんな、お前に何がわかる。
この苦しさ、この理不尽さ。
神は不公平だと、神をも憎んだ。

思春期だった私はなおさら狂いそうになった。

ただ、実力不足なのはわかっていたし、圧倒的に経験も少ない。

必死に練習したからって安易先輩たちと足を並べられるなんてそんなことは思っていない。

だからこそ、私は負けたくなかった。
自分を信じたかった。
実際に東京で3位という成績を残した、ろうの剣士がいるからだ。
その剣士を超えるべく、必死に稽古をした。

ただ、私と違うところはその耳が不自由は剣士は試合中でもアドバイスを受け取ることができる。
父が手話でアドバイスをしているらしい。
なんとも器用だと思った。

あいにく当時の私は手話はできない。
全部、中途半端な耳を頼って生きてきた。

試合中のアドバイスができない。
となると自分を分析して自分が持ち得る最強の武器を作らなけらばならないと思った。

つまり、一点特化型になろうと決めた。

剣道には技が3つある。

頭に打つ面

手首を狙って打つ小手

腹を横から打つ胴

喉を突きさす、「突き」もあるのだが中学生では禁止の技となっていた。


私は小手打ちと胴打ちが苦手だった。
あまり当てるのが得意ではない。

そうなると極めるべきは面打ちとなる。

それから私はたくさん面打ちの練習をした。
手のマメが出来上がっても、最低でも1000回は毎日素振りをした。

あの都3位の剣士よりもハンデがあることが分かった以上、負けたくない。

その思いが私を奮い立てた。



毎日の積み重ねが実力に

そんな毎日を過ごしていれば、嫌でも実力はついてしまう。

2年目の夏、部活内でプチ大会が行われた。
1年生から3年生までの部員がごちゃ混ぜで試合をするという形式だった。


1試合目は1年生とあたり、
難なく、面打ちでストレート勝ちすることができた。

2試合目は本当に大物に当たってしまった。
まさかの部長に当たってしまったのだ。

部長は団体戦の中でも大トリの大将を務めるほどの実力者で剣道歴は13年ほどだった。

たかが剣道歴1年の私が13年歴の先輩に勝てるわけがない。
誰もがそう思っていた。

もちろん私もそう思っていた。


「ヤァー!!!」


試合開始とともに掛け声が響く。
竹刀で来いよ来いよと煽ってくる先輩。

私は短気だったので、すかさず煽り返した。


これまで幾度も先輩を分析してきた私。


きっと面を打ってくる。
そう確信していた。

面を打ってくる相手には小手がガラ空きなのでそこを狙う
それかガードをしてカウンターの胴を打つか
はたまたは相手より早く出て相面を狙うかのどれかだった。


出方次第では1本を取れるかもしれないが、
先輩の打つ面はモーションが少なく恐ろしく速い。

先輩は腕が長くリーチが長い。
こちらから出ては届かず、返り討ちになることは目に見えていた。

しかし、面を打つタイミングさえ分かれば、こちらは出ずにそのまま竹刀を出して踏み込めば勝てる。

どのタイミングで来るのか。
竹刀を絡めて煽るのだから、余計に来るタイミングが分からなかった。
だから、注目する場所を変えた。

モーションの少ない竹刀からよく癖の出る足へと目を向けた。
先輩が面を打ってくる時は右膝が少し曲がる癖がある。

そこを狙った。

右膝が曲がった瞬間、私はすかさず面打ちをした。

審判満場一致の旗が上がった。
私は先輩から1本を取ることができたのだ。

「オォー!!!」
道場内が歓声で響き渡った。


先輩も、マジかこいつ、、!と笑っていたのを覚えている。


そこから先輩は汚名返上するために
これまで以上に私に攻撃をしてきた。


私はひたすらガードをして逃げた。
勝負せんかい!!と言わんばかりに竹刀でバシバシ攻撃してくる先輩から逃げて逃げまくって時間制限を狙った。


「ピーッ!!!」

試合終了の合図だ。

私は先輩から逃げ切ることに成功した。

「部長に勝つなんてやるじゃねえか!」

顧問の先生や仲間たちから称賛の言葉を多くもらった。
あー勝ったのか俺。
あまり実感は湧かなかったが、自信は今まで以上についていた。
自信のついたプチ大会となった。


いや、実力というよりかは運だと思っている。
たまたま先輩に勝てたんだし、調子乗らないでおこうと肝に銘じていた。
あまり褒めないで欲しいものだと思った。
天狗のように鼻が伸びてしまうのだから。


その1ヶ月後、私は覚醒した。
才能が開花したといってもいい。
そんな味だった。


ゾーンへの入り口


約400校ある県のうち勝ち進んできた50校猛者たちが集まる県大会でのこと。
私は個人戦で参加をした。

個人戦となると250人が集まる大会となる。
かなりの人数で競い合いが始まる。


これまで勝ち星が少なかった私は
1ヶ月前に部長に勝ったとしても
やはり自信がなかった。


周りが経験者の中、1人だけ初心者としてここまでやってきたんだ。
そう自分に言い聞かせるしかなかった。

いつもならガチガチに緊張するはずの私が
不思議と緊張しなかった。
とても落ち着いていたのを覚えている。

人数が多いため、5つシールドに50人ずつ割り当てられた。
シールドにはABCDEとあり、私はシールドAで試合することになった。
そして、各シールドで勝ち残った同士で最後は1位〜5位を決めるという流れだ。



一回戦目

姿を見ただけで分かる。
あ、俺と同じ初心者から剣道を始めたんだな。
雰囲気とか姿立ちではっきりと分かった。

「始め!!!」


試合開始の合図とともに立ち上がり、
約10秒後には試合が終わっていた。

面打ちのストレート勝ちで私の勝利となっていた。

あれ、もう終わったん?

試合していた時の記憶がまるっきりなかったのだ。

ポカーンとしている私に

「やるじゃん!雰囲気が今までと違うね」

と同級生が言ってきた。
雰囲気?雰囲気ならいつも通りだ。


でも、明らかに感覚が今までと違っていた。
よく漫画にあるゾーン。
周りが遅くなり、身体が軽い。
あれに似ていた


そして、私は二回戦、三回戦と順調に勝ち進んできた。
3分という試合時間がある中で、30秒も満たずに全てストレート勝ち。


名の知れた選手たちが集まる大会で、無名の私がどんどん勝ち進んでいくのだから
会場がざわめき始めていた。

嘘のように聞こえてしまうかもしれないが、
これは本当にあった話である。

こうやって詳しく書けているのも、
その時のリアルさを鮮明に覚えているからである。


なんせ、死に物狂いの努力というか
頑張りというものを私は経験をしてこなかった。

だからこそ、初めての感覚であり、
今でも忘れることができないのだ。



「なんか覚醒したわ。」


そう言う私に同級生は
何を言ってんの?こいつみたいな顔で見られた。
自分でも何を言っているのかよく分からなかった。

そして私はシールドAで1位を取ることができた。


6回戦目、各シールドで勝ち進んできた選手たちと試合することになった私は手が震えていた。

脚光を浴びるとはこういう感覚なのか。
全観客がコチラに注目をしていた。
私はワクワクしていたのを覚えていた。


「お前の耳が聞こえていたらな」


そんなセリフを吐いていた監督やコーチも前言撤回するかのように

「お前ならできる、ハンデなんか関係ない。お前の力を見せつけろ!」

まるで手のひらを返したかのように背中を押してくれた。


6回戦目の相手はこの私でも知っている名の知れた実力者だった。
いつもなら、勝てるかな?なんて思っていたけど、
そんな言葉はどこかに置き去りにした。

勝てる、圧倒的な自信の方が強かった。

私よりも一回り大きいその図体に思わず負けそうになりそうだったが、舐めんなよと気迫で返して見せた。



「はじめ!!!」



試合開始の合図が出た瞬間、私はすかさず相手の面を狙っていった。
竹刀を出してこれまで以上に速く足を前に踏み込んだ。

相手はガードする間もなく私の竹刀が相手の面に当たった。

一瞬、静粛に包まれたのも束の間、満場一致の旗が上がり、歓声がドッと湧き出た。

私は相手から一本を取ることができたのだ。

喜びたかったが、その喜びが仇となる。
勝つまでが試合。

案の定、相手はビシバシと竹刀を叩いては攻撃をしてきたが一本を残して、ひたすらガードをして私は勝ち進んだ。


7回戦目。
私は7回戦目で敗退となってしまった。

対戦相手は優勝候補と言われており、
結果そのまま優勝を掻っ攫っていった。

なす術もなく、負けしまったが
心は晴れ晴れとしていた。

何より、ここまで連れて行ってくれた自分をまず褒めたい。

指導してくれた監督、コーチ
そして、応援に駆けつけてきてくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいだった。


こうして私は250人もいる選手の中で
ベスト4という成績を残すことができた。

せめて優勝はしたかったが、
9割が幼少期からやっている猛者たちだったので
自分なりに良い結果を残せたと思っている。



ゾーンとは何か。
それは狂気じみた集中力だと思う。
もっと言葉を崩せば、自分の世界に入ること。

周りの速度が遅くなり、
緊張とは程遠いリラックス状態を作り上げ、
一切のノイズを断ち切り、自分の鼓動の音だけが聞こえる。

頭の中では何通りの解決策が瞬時に出てくる。
そして、1つの導き(答え)に圧倒的な自信を持っている。





なぜ、無名の私が結果を残すことができたのか?

それはゾーン状態に入るコツを掴めたからにある。
たった一度のマグレでは結果を残すことは不可能だ。
必然的にゾーン状態に入るためには自分でコントロールができるようになっていかなければならない。

コツとはいえ、そんなに難しい話ではない。
スイッチというものを作ればいい。

動作に入るときの『おまじない』のようなものだ。

実際に試合が始まる直前、私は竹刀の鍔を一度付け直す。
それが私にとっての『スイッチ』である。

この一連の動作がルーティン化して最大限の集中力を発揮できるようになったのだ。




9割の人は『スイッチ』のやり方を知らない

残念なことに結果を残すことができない人はスイッチのやり方を知らないか、もしくは自分のスイッチを知らない。

私はあなたのスイッチを提供することはできない。
あなた自身で作らなければならない。

知らないというのは怖い。
覚醒や集中力アップ効果があると言われているエナジードリンク、ここぞという時に飲んだ経験があるのではないだろうか。

しかし、大量のカフェイン摂取で体調不良になることもしばしば。
スイッチの方法を知らないから、また繰り返し飲んでしまう。
典型的な悪循環陥ってしまう人が多い。


あえて言おう。
そんなものに頼る必要はない。

一流のアスリートや成功している経営者は必ずと言っていいほど、自分のスイッチを持っている。
そして、大いにその重要さを理解している。

よく考えてみてほしい。

ライティングをする時だって使える。

締切に追われているが、書きたい内容はまだ決まっていないとしよう。

そんな時にスイッチの入れ方を知っている人は締切30分前だろうと2000文字を書き上げてしまう。
そんなことができれば、5時間以上かかっていた執筆時間も短時間で書き終えることができ、苦痛に感じなくて済むはずだ。

だからこそ、自分のスイッチを知ることは重要なのである。




もし、必然的にゾーン状態に入ることができたら

・どんなジャンルだろうと結果を残すことができる。

・瞬時に自分の世界に入ることが可能になる。

・適度なリラックス状態になれる。

・新参者でも最速で成果を出せる。

・周りから一目置かれる存在になれる。

・圧倒的な集中力を発揮することができる。

・短い時間内で適切な判断をすることができる。

・『今』という時間に没頭できる。

あげればキリがない。

ゾーンの入り方が分かれば、上記の状態に限りなくなれるというものだ。




ここからはゾーンについてさらに言語化したものになる。
方法論として数多くのものが世の中に出回っているが、あくまで私が経験したものに基づいて解説をしていく。




【注意事項】コレに当てはまる人は買わないでください


色々とゾーンのメリットな部分だけを話してきました。
あなただけにしか得ることができない、そんなゾーンを習得することは簡単ではないということを知っておいてください。

当たり前の話ですが、習得するに時間は必要です。
そして、それに伴うだけの痛みが発生してきます。

近道を求める人、言葉の背景を汲み取れない人は買うのをおすすめしません。
テキストベースなので初心者には難しいかもしれません。

私のコンテンツは「私だからできた(できる)」が含まれており、再現性なんて皆無です。単なるノウハウ集めや再現性厨は絶対に買わないでください。



《今だけ!!》お試しキャンペーン


本来なら定価1550円での販売予定でしたが、どうしてもあなたにゾーンの本質とは何たるかを知ってほしいです。
育てれば咲かせられるあなたの種に気づかないでこれからの人生を歩んで欲しくありません。
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定価1550円▶︎550円

ただし、定員に達し次第、定価に戻させていただきます。



では、本題に入っていきます。

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