あまり期待しないで観たら大迫力で凄かったゴールデンカムイは壮大な歴史ロマン
2024年1月19日に封切りされた
ゴールデンカムイ
観てきました。
原作未読、事前情報ゼロで鑑賞。ネットで云われている「杉元(主人公)が原作のイメージに合わない」「何でもかんでも漫画原作」などの批評は特に気になりませんでした。気にしていたのはここまでの大作なのに主役被り...私は山﨑賢人くん好きがきっかけで映画キングダム公開を楽しみにしており、
キングダム 運命の炎
2023年7月
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ゴールデンカムイ ←今ココ
2024年1月
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キングダム 大将軍の帰還
New! 2024年7月公開予定
...キングダムにサンドイッチされた形でゴールデンカムイを鑑賞中。
舞台を中国の戦国時代から北海道へ切り替えました。
結論
とても面白かったです!制作プロダクションが「キングダム」と同じCREDEUS、初鑑賞なのに良い意味で『迫力がキングダムっぽい」と既視感があり安心して迫力の渦へ呑まれます。北海道の雪原風景は美しく、俳優さんの演技力と特殊メイク技術のレベルが高く世界観に圧倒されます。
カムイって何?
原作未読なので、まずココからです。カムイとは...
「神」と訳されることが多いそうですが、実際はもっと広範囲に渡る「全てのものには魂がある」という意味を持っているそうです。
人間、動物、植物、自然現象、その他、人間が作り出したもの
これらをひっくるめてカムイと呼ぶ
呼び方は「カムイ」の「ム」にアクセントを置いて発音するそうです。
カムイの具体例は
樹木:成長して花や実を成す
炎:熱を帯びて光を放射する
→自然現象
自動車、カメラ、パソコンなど
→人間が作り出すもの
数を挙げたらキリがないほど身のまわりにある何らかの意思で活動しているものを総称しています。アニミズム、神道の考えと似ています。
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NewsPicksでゴールデンカムイのアイヌ語監修担当された中川裕先生をゲストに迎えて詳しく解説してくれています。
北の大地で繰り広げられるゴールドラッシュ
ゴールデンカムイは、北海道に眠る埋蔵金を巡るサバイバルストーリーです。舞台は日露戦争後の北海道。主人公の元軍人:杉元佐一(山﨑賢人)、アイヌ民族の少女アシリパ(山田杏奈)、脱獄王の白石由竹(矢本悠馬)、陸軍中尉の鶴見篤四郎(玉木宏)、土方歳三(舘ひろし)など錚々たる登場人物はみな「埋蔵金」を狙っています。
金塊 2万貫 現在の価値で8千億円
国家予算のような金額が北海道の何処かに眠っているそうです。
この埋蔵金を求めてみんなが命を削って探し回る
いつの時代も「お金の力って凄い」「お金って人の心を狂わせる」
杉元や少女アシリパにとっては「金儲け」ではなくきちんと人としての道義に則った目的があります。他の人たちにも戦争後の虚無感等、人間臭い理由があるようです。
アイヌの文化に触れたり歴史上の人物がモデルだったり
映画冒頭でアイヌの少女アシリパが登場します。アイヌの民族衣装を身につけ和人(日本人)の杉元の命を救います。少数民族であるアシリパの出で立ちが神秘的で引き込まれます。アシリパはバイリンガルなので、アイヌ語と日本語を難なく使い分けて杉元に接してくれます。おぼこい美少女はあっという間に杉元にとって大切な相棒へ。この二人の友達以上恋人未満のような空気感が爽やかです。
アチャ 父親
オハウ 煮込み汁
ヒンナ いただきます
オマソ う○こ
杉元とアシリパが旅を続けていく過程で腹ごしらえに温かい鍋を食べたり、故郷の村(コタン)へ身を寄せたりする際にアイヌ語がぽつりぽつり登場します。アイヌ語...中学生の頃、国語の教科書に知里幸恵さんのお話が紹介されていてアイヌ民族の存在を知りました。現在、アイヌ語はユネスコで「消滅危機に瀕した言語」だそうです。
また、歴史上の人物がふわっと登場しています。わかりやすいのが土方歳三。五稜郭における政府軍との戦いで戦死されたと伝わっていますが「実は生きていたら」という設定はロマンがあって素敵です。この他、主人公の「不死身の杉元」「脱獄王の白石」なども実在のモデルがいるそうです。
漫画だから不死身、格子戸から関節外して脱獄…少年漫画で許される脚色かと思っていましたが、現実らしいです。
ゴールデンカムイは漫画原作が完結しており最終巻が2022年7月19日に発売済です。映画のエンドロール後にも続編とおぼしき映像が出ています。これからさらに個性溢れる人物が次々と登場するようです。
続編が楽しみ♪
Junko Summer
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