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北京オリンピック開会式。NO.1はコロンビア。え?山本耀司ですか?ってか見えねーよ。どいてくれー。ユニフォーム解説Vol.2。

あ、画像合成じゃないすよ。サムネイル的な?じゃないリアル陣取り猫ですわ。

さて、前回から書いている、北京オリンピック開会式ユニフォーム解説。
まずは驚きのメキシコから。

第2弾は、じゃ、政近が一番、と思った国はどこ?という話。
個人的な趣味で決めていいなら、断然、コロンビア
画面見ながら、思わず「かっけー、耀司か!」と叫んでしまいました。

仕事の取材で、公式でお答えしたのは、カナダやドイツなど。スポーツウエアとしての機能・ブランドありきで答えるのが筋なので、デモトがはっきりしている上での説明じゃないと、仕事にはならないんですが、その点noteは個人的に好き勝手、気軽に書けていい。

で、NO,1のコロンビア選手団は、伝統的な衣服のポンチョ型・ルアナでの登場。
ソンブレロ(帽子)ブーツも忠実に。

ルアナ

コロンビア現る。

オリンピック五輪の5色や、国旗色を起用する国が多く、混ざりけのない原色が好まれる中で、スポーツとはかけ離れたアースカラー、マロン色も目を引く。

他とは一線を画すカラーとシルエット。
天邪鬼でモードが好きな私には ビンビン響いた。

黒なら私 似合うし。(勝手に)。
画像を黒にしてみたら、、もう yohji yamamotoのコレクション会場ですか!?(一人突っ込み)

かっけー
yohji yanamoto ファッションショーより
耀司さん 行進に混じっていても馴染んだような。

開会式見ながら、毎度思う、「日本にも山本耀司いるんですけど!!
川久保玲(コムデギャルソン)だって!」と。高橋盾(アンダーカバー)阿部千登勢(サカイ)とかね。

前回書いたけど日本のユニフォームは、ここのところ、良くも悪くもない、変わり映えしないよね、、と。しかし、実は2004年 アテネオリンピックでは 世界の高田賢三氏がデザインを担当している。

テーマはSHOW YOUR COLORS〜あなたらしさを、思う存分発揮してください。というメッセージだった。なんと、2022年にも相応しいテーマ!!

いつもとは違うジャパン
KENZOといえばフラワー柄。明るくポップなユニフォームは 賛否両論あったが
日本が誇る高田氏の起用は心から嬉しかった。とてもカラフル!

KENZO氏は昨年お亡くなりになられ、亡くなる少し前に東京でのパーティーでご挨拶できたこと、今となってはほんとうにお会いできてよかった!と思うのですが、、、

日本が世界に誇るデザイナーがご健在なうちに、オリンピックで世界発信して欲しい。

この画像は宝物。ほんとうにお優しく接してくださいました。
きっとあの世でもファッションされているんでしょうね。


一方で

山本耀司や川久保玲が、世界のトップクリエーターであることを
実は国内でも、今一度日本国民に知らしめたいと私は勝手に思っていたりする。高橋盾や阿部千登勢となると まるでわからないという人は正直多い。
例えば、長年ファッションのスクールを経営しているけれど、そこに入る生徒さん、「先生と出会って、初、日本のファッションデザイナーのことを知りました」という人って珍しくないんですよ。たとえ、服好きには当たり前、「神」だったとしても。

川久保氏の評価は、シャネルを超えるとまで言う評論家の意見もあるほど、歴史に名前を遺すであろう人であっても、オリンピック開会式での衣装は今だお目見えしない。スイムウエア、レーザーレーサーの公式デザイナーは 川久保玲だったんですが。


スピード社とのコラボ


山本耀司のY3 アディダスとのコラボ

もうそのままオリンピックにどうぞ!な域。
アディダスとの取り組みは、ファッション業界の常識をぶっ飛ばした試みだった。
Y3がはじまった当初、トップメゾンがスポーツブランドと組むなどという斬新過ぎる試みは誰も想像ができなかった。そんなことをやり遂げる革新者でもある。

若い世代にも大人気 Y3

結果的に、スポーツウエアのタウン化、デザインの拡がりが、これを機に
当たり前になっていく。個人的にも愛用ブランド。


亡くなってからでは遅い。


1980年代の黒の衝撃以降、40年以上の月日が経っても
今だ yohjiのクリエーションは衰えることを知らない。年齢を感じさせない
様々な新しいチャレンジには、度肝を抜かれます。
人間がいつまでも新しい=魂が老けないんでしょう。
かといって、人間ですから寿命はあるのだから。

黒の衝撃⇒1981年、全身黒で穴が空いていたり、アシンメトリーだったりと、それまでの服装の常識からは考えられない、新しい価値観でクリエーションされた服をパリコレクションで発表。「黒の衝撃」と評されたコムデギャルソンとヨウジヤマモト。あまりのショッキングさに「原爆ルック」と名付けた欧米メディアも。

私自身、服飾の道に進むきっかけとなったことは、以前のポストで綴っています。


多様性を打ち出す Ground Y


山本耀司・近年のクリエーション メッセージ性はますます強くなっている。
松岡正剛"氏のメッセージを取り入れた作品から。

日本のアニメは世界に通用する文化

例えば アニメとユニフォームのコラボレーション。
耀司じゃなくても、スポーツブランド×アニメ だっていい。

Ground Yは、人と鬼の切ない物語、鬼気迫る剣戟、そして時折描かれるコミカルなシーンも人気を博し、国内のみならず全世界で大きな話題となったている、吾峠呼世晴氏による漫画作品を原作としたテレビアニメ「鬼滅の刃」とのコラボレーション。
yohji × エヴァンゲリン 中性的な魅力のリヒト君がモデルで。

高橋盾のエヴァ作品。

このままオリンピックのランウエイ、いけそう。
それこそお堅い長く生きてる方々が(まぁ私も長く生きてる)眉潜めそうだけど、可もなく不可もないよりいいと思うの。
今日のフィギアスケートの選手たちのように、挑戦、チャレンジ、
感動したもんなぁ。同じことやってない。進化していく凄まじさ。

アンダカバー高橋盾も、エヴァとのコラボレーション作品を発表。
ずっとやりたかったことをやったという。
昨年、久々のリアルショーを飾った。


NO,2は カザフスタン

旗手のお二人ばかりが注目されるけど、空色のユニフォームのディディール(黒い刺繍部分)凄くエッジが効いています。二人とのリンク、バランスがナイスでした。
若い人たちからの「かわいいーー」の声がSNSで溢れていたけど、カザフスタンの衣装は、東京オリンピックの時から大注目されているんです。その期待を裏切らないセンスに脱帽。

人気ウエアだったので、沢山取り上げられてます。コロンビアのように語らずとも情報は山ほど。

そうね 私の役割は、誰も注目しないコアなところの解説こそ、大事なのかも。

さて、カザフスタンをはじめ、旗手だけが民族衣装モチーフという国は最近増える傾向です。
日本は全体人数が多いので、全員がそっち系だとスポーツの祭典からかけ離れてしまうかも。旗手とその他で分けての全体感で、今後は勝負して欲しいなぁ、というのが私の意見。

昨日はスノボーに今日はフィギアスカート、観戦も盛り上がりますね。
競技ユニフォームにも注目していきたいところです。

で、冒頭の猫画像は 我が家のルーク君。
今日は雪でリモート仕事をいいことに、オリンピック観戦。羽生君ファンなので(本気)やはりニュースじゃなくリアルで見たかったのだった。

むっすり。



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