Junko_Watanabe

経済産業省→メガベンチャー→スタートアップ広報6年目。非合理をハックするBtoB / …

Junko_Watanabe

経済産業省→メガベンチャー→スタートアップ広報6年目。非合理をハックするBtoB / ITサービスが好きです。

最近の記事

副業広報、リスクの話。

ここ1〜2年、ポンポン弾むように「副業はじめた」「やめた」といった話を聞くようになりました。 経営者の方の考え方によるところが大きいと思いますが、創業初期は専業より副業の広報のニーズが多いのかもしれません。1人雇うほどでもない、コストもかけられないし、これからどう転ぶかもわからない。自分や他のメンバーが兼任できれば良いがそうもいかない。こんなケースの際、PR会社や副業広報を雇用する選択はピッタリです。 一方、副業として仕事を受ける広報側も、経験を活かして力になりたい、総年

    • 仕事よりも大事なこと

      仕事をしていると、たまに疲労の沼に自らハマってしまうことがありますが、広報の皆さんを見ていても、なんだか辛そうにしているケースをよく目の当たりにします。(楽しそうで羨ましい!という人もたくさんいます。) 掲載がとれない、評価が低い、社長とまともに話ができない、できている(ように見える)人みたいに頑張れないなど。仕事のご相談をいただいたついでに色々な話を聞きますが、ひとつひとつは結構小さい問題のように見えても、長らく抱え込むが故に自己肯定感が低くなっているのだと思います。 も

      • メディアリレーション

        メディアリレーションは広報業務のうち、最初に立ちはだかる壁であり、永遠のテーマです。広報の仕事=メディア露出という誤解も消えませんが、必要なスキルセットであることは間違いなく、できるようになるまで量をこなす時期は必要です。 一方、アップデートを怠るとすぐにその感覚は衰えます。私は一定の期間、メディアの方とコミュニケーションをとらずにいたり、後述するアポ前の作業をせずにいると、何となく「まずいな」という感覚に陥ります。特に、他の作業からスイッチしたばかりだと「あれ、何からやる

        • withコロナ時代、広報は社会を良くしたい信念から生まれる。

          新型コロナウイルスにより緊急事態宣言発令され、生活が一変しました。 私といえば、3月に入った頃から、周りが必要としている情報は何なのか探りながら、弁護士ドットコム(法律相談)もクラウドサイン(電子契約)もやることがたくさん出てきそうだなと考え始めて、特に契約書などにおける「ハンコ問題」が注目されて目まぐるしく過ごしています。約2ヵ月ちょっとを振り返ってみて、何を大事にしてきたのか書き留めておこうと思います。 先を読む。 ざっくり報道の移り変わりでいうと、消費者の生活への影

        副業広報、リスクの話。

          なぜ広報は経営に近づけないのか

          この記事は【広報LT大会(Lightning Text) #PRLTAdvent Calendar 2019】の18日目(12月18日分)にエントリーしています。  広報をしていて時折思う、会社あるいは経営層が求める広報と、現場の広報の考え方がまだまだかけ離れていると感じることと、考えられる理由を書きたいと思います。今、私のいる会社が危機的にこういった状況ではないことを前置きしておきます。 広報が営業・採用・マーケティングなど、ほぼ全方位に効果があるといわれる状態をつくる

          なぜ広報は経営に近づけないのか

          退職エントリ、おまけ。

          9月最終日となる本日をもって、株式会社SmartHR を退職しました。 SmartHRにいるうちにしか聞けない、特に広報に関することを信頼のおける経営メンバー3名に聞いてみました!まずは3名をご紹介します。 共同創業者 副社長 兼 CIO 内藤さん 内藤さんなくしてSmartHRなし。e-Govを日本一知る男。 COO 倉橋さん 嘘みたいな経歴、なのにみんなが懐くすごいヒト。 CFO 玉木さん 広報面でもかなり頼りました。抽象的なものに輪郭をもたせてくれる公認会計士先

          退職エントリ、おまけ。

          SmartHRを退職しました。

          9月の最終日となる本日をもって、株式会社SmartHRを退職しました。 在籍した時期でいうと、2016年8月半ばから約3年です。SmartHRでの時間は毎日が目まぐるしく楽しく、時に広報という看板を重く感じながら過ぎていきました。 狭く濃い空気が流れるスタートアップの世界で、何者でもない私が、かなり早いスピードで、たくさんの眩い景色を見ながら仕事ができたことは、これからの人生でも大きく作用するであろう、かけがえのない経験です。 忘れたくないことをここに残しておきます。

          SmartHRを退職しました。

          やさしい「広報戦略」の話。

          〜経営戦略と広報戦略はリンクしていなければならない〜 おそらくどの広報もわかってる、わかっています。 また「広報戦略」とは別に、広報に絡めたバズワードのようなものが、便利に・安易に使われるようになり、言葉尻だけ捉えてしまい悩んでいる人が多いようにも感じます。 世の中の空気づくりを打ち上げ花火的に仕掛ける「戦略PR」も全然違うので注意、ですが言葉の使いわけは結構どうでも良かったりします。 さて、テーマにした「広報戦略」ですが、やっているつもりでいたことの反省や、実際に正しか

          やさしい「広報戦略」の話。

          スタートアップ初期〜3年、ひとり広報をやってみて気づいたこと。

          SmartHRに入社してから9月で3年が経ちました。私が入社したとき、社員は15人。今や130人。スタートアップは数あれど、稀に見る猛スピートで急成長している企業です。 あっという間に3年が過ぎ、気づけばこれまで1人で広報をやってきました。そろそろこの状況も変わりそうなので、忘れないうちに気づいたことや得られたことを綴っておきたいと思います。 醍醐味とつらみ醍醐味 ・分担することがなく小回りがきく  ・窓口がひとつなのでまわりも困惑しない ・業務の取り合いがない、考え方で

          スタートアップ初期〜3年、ひとり広報をやってみて気づいたこと。