愛のある「とうもろこしごはん」の作り方
世界には、人の数だけ愛があって、
とうもろこしには、ヒゲの数だけ粒があります。
とうもろこしのヒゲは種子へとつながっているので、ヒゲの数だけとうもろこしの粒があるのです。
(お暇な方は数えてみて下さい。)
ちなみにうちの父は農薬を使わずに作っているので、とうもろこしに花粉がついてから袋をかぶせ、虫や鳥を避けながら作っているそうです。
「愛」ですね・・・
そんな愛のあるとうもろこしを使って、この時期に絶対食べて欲しいのはこれ。
「とうもろこしごはん」のレシピを紹介します。
(作り方)
①とうもろこしを半分に切り、実をそぐように芯からはずします。米は洗って分量のお水で浸水させておきます。
②鍋に①と酒と塩を加えます。芯も上に乗せて炊くと、ほんのり甘いいい出汁が出るので不思議です。
③炊飯器で炊いてできあがり。
(鍋の場合は、中火にかけて沸騰したら(塩をまんべんなくするため)少し混ぜて、蓋をして13分炊きます。その後10分蒸らします。)
④お茶碗に持って、黒コショウを振っていただきます。最後の黒コショウがあるのとないのでは大違い。とっても合うのです。
塩気に甘いとうもろこし、そして黒コショウでパンチを。
愛用の猫の箸置き、そしてたまご焼きとお味噌汁で。
この時期しか食べられないから、毎年楽しみに作っています。
塩気と甘さとパンチの三重奏。決して甘いだけではない、この世界を表しているようで。
愛のあるとうろこしごはんを一粒ひとつぶ噛みしめよう。
中央省庁に勤務。日本の食と農に思いを馳せる妄想料理家。休日はNINO FARMにて野菜作りをしたり、全国の産地に出向き美味しい食材の魅力を発信する。フードアナリスト、野菜ソムリエ / 愛媛県出身/砥部焼大使。