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日々是妄想: 時には映画館で

《君たちはどう生きるか》
宮崎駿監督作品、2023年7月公開

偶発的学習が全て?

戦後はまだ終わってないのかも知れない。負け戦のトラウマに気付けるのは自分の世代がギリかもと思いつつ。面倒であっても太った🐺にはなりたくない。

「君たちはどう生きるか」なんて聞かれてまともに答えられる人が大勢いるとは思えない。
そう思ったから映画を観てみようと思った。夏休みとはいえ平日だからか、思ったより混んでいない。吉祥寺という場所もあるかもだけど、渋谷や新宿に行くより、個人的に好ましい。人は多くても熱量が違う気がする。
*吉祥寺オデオンの発券機の感度の悪さはとりあえずおいておく…予約したチケット発券するだけで汗だく💦

さて映画を観た感想…わかりづらいし、幾つもの物語の断片が頭に浮かび混乱した。(攻殻機動隊イノセンスがドンっと浮かんだ😆)
その中でひとつはっきりしたこと。この人は常に賢くて優しく繊細で尚且つとても強かな女の子を描いているということ。それに絡む男の子は純粋だけど一途なほどに子供で。
そして女の子とは違う強さで物語に存在する。
いずれに共通する特徴は覚悟だと思った。後先ではなく、偶然を必然とし、今をいかに生きるかの覚悟。人として自立する勇気を持ち成長することを選ぶ覚悟。
この世に存在し、己の役割を知り、或いは知ろうと努力し、傷つき失いながらも覚悟を持って生きること。宮崎駿監督はその覚悟を問い糺すことを突きつけたのかも知れない。
量子力学的な最後の遺言として。

ファンタジーの世界は最後に日常を描き、唐突に終わる。そのエンドロールをバックに流れる音楽を聴きながら少しだけ泣きそうになったのはどういうわけだろう。
宮崎駿の特徴であるジュブナイルの持つファンタジー性、だけどものすごく複雑な世界観。
世界は多くの記憶と歴史のレイヤーで出来ている。根っこは激しく枝分かれして、それぞれの中で複雑に絡み合う。
私がここに存在する偶然が、如何に危い確立の上に成り立っているかを考えた。ひとりだけどひとりではない。多くの血縁によってここに在る。時に血縁ほど鬱陶しいものはないにせよ否定できない。

戦闘機のフードを見ながら、一瞬、父親を思い出した。あの時代のことを多くは語らず、でも生きてやりたいことはやったと言って彼岸へ飛び立った、元特攻隊員だった父親。
終戦で辛うじて命を繋いだ人がいたから、今、ここに私が居る。そのことをどう解釈すれば良いのか?
私は自分が生かされている意味を知ろうとしただろうか。何故かそのことを映画を観て考え込んだ次第である。

あ、お彼岸か…30℃切ったら墓参り行くけど😆 
今は日当たり良すぎて墓石でヤケドしそうだもんなぁ。下手したら本当にお迎えも来そう😱
お迎え来るよりヤケドの方がマシっていうのも微妙すぎるわ🤣 お盆の墓参りは要検討とする。

青鷺には特別な意味がある。
意識と潜在意識を自由に行き来する狂言回し…。



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