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期間限定配信中『八つ墓村』

こんにちは、じゅんぷうです。あっという間に2月です。

2月15日までYouTubeの松竹シネマPLUSシアターで1977年の『八つ墓村』が限定公開中です。

市川崑監督の金田一耕助シリーズとは違いの際立つ松竹作品で、まさかの『男はつらいよ』の渥美清が金田一。原作の横溝正史先生はお気に入りだったという本作、これまで何度か見ていますがまたあらためて鑑賞。

公開当時からドリフターズも「たたりじゃ~」を擦りまくっていたし、ショッキングなシーンも多くてある意味トラウマ作品でもあります。

八つ墓村の由来である尼子の落ち武者たちの惨殺シーンは何度見ても、そら祟るわ。しかも何百年たっても村人の精神は変わらず、ショーケン演じる主人公・寺田辰弥もあわや怨霊になる寸前。オカルトと言ったらそれまでだけど、祟りも怨霊もそもそもは人の思いだと、わたしは思うので嫌いじゃないです。冗長な部分はありますが、俳優陣の力が凄まじいので逆に可笑しく感じたりして。

渥美金田一が鍾乳洞の前で村人たちに淡々と謎解きするシーンとか、これ何の時間?中に助けに行ったほうがよくない?と思っちゃうけど、前のめりで金田一の話を聞いてる綿引勝彦(当時は綿引洪という芸名)や大滝秀治が強くて、自分も一緒に話を聞きたくなっちゃうんです。

惨殺や生首のシーンより怖いのが、
【発狂前の山崎努の素の狂いっぷり】
【鍾乳洞の中を飛ぶように追ってくる小川真由美】
【小梅さんの死体をスルーする金田一】
【たぶん本当に燃やしてるお屋敷】

そんなこんなでストーリー展開や推理はさておき、ガチの俳優陣、そして昭和52年の日本の現代的な部分と地方の土着部分の中毒性を楽しむ映画として、記憶に残る1本であります。

個人的には何よりもショーケンを味わう作品として、ショーケン映画ベスト3に入るでしょう。何を着ても似合うショーケン。空港で国際線の誘導員として働くショーケンのつなぎスタイルもいい…!
ぜひこれは韓国でリメイクしてもらって、ユ・アイン復帰の暁には彼に演じていただきたいという妄想も膨らみます。韓国にも鍾乳洞あるかなあ。

思わずパンフレットを引っ張り出しました。

金田一はどこ…?
わたしのあこがれのピクニック笑
いつか津山にも行きたかった


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