弁護士 小坂準記

知財・エンタメ・スポーツをメインに仕事をしている弁護士(東弁)/元文化庁長官官房著作権…

弁護士 小坂準記

知財・エンタメ・スポーツをメインに仕事をしている弁護士(東弁)/元文化庁長官官房著作権課著作権調査官(著作権法改正担当)/ドイツ→NY留学中/81年生/北海道出身/詳細→ https://t.co/3rndJblmB9 /記載は個人的見解です

マガジン

  • コンテンツビジネスにおける法と戦略

    著作権法改正担当者であった筆者が、実務に役立つ視点、経営に役立つ視点から、最新の著作権法の動向やコンテンツビジネスのリーガルマネージメントについて、わかりやすく書いていきます。現在、月刊「コピライト」に「コピライト・ビギナー-著作権のボーダーラインを学ぶ判例入門-」連載中。著作権の実務的対応を知りたい方はこちらもご覧ください。

  • 欧州サッカービジネスから考える日本サッカービジネス

    日本人サッカー選手が欧州の主要リーグで活躍することは決して珍しいことではなくなりました。そして、サッカー選手だけではなくフロント、指導者・育成などの分野でも少なくない日本人が欧州では活躍しています。こうした現状を踏まえ、今後、Jリーグを含め日本サッカーが参考にすべき学びが欧州、とりわけドイツのどこにあるのか、サッカーに関する案件に携わり、現在ドイツ・ミュンヘンに留学中の弁護士がリーガルの視点もたまに交えながら書いていきます。

  • ヨーロッパビジネスにおける法と実務

    アメリカにおける政治的先行き不透明感などから再び欧州におけるビジネスの重要性が高まっているなか、日欧EPAの大枠合意もなされたことに、今後一層、欧州とのビジネスが加速していくものと考えられています。また、AI(人口知能)、IoT、ロボットなど、これらをめぐる技術的覇権争いが世界中で起こっているのは周知の通りですが、こうした技術革新を「Industry 4.0(第4次産業革命)」を掲げるドイツを中心にヨーロッパが、アメリカ、日本に先駆けて成し遂げようとしています。こうした欧州の情勢を踏まえ、現在、ドイツ・ミュンヘンに留学している弁護士が、知的財産法分野を中心に欧州ビジネスにおける法と実務の最新情報をわかりやすく解説します。

  • From Munich

    ドイツ・ミュンヘンに留学中の弁護士が、欧州での生活、旅、そしてこれまでの弁護士生活で感じたこと、これからのことを自由気ままに書き連ねています。 なお、記載している内容についてはあくまでも私が知りうる限りの内容であり、異なった見解等があることをあらかじめご了承ください。

最近の記事

GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第6回】日本企業からもっとも多い質問-名刺交換から取得したパーソナルデータの実務的対応

「GDPRの波に乗り遅れた」方に向けてはじめたGDPRビギナーも、今回で最終回となりました。 現在、ニューヨークにいるため日本の報道状況を詳細に把握していませんが、おそらく日本の新聞やニュースなどで「GDPR」という言葉が多く取り上げられているのではないでしょうか。 そして、これをみた企業の役員らの話題に「GDPR」という言葉がでてきたために、キャッチアップを余儀なくされた方も少なくないのではないでしょうか。 そんなことを想いながら、GDPRビギナーは、突然、担当役員か

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    • GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第5回】DPOの選任-ドイツの特殊性も踏まえて

      残り2回となったGDPRビギナー、第5回の今回は「DPOの選任」について解説します。 DPOの選任については、GDPRが定めた基準に加えて、ドイツではさらに上乗せで規定を定めています。 こうしたドイツの特殊性も含めて解説していきますので、特にドイツに駐在事務所、現地法人などの「拠点」がある日本企業の方はぜひお読み頂ければと思います。 それでは、第5回をはじめていきましょう。 *************GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務*******

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      • GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第4回】戦略的なGDPR対応とは

        前回は、データマッピングを効果的に行う方法についてお話しました。 データマッピングを踏まえて、次に行うべきは具体的なGDPR対応です。 個人的な印象としては、まだ施行されて間もないGDPRについては、ある程度やるべきことは決まっているものの細かいところでは、まだまだ確固たるプラクティスが確立しているわけではないため、どの法律事務所も細部では手探りでプラクティスをしているように思っています。 そのようななかで、どのようにGDPR対応を戦略的に行っていくべきなのか、第4回は

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        • GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第3回】効果的なデータマッピングをするために

          前回は、自社にGDPRの適用があるか否かをフローチャートを使って検討して頂きました。 その上で、GDPR対応をしなければならない企業が最初に取組むのが「データマッピング」です。 第3回の今回は、「効果的なデータマッピングをするために」をテーマに、そもそも「データマッピング」とは何かから、必要な事前準備、データマッピングに必要な期間、(ヨーロッパでの研修の経験を踏まえた実務的な)データマッピングの費用を過大にかけないためのポイントについて解説したいと思います。 それでは、

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        GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第6回】日…

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        • コンテンツビジネスにおける法と戦略
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          GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第2回】我が社に適用があるか否かのGDPR対応チェックシート

          GDPRビギナー第2回の今回は、「我が社はGDPR対応をしなければならないのか」ということについてチェックシートを使いながら確認してみたいと思います。 それでは、早速はじめていきましょう。 *************GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務**************** 第1回 GDPRの全体像(GDPR概要、BREXITとの関係、現実リスクの有無) 第2回 我が社に適用があるか否かのGDPR対応チェックシート 第3回 効果的なデータ

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          GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第2回】我…

          GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第1回】GDPRの全体像(GDPR概要、BREXITとの関係、現実リスクの有無)

          2018年5月25日から、欧州において新たな個人情報保護に関する規則であるGDPRが施行されました。 5月25日の施行に先立って、駆け込みでご依頼を頂くことも多いのですが、一方で、メディアでも大きく取り上げられているものの、そもそもGDPRとは一体何なのか、我が社はGDPRに対応しなければならないのか、といった基礎的なところからよくわからないという方も少なくないと思います。 そういった基礎的なところについては、いまさら聞けない感がありますので、弁護士に相談する前段階で理解

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          GDPRビギナー / 短時間で学ぶGDPRの基礎と実務【第1回】GD…

          2017年を振り返って-ドイツで迎える2回目の大晦日

          2017年もあと1日で終わります。 ドイツで迎える大晦日も2回目となりました。 また弁護士登録してから9年目が終わり、10年目を迎えています。年齢も35歳から36歳になりました。 今年1年どんな年だったのか、備忘のためにも振り返ってみたいと思います。 1.2107年にやりたかったこと

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          2017年を振り返って-ドイツで迎える2回目の大晦日

          欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係[2]-ドイツサッカーにおけるナチズムを巡る事件とDFB及び各クラブの対応状況

          [欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係]シリーズでは、欧州サッカーにおけるナショナリズムの台頭と法的問題点、実務的対応について書いていきます。 第2回では、ドイツサッカーにおけるナチズムを巡る実際に起こった事件とDFB及び各クラブの対応状況について具体的に利用されている方策を中心に書いてみたいと思います。

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          知財リスクマネージメント入門[5]-「炎上」してしまった場合のリスクマネージメント

          5回連載で、著作権業務を専門に扱う部署がない企業を想定して、明日からでも取組める著作権リスクマネージメントについて解説するこの企画ですが、最終回の今回は、著作権侵害の疑いをかけられ「炎上」してしまった場合のリスクマネージメントについて書いてみたいと思います。 実際に著作権侵害「疑惑」炎上案件を担当した経験をもとに私なりの一つの対処法を書いてみたいと思います。 この部分は、「知財管理」では紙幅の都合上、それほど書けませんでしたので、note記事では大幅に追記していますので、

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          欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係[1]-ナチズムとドイツ刑法

          [欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係]シリーズでは、欧州サッカーにおけるナショナリズムの台頭と法的問題点、実務的対応について書いていきます。 第1回では、欧州サッカーのポピュリズムの代名詞ともいえるナチズムに関するドイツ国民の認識と、実際に規定されているドイツ刑法について具体的な条文を参照しながら書いてみたいと思います。

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          ある弁護士のキャリア形成〔12〕-弁護士がドイツ留学を選んだ理由

          日本の法律のなかにはドイツを母法としているものが多くあります。 例えば、日本の商法は、ドイツ人であるヘルマン・ロエスレルによってドイツ語で草案が書かれたといわれています。 また、私が専門とする知的財産法も立法当時、ドイツ法から多くの影響を受けており、ドイツ法と非常に似た規定が存在しています。 とはいえ、ドイツに留学する法律家の多くは学者であり、ドイツに留学する弁護士というのはそれほど多くありません。 一般的に、弁護士の留学としては、アメリカのロースクールにあるL.L.

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          ある弁護士のキャリア形成〔11〕-弁護士は留学すべきか

          「なぜ、わざわざ弁護士になってまで海外に留学に来たんですか?」 ドイツに来てミュンヘンで出会った人からそう聞かれたことがあります。 確かに、一般の人にとって弁護士が留学する、というのは不思議に映るかもしれません。 日本で働いていればそこそこの収入もありますし、キャリアも維持できます。 それを捨てて海外に行くということはどういうことなのか、なぜ留学しようと考えたのかについて、私の経験を書いてみたいと思います。

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          ある弁護士のキャリア形成〔11〕-弁護士は留学すべきか

          知財リスクマネージメント入門[4]-社内セミナーをどうマネージメントすべきか?

          5回連載で、著作権業務を専門に扱う部署がない企業を想定して、明日からでも取組める著作権リスクマネージメントについて解説するこの企画ですが、第4回目の今回は、社内セミナーについて書いてみたいと思います。 私が知財リスクマネージメント上もっとも重要であるのが社内教育でその有効な方策の一つが社内セミナーです。 著作権に関する社内セミナーを実施していない企業も多いと思いますが、著作物を利用しない仕事はほぼないこと、そして昨今の著作権絡みの「炎上」ニュースをみてもわかるように著作権

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          知財リスクマネージメント入門[3]-著作権侵害の疑いをかけられたら

          5回連載で、著作権業務を専門に扱う部署がない企業を想定して、明日からでも取組める著作権リスクマネージメントについて解説するこの企画ですが、第3回目の今回は、著作権侵害を疑うレターを受け取ってしまった場合の対処法について書いてみたいと思います。 こうした事案について著作権業務を専門に扱う部署がない企業の場合、初動を見誤り、結果として「こじらせてしまう」というケースが多く散見されます。 どの事案にも共通していえることではありますが、こうした侵害対応においては「初動」がもっとも

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          ある弁護士のキャリア形成〔10〕-司法修習開始までの期間の過ごし方

          司法試験後、司法修習が始まるまでの期間はかなりの時間があります。 私のときは5月に司法試験が終わり、確か11月に司法修習が始まったので、約6か月近くはニート生活をしていたように記憶しています。 当時の私の周りをみても、万が一の事態に備え、来年の試験のための勉強を早くもスタートさせる人、旅行に行く人など、それぞれ色々な過ごし方をしていました。 ただ、私の経験を振り返ってみると、私自身は、この6か月間、非常に無駄な時間を過ごしてしまったと反省しています。 あのときの自分に

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          知財リスクマネージメント入門[2]-著作権業務担当者が、まず取組むべき2つのこと

          2回目の今回は、(不運にも?)あなたが著作権業務の担当者になった場合を想定して、何をすべきか考えてみましょう。 あなたは、著作権業務担当者として、まず何をすべきでしょうか。 ①著作権法の本を購入しに本屋に行く ②著作権法に関するセミナーに参加する ③月刊コピライトに連載されている「コピライト・ビギナー」を読む(笑) など著作権法の解釈に詳しくなるための取組みに飛びついていないでしょうか??(でも、③はぜひ・・・) 法律の本をいくつか購入して、机の前に積み上げてみる

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