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欧州サッカービジネスから考える日本サッカービジネス

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日本人サッカー選手が欧州の主要リーグで活躍することは決して珍しいことではなくなりました。そして、サッカー選手だけではなくフロント、指導者・育成などの分野でも少なくない日本人が欧州… もっと読む
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記事一覧

欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係[2]-ドイツサッカーにおけるナチズムを巡る事件とDFB及び各クラブの対応状況

[欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係]シリーズでは、欧州サッカーにおけるナショナリズムの台頭と法的問題点、実務的対応について書いていきます。 第2回では、ドイツサッカーにおけるナチズムを巡る実際に起こった事件とDFB及び各クラブの対応状況について具体的に利用されている方策を中心に書いてみたいと思います。

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欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係[1]-ナチズムとドイツ刑法

[欧州サッカーとナショナリズムの微妙な関係]シリーズでは、欧州サッカーにおけるナショナリズムの台頭と法的問題点、実務的対応について書いていきます。 第1回では、欧州サッカーのポピュリズムの代名詞ともいえるナチズムに関するドイツ国民の認識と、実際に規定されているドイツ刑法について具体的な条文を参照しながら書いてみたいと思います。

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バルサから学ぶ「スタジアムマネージメント」

4月にバルセロナを訪れ、はじめてバルセロナのホームスタジアム「カンプノウ(Camp Nou)」で観戦する機会を得た。 1957年に完成した現在のカンプノウは収容観客数99,354人で欧州最大を誇っている。 収容観客数の多さから、バルサの試合であろうと一部の好カードを除いて当日券を買うことができるのである。 これは、私が住んでいるミュンヘンにあるバイエルンミュンヘンとは大きな違いである。 バイエルンミュンヘンの試合で正規料金の当日券を買うことはほぼ不可能だ。 今回も、

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サッカーをスタジアムまで行って観に行きたいと思うだろうか!?-ブンデスリーガ・スタジアムのVIPエリアからみるスタジアム論②

週末にサッカー観戦に行こうとパートナーや家族を誘って、一度は付き合ってくれたものの試合後に、「もう次はいいかな」と言われたりしたことはないだろうか。 その結果、サッカーをスタジアムで観るという楽しみ方から遠ざかっている人もいるのではないだろうか。 サッカー観戦は一人で楽しむよりも一緒に楽しめる人がいた方が楽しいに決まっているのだが、一緒に楽しんでくれる人が周りに見つからない、そんな話をよく耳にする。 前回は、長谷部選手が所属するアイントラハト・フランクフルトのコメルツバ

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ブンデスリーガ・スタジアムのVIPエリアからみるスタジアム論①-アイントラハト・フランクフルト/コメルツバンク・アレーナから

2016-2017シーズンのブンデスリーガはバイエルンミュンヘンの5連覇で幕を閉じた。 ドイツのサッカー選手情報データベースサイト『transfermarkt.de』の調査によれば、2016/2017シーズンで平均して最も観客が入ったクラブはドルトムントの7万9712人であったと伝えている。 transfermarkt.deによる平均観客者数の調査結果上位40チーム この上位40チーム中、ブンデスリーガは最多の12チームがランクインしている。この結果は、正直凄いとしか言

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ブンデスリーガのスタジアムは日本のサッカー界の参考になるか〔2〕?-スタジアム内での喫煙からみるスタジアム論

以前書いた「ブンデスリーガのスタジアムは日本のサッカー界の参考になるか?-ドイツのサッカースタジアムから考える日本のスタジアムの未来」という記事から、さらに何度かのサッカー観戦を経て思うところを書いてみたい。 今回は、ドイツ人と日本人の気質の違いという観点と関連するかもしれないが、スタジアム内の「喫煙」という点にフォーカスしてみたいと思っている。 先日、バイエルン・ミュンヘン対シャルケ04の試合を観戦しにいった。座席はシャルケ側ベンチのすぐ横の最前列の席である。

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ブンデスリーガのスタジアムは日本のサッカー界の参考になるか?-ドイツのサッカースタジアムから考える日本のスタジアムの未来

日本のスタジアムは、陸上競技場や他の施設との共同利用のため、サッカー観戦に向いていない、そんな言葉をよく耳にする。 そして、多くのスタジアムはクラブが保有しているわけではなく地方自治体等が保有しているため、スタジアムで何か新しいことをしようとすると、まずはスタジアムの運営側と相談をしなければならず、機動的な取り組みができない、という話も聞く。 さらには、スタジアムで販売される飲食物の収益も運営側に入り、クラブには入らないという話もある(そのため、プロ野球では、横浜DeNA

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スタジアムフリーWi-Fiは観戦スタイルを変えるのか?-バイエルン・ミュンヘンのホームAllianz Arenaにみる「スマートスタジアム」の将来

サッカー観戦にとって大事なことは何であろうか。 ピッチに近くて試合がよく見えることは勿論、重要であろう。 では、スタジアムでフリーWi-Fiが利用できることは重要だろうか。 昨今では、こうしたスタジアム内のフリーWi-Fi設備を導入し、いつでもどこでもつながるスタジアム「スマートスタジアム」を目指す動きが日本でも活発化してきている。 例えば、川崎フロンターレのホームスタジアム等々力陸上競技場では、これまでメインスタンドのみであったフリーWi-Fiをスタジアム全域に広げ

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ブンデスリーガにおけるチケット転売への対応と現状‐チケット転売問題は本当に解消できるのか?

日本でも、話題となっているチケット転売問題。 問題の根幹は、転売の利鞘が主催者側(プレイヤーを含む)に還元されないこと、ファンが適正な価格で購入できないこと、など挙げられていますが、ドイツ・ブンデスリーガでも同じ問題は起こっている。 とりわけバイエルン・ミュンヘンのような超人気チームだと、一般の人が正規価格で購入することはよっぽど運がよくなければ、まず不可能だ。 そのため、超人気チームの試合を観戦するためには、多くの人が転売サイトやダフ屋からチケットを購入し、サッカーを

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DAZNはドイツで成功するのか?-ドイツ・ブンデスリーガの視聴方法からみるドイツにおけるDAZNの将来

日本でもスタートしたDAZN。 2017年からはJリーグの放映も手掛けることになっている。 そんなDAZNは、日本よりも一足早くドイツでブンデスリーガの放映に乗り出している。 果たしてDAZNはブンデスリーガの御膝下であるここドイツで成功しているのか、または成功する素地があるのか、調査してみた。

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