スタジアムフリーWi-Fiは観戦スタイルを変えるのか?-バイエルン・ミュンヘンのホームAllianz Arenaにみる「スマートスタジアム」の将来
サッカー観戦にとって大事なことは何であろうか。
ピッチに近くて試合がよく見えることは勿論、重要であろう。
では、スタジアムでフリーWi-Fiが利用できることは重要だろうか。
昨今では、こうしたスタジアム内のフリーWi-Fi設備を導入し、いつでもどこでもつながるスタジアム「スマートスタジアム」を目指す動きが日本でも活発化してきている。
例えば、川崎フロンターレのホームスタジアム等々力陸上競技場では、これまでメインスタンドのみであったフリーWi-Fiをスタジアム全域に広げ「FRONTALE FREE Wi-Fi」として2016年6月からサービスを提供している。
また、大宮アルディージャのホームスタジアム「NACK5スタジアム大宮」でも、スタジアム全域での高密度Wi-Fiサービス「ARDIJA FREE Wi-Fi」の提供が2016年7月から開始されている。
このようにJリーグでも「スマートスタジアム」が広がり続けているが、そのなかで「新しいサッカーの観戦のスタイルを可能にする」という謳い文句がある。
2020年に予定されている東京オリンピック・パラリンピックも含め「スマートスタジアム」の議論が盛り上がっているところではあるが、はたして、スマートスタジアムが、スポーツ観戦を進化させるのか。2015年からサービスを提供しているドイツ、バイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムAllianz Arenaの取り組みから「スマートスタジアム」の将来を考えてみたい。
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